自転車の後輪タイヤを交換したことがありますか?

これが出来るようになればタイヤがボロボロになった時に、自分で交換することが出来るようになるんですよ。

私も見よう見まねでタイヤ交換を始めて、今では自転車屋さんを開業出来るくらいに上手になりました。

タイヤ交換にはコツがあります。

そのコツを知らなければタイヤ交換は出来ません。

なぜならば、タイヤがリム(金属の車輪の枠)から外れないからです。

力ずくでやろうとしても全然ダメ!

幸いにリムからタイヤが外れても、今度は新しいタイヤをリムに装着するところでギブアップします。

全く歯が立ちません!

本日は普通のママチャリ自転車の後輪タイヤ交換に初めて挑戦してみようと言う方を対象に、タイヤ外し方を分かりやすく解説しますね。

そのために前半は理論的な話しが中心なので、「理論はどうでも良いから、早くタイヤを外す方法を教えろ!」と言う方は前半は飛ばして第3章の写真が多く掲載されているところからご覧になってくださいね。

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自転車後輪タイヤの交換方法は?

本日取り扱うのは、シティーサイクルやママチャリなど、いわゆる普通の自転車です。

クロスバイクやロードレース用の自転車は構造が少し異なりますが、基本的な考え方は同じです。

ママチャリ自転車の後輪のタイヤを交換するには後輪を外して行います。

ただのパンク修理ならば、後輪を外すことなくチューブを引っ張り出して修理出来るんですが、タイヤ交換の場合はそんなことは不可能です。

どうしても後輪を自転車の本体(フレーム)から取り外さなければならないんです。

そのため一度も自転車修理をしたことのない方はビビってしまうんですが、構造は単純なので1度試してみたらすぐに覚えてしまう人が多いんですよ。

最近は女性の自転車屋さんが増えています。

つまり、タイヤ交換は力仕事ではなくてコツなんですね。

まずは、ママチャリやシティーサイクルの交換方法の基本的な流れについてお話しします。

タイヤ交換の流れは次の通りです。

① 後輪を本体フレームから外す

② 古いタイヤを外す

③ 新しいタイヤを装着する

④ 後輪を本体フレームに取り付ける



【 ① 後輪を本体フレームから外す 】

タイヤ交換をする時には車輪を自転車本体のフレームから完全に取り外さなければなりません。

後輪をフレームから取り外すときはチェーンを外してから行うのがコツです。

チェーンを外すのにもコツがあります。

ママチャリ自転車のフレームから後輪を取り外す方法についてはこちらの記事が参考になります。

自転車後輪の外し方ママチャリの場合。ブレーキとチェーンも外して!

【 ② 古いタイヤを外す 】

車輪が外れたら、車輪から古いタイヤを取り外します。

この作業が最も難しいところです。

自転車屋さんの作業を見よう見まねでやったとしても必ず失敗します。

自転車のタイヤ交換にはハッキリとした理論理屈があるんです。

本日皆さんにお伝えしたいのはこの古いタイヤの外し方のコツです。

【 ③ 新しいタイヤを装着する 】

正しい修理方法を理解して古いタイヤを外すことができれば、新しいタイヤを装着するのも出来ます。

ただし、新しいタイヤは古いタイヤに比べて頑丈で硬いので、タイヤ交換のコツを知っていても難易度が格段に高くなります。

タイヤを外すときは素人さんが力ずくでも出来てしまうことがありますが、タイヤを装着するときは理論理屈通りにしないと絶対に出来ません。

【 ④ 後輪を本体フレームに取り付ける 】

新しいタイヤに交換したら後輪を本体フレームに取り付けます。

取り付ける作業は取り外す作業の反対の手順で行えば大丈夫です。

車輪を外す作業の時にポイントポイントで写真を撮りながら外していると、組み立てる時に分からなくなっても写真を見ながらやれば思い出すことができます。

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自転車タイヤの交換は自分でできるの?

自転車の修理を依頼されたお客様から「自転車のタイヤの交換は自分でも出来ますか?」と時々尋ねられます。

その時に私がお話しているのは、次の内容です。

誰でも出来ますよ!

そんなに難しいことではありません!

理屈を覚えて後は実際にやってみるだけです。

最初の1~2回は上手くいかないこともあるけれども、すぐに上手くなります。

大切なのは失敗を恐れずにチャレンジすることです。



何を隠そうこの私が初めて自転車の修理をした時に何の予備知識もなくパンク修理をしました。

で、まず困ったのはタイヤが外れないことです。

自転車屋さんはドライバーみたいな工具をタイヤと金属のリムの間に差し込んで、チャチャっとタイヤの中からチューブを引っ張り出します。

これが出来ないんです。

私はマイナスドライバーを強引に差し込みゴリゴリやってしまいました。

ここで間違いの第一です。

タイヤ交換やパンク修理でマイナスドライバーを決して使ってはなりません。

それでもタイヤがなんとか外れてくれました。

私の力ずくのタイヤ外し法にタイヤの方が合わせてくれたんです。

私は苦労しながらも何とかタイヤを外して中のチューブを引っ張り出し、タイヤのパンクを修理することができました。

ところが今度はこのタイヤをリムに戻すことができないんです。

私はマイナスドライバーを差し込んで前にも増して力ずくでグリグリやりました!

そしたらタイヤ交換をして1年もたっていない新しいタイヤとチューブがボロボロになってしまいました。

結局私は途中で諦めてその車輪を抱えて近所の自転車屋さんに駆け込みました。

その自転車屋さんは親戚の叔父です。

叔父に事情を説明すると「そうなんや~!よう見ときいや~!」と新しいタイヤをちゃちゃっと装着してくれました。

その見事な手さばきに私は唖然としてしまいました。

そしてもっと驚いたのは工具をほとんど使わずにタイヤの交換をしてしまったことです。

最初と最後の一手のみ工具を使っていましたが、後は全て手作業でした。

その時の叔父の一言を今でもハッキリと覚えています。

タイヤはレバーで外すもんやない!

タイヤは理論で外すんや!

そして叔父は私に1本の工具をくれました。

古いスパナの片方の頭を切り落として加工した手作りのタイヤレバーです。

手作りタイヤレバー

叔父はこの手作り工具でパンク修理もタイヤ交換も行います。

最初と最後の一手間だけこの工具を使いますが後は全て手作業です。

本日は市販のパンク修理セットに入っているタイヤレバーを2本使ってタイヤをリムから外す方法を詳しく解説しますね。

これからその方法をお話します。

自転車のタイヤが外れない時のコツは?

タイヤを外す理論(コツ)とはこれです。

ビードをリムに落とす!



ビードとはタイヤの周囲に入ってるスチール製のワイヤーの事です。

この部分に硬い鋼鉄製のワイヤーが入っています。

ビードが通っているところ

一方リムと言うのは車輪の丸い鉄製の輪のことです。

リムの断面図はこのようにUの字の形をしています。

リムの断面

このリムとビードの位置関係でタイヤが外れたり外れなかったりします。

タイヤを外すときには「ビードに落とす」と言う作業をしないとタイヤが外れないということです。

別の角度から説明します。

例えば外径90cmのリムを内径89cmのタイヤの中にくぐらせることは出来るでしょうか?

平面で考えると絶対に出来ません!

なぜならばタイヤの内径にビードと呼ばれる鋼鉄製のワイヤーが入っているため、タイヤの内周の長さが全然伸びないからです。

そこで自転車屋さんはどうしているのかと言うと、「立体で考えている!」んです。

平面では無理なことが立体になると可能になるんです。

それが「リムにビードを落とす」って事なんです。

ビードに落とす!

上の画像をご覧になってください。

ビードがリムの一段凹んだ部分に収まっていますね。

これが「リムをビードに落とす」って事です。

でも「リムにビードを落とす」といってもその段差はせいぜい5mmです。

たったこれだけの段差で本当にリムがタイヤを通り抜けることが出来るようになるんでしょうか?

それが出来ちゃうんです!

なぜならばタイヤの内径が楕円形になるからです。

こちらがママチャリ自転車のリムの様子です。

中央に一段下がった部分が見えていますね。

ネジの頭のある黒いスジのように見える部分です。

この部分にビードを落とします。

実際には指でタイヤをつまんで押し込むといった感じです。

タイヤをつまんでビードを落とす
つまんで

タイヤをつまんでビードを落とす_2
落とす

そしてビードをリムに落としながら両手を左右にずらして行きます。

タイヤをつまんでビードを落とす_3
両手をずらす

すると不思議なことに反対側のリムにすき間が開くんです。

反対側のビードが見えてきた
ビードが見えてきた!

ここからしばらく写真を撮り忘れたので以前別の自転車のタイヤ交換で撮影したものを使って説明します。

写真が少し異なりますがご容赦ください。

リムにビードを落とす作業を上手に出来るとこんなに隙間が開きます。

リムとビードにすき間が開いた

リムとビードのすき間から床面が見えていますね。

これくらいすき間が開くとタイヤを外すのはとても楽チンです。

私の昔の失敗はこのすき間を開けることを全然していなかったということですね。

タイヤレバーのテコの力だけでタイヤを外そうとしていたわけです。

このすき間に「パンク修理セット」に入っているタイヤレバーを差し込みます。

タイヤレバー

まず1本をリムとビードのすき間に差し込みビードに引っ掛けます。

タイヤレバーを差し込む

テコの原理でリムを支点にしてビードを持ち上げます。

タイヤレバーを差し込み持ち上げる

そしてタイヤレバーをスポークに引っ掛けます。

タイヤレバーをスポークに引っ掛ける

次に二本目のタイヤレバーを一つ飛ばした隣のスポークのあたりで差し込み、同様にスポークに引っ掛けます。

二本目のタイヤレバーを差し込む

タイヤレバーを起こす

二本目をスポークに引っ掛ける

そしてこの2本のタイヤレバーの間のすき間に指を入れます。

後は指を使ってタイヤをリムから外していきます。

もしもこの時に指が入らないときには3本目のタイヤレバーを使ってすき間をさらに広げてください。

普通のタイヤパンク修理セットにはタイヤレバーは2本が標準なので、2本しかないときには初めに差し込んだタイヤレバーを外して3本目として使用します。

でも1本目の部分が元に戻っては意味がないので親指でしっかり押さえながら外します。

親指で押さえておけばタイヤのビードが元に戻ることはありません。

親指で押さえながら1本目のレバーを外すと元に戻らない

そしてこの外したタイヤレバーを3本目のタイヤレバーとして使います。

3本目のタイヤレバーを差し込む

そしてリムとビードのすき間に指を入れて押し広げるようにしながらビードをリムから外して行きます。

リムとビードの間に指を入れて広げていく

指がリムとビードのすき間に入るようになったら、もうタイヤレバーの役目は終わりです。

ところでタイヤレバーを使う目的って何でしょうか?

ここ大事なところなのでもう一度説明しますよ。

【 タイヤレバーの役割 】

タイヤレバーはリムからビードを外すための補助の道具です。

最初の1~3箇所をタイヤレバーで起こしてビードがリムを越えるようにしています。

そして指の入るすき間を作るのが目的です。

なので上手な自転車屋さんはこのタイヤレバーを最初の1回しか使いません。

中にはタイヤレバーを全く使わない方もいます。

それは事前にビードをリムにしっかり落としているから出来ることなんですね。

私は自転車屋さんの「リムにビードを落とす工程」をただタイヤを触っているようにしか見ていませんでした。

いや~、奥が深いですね~!

ここまで別の自転車で行ったタイヤ交換の画像を流用しました。

手袋をしていないのはそのためです。

ここからは再び元の画像に戻します。

ビードがリムを越えて指の入るすき間を確保したら後は工具は使わずに手だけでタイヤを外して行きます。

指をすき間に差し込んで、すき間を広げながら車輪をグルッと1周します。

指を入れて押し広げていく

指を入れて一周させる

下記はビードが1周リムから外れた状態です。

ビードが外れた

続いて中のチューブを引き出して行きます。

バルブ(空気を入れる金属の部分)以外のどこでも構わないので、一箇所のチューブをつまんで引き出します。

チューブを一箇所引き出す

古いタイヤはチューブが中に貼り付いていることがあります。

力を入れてゆっくり引き出してください。

チューブを一箇所引き出す_2

そして全体のチューブを引き出します。

チューブ全体を引き出す

最後にバルブの部分を外します。

バルブを抜く

バルブは右手の指で押して左手の親指で引き抜くと上手く抜けます。

バルブが抜けた

抜けました。

今回はバルブを最後に抜きましたが、自転車屋さんの中にはバルブを先に外す方もいます。

次はタイヤを完全にリムから外します。

ここまで来れば後は簡単です。

左手の親指でリムを押さえ、他の4本の指でタイヤを持ち上げるようにすると簡単にすき間が出来るのでリムを越えさせます。

親指と他の4本の指でタイヤをリムから外す

そして後は一気にタイヤを外します。

タイヤをリムから一気に外す

外れました!

タイヤが外れた

いや~、無事に外れましたね~!

これで一安心ですね~。

次は新しいタイヤの装着方法に行きましょう!

タイヤの装着方法も基本的には同じ考え方なんですが、タイヤが新品で硬いためにもっと理論通りにすることが求められます。

まとめ

本日は自転車のタイヤ交換の内、タイヤを車輪から外すコツについてお話ししました。

リムにビードを落とす!



これが大事でしたね!

タイヤはレバーで外すのではなくて理論で外すんでした。

参考にしてください。

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