プリンストン大学の青い扉

アイビーリーグって聞いたことありますか?

「ファッションのこと?」、「カットのこと?」と思ったそこのあなた!

アイビールックやアイビーカットはアメリカ東部の名門私立大学群の大学生の間で流行ったファッションや髪型のことです。

それが今や世界中の若者の間で支持されているんです。

で、その流行の発信源であるアイビーリーグとはいったいどんな学校なんでしょうか?

本日はアイビーリーグの大学について詳しくお話ししますよ。

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アイビーリーグとはいったい何?

アイビー・ルックやアイビー・カットはアメリカのアイビーリーグに所属する8つの名門私立大学の学生達の間で流行したカジュアルなファッションや髪型の事です。

【 アイビー・ルック 】

アイビールックの基本はジャケット、ボタンダウンシャツ、チノパンという定番スタイルです。

それに季節や状況に応じて柄や色で個性を出していました。

夏のアイビースタイルは定番のポロシャツ、チェックパンツ、ホワイトソックスにローファーです。

秋と春はポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)にセーター、チノパン、ホワイトソックスにローファーです。

セーターには大学の大きなイニシャルを入れています。

ペンシルベニア大学は「P」、ハーバード大学は「H」などです。

他にはシャツにネクタイ、そしてローファーというスタイルに、短パンという遊び心を取り入れたコーディネートもあります。

アイビー・ルックの画像はこちら

【 アイビー・カット 】

アイビーカットも同様でアイビーリーグの大学生の間で流行したヘアスタイルです。

今では世界中に広まった男性の定番の髪型です。

全体的にショートで前髪を上げて、清潔でスポーティーなスタイルです。

前髪を七三に分けることも出来ます。

アイビー・カットの画像はこちら

で、本題に入ります。

その流行の発信源であるアイビー・リーグの大学とはいったいどんな大学でしょうか?

アイビー・リーグに属する私立大とはアメリカ独立戦争の頃からある名門私立大学8校のことです。

・ブラウン大学

・コロンビア大学

・コーネル大学

・ダートマス大学

・ハーバード大学

・ペンシルベニア大学

・プリンストン大学

・イェール大学



独立戦争とは1775年に始まったアメリカ植民地のイギリス本国からの独立の戦いのことです。

翌年の1776年にはアメリカ合衆国が独立を宣言しています。

アメリカは独立の宣言をしたものの、圧倒的にイギリス本国軍優勢の戦況であり、独立軍は相当な苦戦を強いられました。

ところが世界情勢の変化によりフランス、スペイン、オランダなどが相次いでアメリカ側に付き、独立軍が形勢を逆転して行きます。

そして1783年9月のパリ条約でアメリカは正式に独立を認められました。

アイビー・リーグの大学のうち、独立戦争後に設立されたのはコーネル大学のみで、それ以外は全て独立戦争以前の創立です。

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アイビーリーグの序列はどうなっている?

気になるアイビー・リーグの序列についてお話しします。

アイビーリーグの入学者選抜はテストの点数だけでなく、人間性を見る小論文や高校での実績、校外のボランティア活動などを総合的に判断して合格者を決定します。

日本のように入学試験の点数だけで決めることはほとんどありません。

そのために何を基準に大学を評価するかによって序列は入れ替わります。

その評価の一つでは次のようになっています。

① プリンストン

② ハーバード

③ イェール

④ コロンビア

⑤ ペンシルバニア

⑥ ダートマス

⑦ ブラウン

⑧ コーネル



これに大学院まで含めた評価をすると次のようになります。

① ハーバード

② プリンストン

③ コロンビア

④ イェール



ハーバードの大学院が非常に高く評価されているのが分かりますね。

ハーバード大学 (Harvard) 、イェール大学 (Yale) 、プリンストン大学 (Princeton) の3校をアメリカの最難関トップ大学としてHYPと呼ぶことがあります。

ビッグ・スリー (Big Three) という呼び方もあります。

さらにスタンフォード大学 (Stanford) を加えてHYPSと呼び、さらにアマースト大学 (Amherst) を含んでHYPSAと呼ぶこともあります。

このように呼ばれること自体、いかに知名度が高いかを証明しています。

日本でも東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、法政大学を『東京六大学』と言いますが、それと同じですね。

韓国や中国をはじめとするアジア系の学生は大学ランキングで選ぶ傾向が強いです。

そのため、ビッグ・スリーの大学が人気です。

一方アメリカの高校生は各大学の個性や一族の伝統などで選ぶ傾向にあります。

そして、たとえハーバードに合格しても、ほかのアイビーリーグは全て不合格だったということが、ごく普通に起こります。

なので上記の序列も単純な学力の差ではありません。

これは日本のように偏差値でレベル分けしているのではないことを物語っています。

あくまでも各大学は自校の校風にふさわしい学生かどうかを選考の基準にしていると言うことなんです。

アイビーリーグを日本でいうとどこの大学?

「アイビーリーグを日本の大学に例えるとどこですか?」という質問を受けますが、「○○大学のようなところ!」と言える大学が日本には一つも存在しないんです。

なので次のようなベタな表現しか出来ません。

・学力は東大・京大なみ?

・スポーツの実力は箱根駅伝の常連校なみ?

・学生の家柄は学習院大なみ?

・学生の経済状況は慶応なみ?

・国際化は上智・ICU(国際基督教大学)なみ?

・就職率はAIU(国際教養大学)?



上の評価は全て『?』マークが付いています。

なにぶん私の個人的な偏見が先行しているのでお許しください。

とにかく『日本にはない凄い大学』ってことです。

そもそも日本とアメリカでは入学者選抜(いわゆる入学試験)の方法も卒業のシステムも全く異なるので比較が出来ないんです。

確かにテストの点数だけなら現役東大生や京大生なら勝てる学生もいると思います。

しかしアイビーリーグは学力にそれほど価値を置いていません。

それよりもその学生が「何を学びたいか?」そのために「どんな努力を重ねてきたか?」を問います。

スポーツに関する考え方も異なります。

アメリカの大学でもスポーツが盛んです。

メジャーリーグやNBAなどプロのアスリートになる学生も多くいます。

しかし日本と異なりスポーツする前提条件が大学の勉強です。

大学での勉強をしっかりしないと辞めさせられてしまいます。

日本ではスポーツ推薦で入学した学生は勉学が多少おろそかになっても許されますよね。

でもアメリカでは間違いなく退学です。

また独立戦争は1775年からの8年間でしたね。

この頃日本では江戸時代の中期、平賀源内がエレキテルを発明したころです。

明治維新が1867年ですから実にその100年も前からアイビーリーグの歴史が始まっているんですね。

こんな歴史の古い大学は日本にはありません。

まとめ

本日はアイビー・リーグとは何かについてお話ししました。

アメリカの凄い大学群のことってことしか説明のしようがないんですね。

歴史的な背景も違い、多額の寄付をしたお金持ちの家の子が優先的に入れるという側面もあります。

しかし最近では広く世界から優秀な学生が学べるように留学生も積極的に募集しています。

世界最高の大学と言うことで、日本からも多くの優秀な学生がアイビーリーグを目指しています。

このアイビーリーグ、実は日本と深い関係があって、東京六大学野球や出雲駅伝でも交流があるんですよ。

出雲駅伝に関してはこちらの記事が参考になります。

出雲駅伝のアイビーリーグ選抜とは?大学の特徴は?スポーツ推薦ある?

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