最近次第に暑くなってまいりましたが、いかがお過ごしですか?
ところで先日扇風機が故障しました。
首振りが止まらなくなったんです。
でもなんとか修理できたのでその時の事をお話ししますね。
扇風機の首振りが止まらない原因は何?
先日扇風機を倉庫から出して使おうとしたら首振りが止まらないんです。
この部分のツマミを引き上げると首振りが止まるようになっていますが、このツマミが簡単に抜けてしまうんです。
動画もありますよ。
20秒くらいの動画ですが、首振りツマミがあまり抵抗なく抜けてしまっているのが分かると思います。
故障の原因はこれです。
首を振りたいときにこのツマミを押し込みます。
反対に首振りを止めたいときにはこのツマミを持ち上げます。
ツマミを持ち上げた時に中の部品を引き上げて首振りが止まるような仕組みになっているんです。
分かりやすいように後カバーを外してみます。
下記は首振りしている時の状態です。
うわーっ!ほこりだらけですな~!
ついでに後ほど掃除しておきますね。
そしてこちらは首振りを止めた状態です。
両者の違いが分かりますか?
白い棒が上がったり、下がったりしていますね。
この白い棒が上に上がっていると首振りしない状態で、棒が下に下がっていると首振りをしている状態なんです。
首振りのツマミを取り付けて見てみましょう。
下記が首振りをしている状態。
こちらは首振りを止めている状態です。
つまりこの故障は首振りを止める白い棒を上に上げようとした時に、何の抵抗もなく抜けてしまったのが原因なんです。
なぜそうなってしまうのでしょうか?
それはこの首振りツマミが緩んで来ているんです。
下記の画像をよ~くご覧になってください。
上の部分が微妙に広がって、すき間の出来ているのが分かりますか?
これが原因なんです。
この部品の内側にはツメが付いています。
このツメで白い棒を引っ掛けて引き上げる仕組みになっています。
この部分が外に広がってきているので、ツメが引っ掛からずに抜けてしまうと言う訳です。
扇風機の首振りが止まらなくなったのは首振りつまみが緩くなって、白い棒を引き上げられなくなったから!
原因が分かればあとはその状況を取り除けば修理完了と言う事になります。
扇風機の首振りつまみの部品だけ購入は出来るの?
修理の方法は次の二つです。
・首振りツマミの部品を購入する
・他の扇風機のツマミを代用する
・首振りツマミを自分で修理する
首振りツマミの部品を購入するにはメーカーに問い合わせる方法とヤフーオークションやメルカリで探す方法の二つがあります。
試しにメーカーに問い合わせてみましたが、2002年製の為に製造終了から7年経過しており、部品の在庫も既にないとのことでした。
メーカーは製造終了後7年間は補修用部品を保管していなければならないとされていますが、それ以降は在庫があるかないかによります。
ヤフーオークションやメルカリでも探してみましたが、今のところ出品されていません。
落札相場を見ても過去に全く取り引きがありませんでした。
ということは「ツマミだけの取り引きはほとんどない!」ということになります。
仕方ないので他の方法を探します。
考えたのは他の扇風機のツマミを代用することです。
同じメーカーの似たようなグレードの扇風機なら型番が異なっても同じ部品を使っていることがあるからです。
しかも扇風機のツマミはどのメーカーもほとんど似たような仕様です。
なので扇風機のツマミに関してはメーカーが異なっても互換性(他の部品が使える可能性があること)のあることがあります。
でも残念ながらウチには全て現役の扇風機しかないので他の扇風機のツマミで代用することも出来ませんでした。
もしもあなたのお家に壊れて使えなくなった扇風機があるならそのツマミを外して付けてみてください。
これで治ったら万々歳です。
扇風機の首振りのつまみの修理方法はこれ!
最後の手段は自分で修理してしまうことです。
この程度の歪みならば簡単に修理することが出来ます。
使うのはこのテープです。
これは家電製品の電源コードを修理したりするときに使う絶縁テープです。
ホームセンターで200円くらいで売っています。
また100円均一ショップにも巻き数の少ないものが置いてあります。
どちらでも構いません。
またセロテープでも代用できます。
セロテープの欠点は絶縁テープよりも劣化が早い程度です。
ワザワザ絶縁テープを購入しに行かなくとも、まずは家にあるセロテープで試してみてはいかがでしょうか!
テープの巻き方のコツは「キツク巻く!」ことです。
テープの長さは5cmくらい、2~3回転で十分です。
5重6重とグルグル巻きにするとツマミが穴に入らなくなる恐れがあるので、その辺は適当にしてくださいね。
出来ました!
このようにテープを巻くだけで開いていたすき間が狭くなる訳です。
すき間はわずかに2mm程度狭くなるだけですが、こうすることにより引っ掛かりが出来て首振りを止める白い棒を確実に引き上げることが出来るようになるんですよ。
組み立ては本体にセットするだけです。
絶縁テープを巻いたのでツマミを差し込む時が少々硬いです。
でも壊れることはありませんので上から「ギュッ!」と押し込んでください。
こぶしで叩いても大丈夫です。
下記が首振りをしている状態です。
そしてこちらがツマミを引き上げて首振りを止めた状態です。
下記は修理が完了してツマミが抜けなくなった様子を動画(約20秒)に収めたものです。
ねっ、これでツマミを引き上げても抜けなくなりました。
修理完了です!
まとめ
扇風機は後のツマミを下げている時に首振りをし、ツマミを上げると首振りが止まるんでしたね。
首振りが止まらない原因の約70パーセントがこのツマミの緩みなんです。
テープで補修してしまえばしばらくはこのまま使い続けることが出来ますよ。
参考にしてくださいね。
その他、扇風機に関する修理や分解、活用法についてはこちらにまとめています。