毎日暑いですね!
ウチにある扇風機の首振りが壊れてグラグラになってしまいました。
ずっとそのまま使っていたんですが、使い勝手が悪かったんでとうとう修理しました。
本日はその修理の様子についてお話しします。
また、扇風機が壊れた時に修理に出すか、新品に買い換えたほうが良いのかの見極めについてもお話ししますね。
扇風機の首がグラグラになってしまった!
首がグラグラになっている状況からお話しします。
こちらがウチの扇風機です。
ホームセンター・コーナンで10年前に購入した、ごく普通の扇風機です。
5年ほど前、何度か転倒させているうちに首振り部分の小さなバネとプラスチック部品が飛んで首がグラグラユルユルになってしまいました。
当時も何とか修理出来ないかと分解し接着剤で固定を試みましたが、接着の技術がヘタクソで上手く行きませんでした。
それで修理しないまま放置していました。
つまり扇風機の首振りを固定することが出来ないんです。
後にある首振りボタンを押したら首振りしますが首の角度をちょうど水平にしていないと首を振りません。
右または左のどちらかに首を振り切ったままになってしまいます。
また首振りボタンを引き上げて、いわゆる首振りを止めた場合も、首を水平にしていないと左右のどちらかに首を振り切ったまま戻らなくなってしまうんです。
ちょっと力を加えるだけで、首を振ってしまいます。
詳しくは下記の動画をご覧になってください(10秒程度)。
こんな扇風機はどうしたら良いのでしょうか?
考え方は次の三つです。
・そのまま使う
・修理して使う
・新しく買い換える
【 そのまま使う 】
そのまま使っても特に機械的な問題はありません。
電気に関係のないプラスチック部品が折れているだけだからです。
ただ上記のような状態ですから、使い勝手がすごく悪いです。
ウチは雨の日に扇風機を使って部屋干しの洗濯物に風を当てて乾かしていますが、首を水平にしておかないとすぐに左を向いたり右を向いたりしまうんです。
気が付いたら全然関係のない方に風を送っていて何度も首の向きを調整していました。
さらに首を上に向けて使用できないために、椅子の上に扇風機を乗せて使っていました。
これがいつ落ちるかと不安定で怖かったです。
【 修理して使う 】
そんな状態を改善したいと考えて、今回修理して見ました。
何とか修理できて良かったです。
修理した後は、首があっち向いたり、こっち向いたりしなくなったのでストレスがなくなりました。
椅子の上に乗せて使うこともなくなりました。
自分で修理できたので費用も0円です。
修理と言っても完全に元の状態になったのではありません。
私の行なう修理は「なんちゃって修理」が多いんです。
今回もビスで留めるだけの簡単修理でした。
【 新しく買い換える 】
新しく買い換えるというのも選択肢の一つとしていつも考えます。
なぜならば扇風機もドンドン進化しているので省エネになってきているからです。
省エネ製品は5~6年で元が取れる感じです。
扇風機の首振りを修理する方法はこれ!
では今回の首振り修理法についてお話ししますよ。
扇風機の前カバー、後カバーを取り外してモーターを覆っているプラスチックのカバーも取り外します。
詳しい分解の方法はこちらの記事が参考になります。
分解したところから話しを進めます。
問題の首の部分です。
下記の赤丸のところにバネと小さな鉄球(モデルガンのBB弾くらいの大きさ)で出来たヘソのようなでっぱりがあったんですが、これがなくなっています。
それがない為に首がグラグラになっていたんです。
以前はこのヘソを接着剤でくっつけようとしましたが、上手く行きませんでした。
私の接着の技術が足りなかった・・・!
その部品も既になくなっていましたので、もう新品のように完全に修理するという訳には行きません。
そこで考えたのが「ビスで留めたらいいんじゃないか?」ってことです。
扇風機の首振り機構は二重構造の首振りです。
後にあるツマミを押し込めば首振りを行い、ツマミを持ち上げると首振りを停止します。
これが一つ目の首振り機構です。
もう一つの首振り機構とは、ツマミを持ち上げて首振りを止めた状態でも首を右や左に角度調節できる機能です。
ビス止めするということは、この二つ目の機能を封印してしまうことになります。
そのデメリットは首振りを止めた状態で微妙な角度調節をすることが出来ないことです。
つまり少しだけ首を振りたい時に手で向きを変えることが出来ません。
本体を持ち上げて向きを変えるか、ツマミを押して首を振ってちょうど良い角度になったときにツマミを持ち上げるという手間を掛けなければなりません。
でも、それでも首がグラグラよりもはマシかなと思ってビスで留めることにしました。
先ず錐(きり)で穴を開けます。
扇風機のプラスチックにいきなりビスを打ち込もうとしても硬くて入らないからです。
私はこのように少し上向きにキリで穴を開けました。
少し上向きにしたのはその部分のプラスチックが一番太かったからです。
穴が空いたらビスでシッカリ締めます。
上から見た写真です。
ビスの長さが重要です。
長すぎるとプラスチックの中にある金属部品にまでビスが当ってしまうからです。
ウチの扇風機の場合は12mmのビスでちょうど良い長さでした。
これで修理完了です。
修理後の動画もあります。
グラグラしていたのがカチカチと音がするようになりましたね。
後のツマミを持ち上げている時にカチカチ音がしますが、ある程度首を振ることが出来ました。
しかし、ツマミを押し込んでいる場合(首振り作動時)は手で首を振ろうとしても動きません。
これがビス止めの欠点です。
なので使うときには無理に首を振らないようにしなければなりません。
ともあれ、これで首が安定するようになりました。
首を上に向けて使用しても、クルッと「あっち向いてホイ!」することがなくなりました。
扇風機の修理費用はどれくらい?
今回の修理費用は家にあったビスを打ち込んだだけなので0円です。
もしもこの修理をメーカーや電気屋さんに持ち込んだら一体どのくらいの費用が掛かるのかご存知ですか?
メーカーや電気屋さん、街の修理屋さんにお願いすると大体8,000円~です。
そうなんです、最低でも8,000円かかるんです。
「え~っ!ビス1本打ち込むのに8,000円!ぼったくりやん!」
そうなんです、これは技術料なんです~!
散髪屋さんがハサミで髪の毛を切るだけで4,000円もらえるのと同じです。
ビス1本の値段なんて10円もしません。
しかし、分解して原因を特定してそれを使える状態にするのに技術が必要なんです。
これに新しい部品が必要なら、さらに部品代がかかります。
しかも、今回のような修理はどの修理屋さんもしてくれないと思います。
なので新しく購入するというのも選択肢の一つです。
最近の扇風機は進化が目覚しく、ずっと省エネだからです。
ウチの扇風機は昔ながらのAC扇風機で定格消費電力は41ワットです。
ところが最新話題のDC扇風機の定格消費電力は20ワット程度です。
定格消費電力とは一番強い風量の場合です。
その差2分の1ですね。
最低消費電力(一番弱い風量の時)はもっと差が出ます。
AC扇風機の最低消費電力が20ワットなのに対してDC扇風機はたったの2ワットです。
なんと10分の1です。
大まかな計算では40ワットの扇風機を1日8時間、一ヶ月使用すると250円くらいの電気料金です。
ということは20ワットのDC扇風機なら一ヶ月125円、最低消費電力の超微風運転ならば2ワットですから、一ヶ月たったの13円です。
ざっくり言うと新しいDC扇風機を購入すると毎月100円づつ電気代が安くなるということなんです。
「え~!たったの100円だけ~?」
あなた100円を侮ることなかれ!
1ヶ月100円なら1年で1,200円、2年で2,400円、3年で3,600円です。
4年で4,800円、5年で6,000円、6年で7,200円です。
どうですか、今すぐ新しいのに買い換えたほうがいいんじゃないかって思いませんか?
私は家電製品の修理が趣味なんで好きでやっていますが、消費電力の事まで考えると買い換えたほうが良いのではないかと思うことも多いです。
しかしまだ使える商品なのに捨てるって、なんかもったいないですよね。
省エネか、大切に使うか、どちらがいいんだろう???
ここから先はあなたがどう考えるかの領域に入りますので、あなたにお任せしますよ。
まとめ
本日は扇風機の首振りがグラグラになったときの修理方法についてお話しました。
そのまま使っても良いし、ビス一本で修理するもよし、思い切って買い換えるも良しでしたね。
保障期間の残っている買ったばかりの扇風機ならば無料で修理してもらえる場合もありますので、一度メーカーに相談してみてくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
その他、扇風機に関する修理や分解、活用法についてはこちらにまとめています。