元保育士です。
22歳から30歳まで8年間保育園で働いていました。
結婚してからも今度は自分の4人の子ども達を次々と保育園に送り込みました。
18年間に渡る保育園とのかかわりの中でもっとも印象に残っているのが運動会です。
本日は私の心の中に残っている運動会親子競技についてお話しします。
親子競技のアイデアを探している保育士さんの参考になれば幸いです。
保育園運動会で出来る親子競技0歳児のアイデアはこれ。
保育園は0歳児から就学前の年長さんまで実に6年の年齢差がありますから幼稚園よりも世界が広く感じられますね。
本日は保育園の0歳児から3歳児くらいまでの子どもたちが親子で楽しめる親子競技についてお話ししますよ。
保育園幼稚園の年少組、年中組、年長組の子どもたちの親子競技についても書いています。
こちらの記事を参考にしてください。
幼稚園保育園の運動会親子競技のアイデア年長から年中年少まで。
0歳児は可愛さMAXで、登場するだけで会場は「可愛い~!」となってしまいますね。
まだ歩けない子もいるので、基本的に親が抱っこで参加できる競技が楽しかったです。
【 親子でだるまさんが転んだ競争 】
「だるまさんが転んだ!」の遊びをしながらスタートからゴールまで進みます。
お父さんやお母さんは子どもを抱っこしてスタートラインに並びます。
先生が鬼役をつとめ「はじめのいーっぽ!」と叫んでスタート。
先生は目隠しをして大きな声で「だ~るまさんが、こ~ろんだ~!」と叫んで後を振り返ります。
止まれなかった親子を「あっ、○○ちゃん、動いた!」と名指しします。
名指しされたらスタートラインまで戻ります。
ゴールラインまで到達できたら終了です。
歩ける子はお父さんお母さんの判断でスタートから歩かせても良いです。
止まる時に抱っこしてあげるなどはお父さんお母さんにお任せでOK!
【 親子でハイハイ競争 】
アナウンスの時に「ハイハイは背筋をシャキッとさせるためのとても大切な動きです。これはいつも赤ちゃんを抱っこしていて猫背になりがちなお父さんお母さんのための運動です!背中を鍛えてシェイプアップしましょう!」とお父さんお母さんの運動不足を解消するための運動であることをアピールします。
準備するものはマットです。
親子でスタートからゴールまでハイハイで競争します。
「お父さんが勝つかな?子どもが勝つかな?」とアナウンスしつつも、子どもは競技の意味が分からず、なかなか前に進もうとしない子が多いです。
なので先生やお父さん、お母さんが必死になってハイハイさせようとする姿がみられます。
そのお父さんお母さんの必死さが観客の笑いを誘います。
この競技、実は初めからそれを狙っているんです。
なのでアナウンスの方が大いに盛り上げてください。
「あれ~?○○ちゃん、全然前に進みません~!がんばって~!」
お父さんお母さんが必死になっている時に赤ちゃんの紹介をしてあげるのも良いです。
「○○ちゃんは3月生まれのおひつじ座です。お絵描きがとっても上手なんですよ~!」
動かない子は最後まで動かないので、適当な時間が経過した時に先生が「抱っこして走ってください!」とお父さんお母さんにアドバイスしてください。
もちろんお父さんやお母さんよりも速いスピードでハイハイしてゴールしてしまう凄い子もたまにいますが・・・。
そんな時は「○○ちゃんお父さんお母さんを置いて行かないで~!」とアナウンスします。
会場がドッと沸きます。
【 はなまる大行進 】
おさんぽ車に子どもたちを載せて普段のお散歩の様子を観客の皆さんに披露します。
子どものお父さんお母さんは会場の内側に描いた大きな円の内側に、カメラやビデオを持って入ってもらいます。
そして事前に描いてもらった子どもの写真を貼り付けた団扇(うちわ)を振ってもらいます。
アナウンス係りの先生はこうアナウンスします。
「さあ、可愛い子どもたちが笑顔で行進しま~す!お配りしたはなまるうちわで応援してくださいね~!
お近くを通る際はお声を掛けていただけたら、シャッターチャンスに応じます!
大きな声で名前を呼んだり、大きな拍手をお願いしま~す!」
この競技は子どもの写真撮影会と言っても良いでしょう!
保育園運動会で出来る親子競技1歳児から2歳児のアイデアはこれ。
1歳児から2歳児の子どもたちの親子競技です。
1歳児から2歳児になると出来ることも格段に増えてきます。
【 おんぶドライブ競争 】
マットを敷いてその上をお父さんかお母さんがハイハイの姿勢でスタンバイします。
子どもは親の背中に乗ります。
子どもを背中に乗せたままマットの上をお父さんお母さんがハイハイします。
マットの端まで進んだら、手押し車に乗り換えてお父さんお母さんが背中を押してゴールまで走ります。
先生は子どもが背中から落ちないように補助してあげてください。
【 山の音楽家競争 】
親子で手をつないで走りながらポイントにおいてある楽器を鳴らします。
第一ポイント:タンバリン
第二ポイント:鈴
第三ポイント:大太鼓
ポイントごとに「337拍子のリズムで叩いてください」等の指定をしても面白いです。
とにかく音が鳴ったらOKです。
【 かけっこ親子対決 】
親子でかけっこの競争をします。
「親」対「子」です。
親はハンデをつけます。
親は途中に置いてあるカラーコーンや旗を1周回転しながら走らなければなりません。
子どもはただ走るのみです。
旗の本数を1本から2本、3本と増やす度にハンデがきつくなります。
ゴールに表彰台を置いておき、先にゴールしたほうが勝ちです。
負けた方は勝った人をおんぶして退場します。
基本的にお父さんお母さんが負けるようにハンデを作るのがコツですが、たまにお父さんお母さんが勝ってもOK!
子どもがお父さんお母さんをおんぶするのは格好だけでも観客の笑いを呼びます。
【 玉入れ親子対決 】
子ども達のグループと親たちのグループで玉入れの競争をします。
当然親たちのグループにはハンデを付けます。
そのハンデの付け方が面白い競技です!
ハンデの例はこれ!
◎時間差ハンデ:開始時刻を子どもよりも遅らせます。途中に休憩時間(投げてはいけない時間)を入れても良いです。
◎人数ハンデ:2回戦方式にして子どもグループは2回とも全員参加としますが、親グループは半分ずつの参加とします。親は半分の人数で闘うことになります。
◎利き手ハンデ:大人グループに対し、最初に利き手調査をします。「お父さんお母さん、利き腕はどちらですか?利き腕を挙げてください!」とアナウンスします。そして利き手と反対の手で投げるように指示します。
◎立っちゃだめハンデ:大人はしゃがんだまま投げるように指示します。「もしも立って投げたらペナルティでその場で腕立て伏せ10回ですよ!」と警告しても面白い!
◎後ろ向きハンデ:大人は後ろ向きで投げなければならないと言うハンデ。
◎刺客ハンデ:子ども達の中から1名~2名の刺客(しかく)を大人グループに送り込みます。刺客は先端に団扇(うちわ)を付けた長い棒でカゴに入るお手玉を邪魔します。
◎高さハンデ:子どもは1.5m~1.7mが標準の高さですが、大人は極端に高さの高いカゴを準備します。「え~!高過ぎるよ~!」とクレームが入るくらいの高さにします。そしてすかさず園長先生がマイクを握り「どうしてこんなに高いの?」と突っ込みを入れます。それに対して担任の先生が「これしかなかったんですよ~!」と言い訳します。そして園長先生が「じゃあ仕方ないわね。お父さんお母さんこれで頑張ってください!」と言っちゃいます。このように「ボケ」と「ツッコミ」でアナウンスしてウケるのは関西のノリです。
◎かご小さめハンデ:カゴの大きさを極端に小さくします。「昨日カゴを作ったんですが、こんな小さなカゴしかなかったんです~!仕方ないのでこれでやりましょう!」とアナウンスします。
◎穴あきハンデ:カゴの一部に穴を開けておきます。「昨日ネズミさんがカゴをかじってしまいました~!仕方ないこれで頑張りましょう!」とアナウンスすると盛り上がります。そしてカゴを支える先生は時々カゴを揺らして中のお手玉をワザと落とします。
このようにハンデは実にたくさんあります。
他にも楽しそうなハンデを考えてみてください。
【 親子ボーリング競争 】
空のペットボトルに砂を3分の1ほど入れたものをボーリングのピンにします。
親は子どもを抱っこして走ります。
スタートから5m走った所にペットボトルのピンを5~6本立てて置きます。
並べ方は適当で構いません。
このペットボトルを子どもが蹴って全部倒します。
全部倒れたらまた親が抱っこして走り、フラッグで折り返します。
帰りはこの倒れたペットボトルを子どもが所定の位置に立てます。
ペットボトルを立てるのを親が手伝っても良いです。
全部立てたらまた親が子どもを抱っこしてゴールまで走ります。
親はプロボウラーで子どもがボーリングのボールの役割です。
ボーリングのピンの数や並べる位置などは適当で構いません。
【 じゃんけん関が原 】
親チーム、子どもチームに分かれての親子じゃんけん勝負です。
親チームと子どもチームがそれぞれのスタートラインに親子が対面するように並びます。
「かかれ!」の合図で「ワーッ!」と言いながら中央のラインまで走り、実の親子で「ドン!」と言って互いの両手を合わせます。
ここで親子で3回勝負のじゃんけんをします。
子どもが勝ったら親に「高い高~い!」をしてもらいます。
親が勝ったら子どもに肩たたきを10回してもらいます。
終了したら中央で座ってそのまま待ちます。
全員が終了したら、勝った人だけ立たせて人数を数えます。
人数の多かったチームの勝ちです。
最初のアナウンスで如何に上手に説明するかに掛かっています。
これは小学校高学年の運動会、中学生の体育祭でおなじみの騎馬戦からヒントを得て作った競技です。
「皆のもの!合戦じゃ!
決して大人に負けるでないぞ!」
などと戦国武将の雰囲気を出してください。
鎧(よろい)や兜(かぶと)をダンボールなどで製作出来ればもっと盛り上がります。
【 私はここよ~!競争 】
親がシーツに隠れた自分の子どもを足だけを見て救出する競技です。
まずスタートラインに親子で並びます。
この時アナウンスで「お父さん、お母さんは子どもさんの足をよーく覚えていてくださいね~!と言います。
そして親子で固い握手をして別れます。
子どもたちは中央に敷いてあるマットに靴を脱いで寝転びます。
そして先生がシーツを上から被せます。
この時足だけ外に出すようにします。
スタートの合図で親が自分の子どもの足を探します。
我が子と思う足を恐る恐る引き抜きます。
見事当ったら靴を履いておんぶやだっこでゴールまで走ります。
外れたら子どもはまたシーツの中に隠れます。
子どもはシーツの下で自由に動いて構いません。
「足だけは出してね!」とアナウンスし続けましょう。
いつまでもシーツの中に隠れて出て来ようとしない子がいるものです。
それはそれでご愛嬌!
中には自分で靴下を脱いでしまう子もいます。
みんな隠れるの大好きですからね。
喜んで外に出ようとする子といつまでもシーツの中にいて見つけられまいとする子の二手に分かれます。
保育園運動会で出来る親子競技でおじいちゃんおばあちゃんが参加出来るもの。
おじいちゃん、おばあちゃんが参加出来る競技もあります。
事前におじいちゃんおばあちゃんの参加を打診出来ていれば一番ですが飛び入りでも大丈夫です。
人数も4~5人くらいが適当でそれほど多くなくて大丈夫です。
【 三世代玉入れ 】
おじいちゃんやおばあちゃんが孫と一緒に出来る競技です。
普通の玉入れ競技を少しアレンジします。
玉を入れるのはおじいちゃんやおばあちゃんです。
おじいいちゃんおばあちゃんは椅子に座ってスタンバイします。
そして椅子にすわったままお手玉を投げます。
子ども(孫)たちはお手玉を拾っておじいいちゃんおばあちゃんに渡してあげる係りです。
カゴは大き目のものを準備しておくと良いです。
子どもたちは一生懸命に祖父母にお手玉を拾ってくれます。
終わったらおじいちゃんおばあちゃんの手を引いて退場門まで誘導してあげましょう。
子ども達の献身的なエスコート振りにホッコリしてしまいます。
その他、運動会のアイデアはこちらにまとめています。
まとめ
本日は保育園運動会で出来る面白い親子競技のアイデアについてお話ししました。
「先生、見てて!」は子ども達の口グセでした!
出来なかったことが出来るようになることほど嬉しいものはないんですね。
こどもはしつこい!
「先生、見てて!」と言っているのに「わかった、わかった、ほう凄いね~!」と言葉だけ返してゆっくり見てあげられなかった自分の教員時代を少し反省しています。
そして今は自分の子どもたちから「ねえ、ねえ、お母さん!」と言われ、夕食の準備に忙しいのを理由に「はい、はい、後でね!」と言っている自分にしばしば反省しています。
でも運動会は「え~っ!こんなことも出来るようになったんだ~!」を実感できる貴重な場面ですね。
自分の教員時代を振り返りつつ、今現在保育の最前線で頑張っている保育士の皆様の参考になればと思いお話ししました。
参考にしてくださいね。
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