シティサイクル自転車やママチャリ自転車のハンドルグリップを交換した事ありますか?
特に外したグリップを再利用する時にはグリップを破損させてしまわないように気を付けて行ないます。
でもエアーコンプレッサーがあればとても簡単なんですよ!
エアーコンプレッサーがなければちょっと面倒臭いですがあの方法があります。
本日はハンドルの握りの部分を破壊しないで取り替える方法についてお話ししますね。
あなたの参考になれば幸いです。
シティサイクル自転車のグリップの外し方はこれ!
シティサイクルの握りの部分をグリップと呼びます。
グリップを交換するには主に次の二つの方法があります。
・古いグリップは廃棄して新しいものを取り付ける
・古いグリップを再利用する
【 古いグリップは廃棄して新しいものを取り付ける 】
グリップは消耗品です。
長く使っていると黒ずみや黒カビなどで汚れてしまいます。
洗剤で洗っても黒かびはなかなか落ちません。
しかもベタベタになってしまうこともあります。
また自転車を倒してグリップの端を切ってしまうことあります。
そんな時は潔(いさぎよ)くグリップそのものを新品に交換しましょう。
価格も300円から800円くらいで1セット購入できます。
このように新品に交換するのならば古いグリップはカッターナイフで切って外すのが最も簡単です。
グリップをカッターナイフで切って交換する方法はこちらの記事が参考になります。
【 古いグリップを再利用する 】
グリップがそれ程傷んでいない時はどのような場面でしょうか?
それはブレーキレバーを交換したり、シフトレバーを交換するために一時的にハンドルグリップを外す時です。
そんなときはグリップを再利用しますから、カッターナイフで切って外す方法使えません。
本日はこの古いグリップを再利用するためにグリップを傷めないで取り外すやり方について説明しますね。
グリップを再利用する時の外し方はこれ!
シティサイクル自転車のハンドルグリップを再利用する時はグリップを無傷で外さなければならないので大変なんです。
でもエアーコンプレッサーがあれば簡単に外すことが出来るんですよ。
手順は下記の3ステップです。
①片方の穴を塞(ふさ)ぐ
②エアーコンプレッサーで空気を入れる
③グリップがスポーンと飛び出す
④グリップが取れたほうのハンドルの端の穴を塞ぐ
⑤エアーコンプレッサーで空気を入れる
⑥グリップが動き出す
【 片方の穴を塞(ふさ)ぐ 】
ハンドルの左右のグリップの先端部分には小さな空気穴が開いています。
このどちらか片方だけ穴を塞(ふさ)ぎます。
ガムテープのような粘着力の強いテープが便利です。
この日はガムテープがなかったので、梱包用の透明テープでやってみました。
【 エアーコンプレッサーで空気を入れる 】
ウチのエアーコンプレッサーです。
ガムテープで穴を塞いだのと反対側のグリップの穴にエアーコンプレッサーのノズルを当てます。
ノズルはこのようなピストルタイプのものが便利です。
レバーを握ると空気が出る仕組みです。
【 グリップがスポーンと飛び出す 】
引き金を引いてグリップの穴から空気を入れます。
空気を少し入れるだけで反対側のグリップがスッポーンと飛んで行きます。
初めから空気を勢い良く入れると「ポーン!」という大きな音と共にグリップが50m飛びます。
ウソです。
50mはウソですが、それくらい簡単に飛んでいきますので、空気は少しずつ入れていってください。
念のために周囲に人がいないのを確認してから行なってくださいね。
スポーンと抜けると気持ち良いですよ。
この日も20mくらい飛びました。
まれに反対側のグリップが飛ばずに、空気を入れているほうのグリップが動いて抜けることがあります。
それはそれで特に問題ありません。
左右のグリップのうち、緩い方が飛びます。
【 グリップが取れたほうのハンドルの端の穴を塞ぐ 】
勢い良くグリップの飛んで行った方のハンドルの端をガムテープで塞(ふさ)ぎます。
巻きが少ないと空気が漏れて上手く行かないので、そんなときはグルグル巻きにします。
【 エアーコンプレッサーで空気を入れる 】
同様にグリップの端の小さな穴から空気を送り込みます。
今度はグリップを握りながら空気を少しずつ送り込みます。
グリップとハンドルの間を空気が抜けていくのが分かります。
【 グリップが動き出す 】
空気の量を増やすとグリップがグググと動き始めます。
手でグリップが飛んでいくのを制御しながら徐々に引きます。
空気を入れるに従い、グリップが押し出されてくる感触です。
抜けました。
これでグリップに傷を付けることなく外すことが出来ました。
エアーコンプレッサーがないときはどうする?
エアーコンプレッサーがないときはどうしたらよいのでしょうか?
そんな時は潤滑剤をグリップのすき間に吹き入れながら竹べらを差し込んで外します。
手順は次の通りです。
①竹べらをグリップの一部に差し込む
②竹べらとグリップのすき間に潤滑剤を吹き込む
③グリップを握りグリグリしながら抜き取る
【 竹べらをグリップの一部に差し込む 】
竹べらが2~3本あると便利です。
今回はアイスクリームの棒で代用しました。
マイナスドライバーか先の尖(とが)ったニードルのようなものをグリップに差し込みます。
プラスドライバーはグリップの中に入らないのでやりにくいですね。
小さなすき間が出来るので、そこにアイスの棒を差し込みます。
ニードルは外して木の棒で叩(たた)き、奥まで差し込みます。
奥まで入りました。
ハンマーで叩いても良いけど傷がつくし、木の棒の方が叩きやすいです。
【 竹べらとグリップのすき間に潤滑剤を吹き込む 】
アイスの棒のすき間に潤滑油のスプレーを吹きます。
今回はシリコンスプレーと言うさらさらタイプの潤滑剤を使ってみました。
グリップを握り、グリグリしましたが抜けなかったので、もう一本アイスの棒を挿入(そうにゅう)します。
ニードルをグリップに差します。
アイスの棒を差し込み、角材で叩きます。
潤滑剤を吹き付けます。
【 グリップを握りグリグリしながら抜き取る 】
潤滑剤が内部に浸透するとグリップは手で回るようになります。
グリップを強く握りグリグリ回しながら引き抜きます。
抜けました。
グリップを再利用する時の注意点はこれ!
新品のグリップをハンドルに取り付ける方法は上記でも紹介したこちらの記事に書いています。
今回はグリップを再利用するので、その場合の注意点です。
・潤滑剤を綺麗に拭き取ってから使用する
・緩いときはグリップボンドで固定する
【 潤滑剤を綺麗に拭き取ってから使用する 】
エアーコンプレッサーがなくて、潤滑剤を使ってグリップを外した時は、潤滑剤を綺麗に落としてから再利用してください。
潤滑剤は油なのでそのまま使用すると、運転中にグリップがハンドルから抜けてしまい大変危険です。
パーツクリーナーと言う脱脂剤(油を流す薬剤)できれいに洗うか、普通の台所用洗剤で洗ってください。
今回はマイペットを使いました。
個人的な印象ですが、マジックリンはグリップのゴムを傷めるかも知れないので私は使いません。
一度マジックリンで洗って源液が残っていたのか、グリップがベトベトになったことがあります。
マジックリンは換気扇の油を落とすことが出来るくらいだからかなり強力です。
【 緩いときはグリップボンドで固定する 】
グリップを再利用する時は緩くなることが多いです。
今回も何も付けずに装着してみると緩い感じがしました。
緩いまま使用すると運転中にグリップが抜けて危険です。
そんな時はグリップボンドと呼ばれる接着剤を塗ってからグリップを装着します。
グリップボンドの代用品はパンク修理に使うゴムのりです。
グリップボンドはゴム系の接着剤だからです。
これは100円均一ショップで購入したパンク修理セットに入っていたゴムのりです。
グリップの内部とハンドルの表面に適量塗ります。
そしてグリップを差し込みます。
右側のグリップはゴムのリがはみ出してしまいました。
でもこのままで問題ありません。
乾けば自然と落ちていきます。
反対側はグリップの口を回すように入れたので、ゴムのりのはみ出しが少なかったです。
ゴムのりを塗った場合もグリップが緩いですが、時間の経過と共にグリップがしっかり固定されていきます。
直ぐに自転車に乗るときには気をつけてくださいね。
スピードを抑えて急発進、急ブレーキを避けてグリップに必要以上の力が掛からないようにしてください。
装着完了です。
今回使用した工具類です。
・シリコンスプレー
・パーツクリーナー
・マイペット
・アイスクリームの棒
・梱包用透明テープ
・ニードル
まとめ
本日はグリップを再利用するために、グリップを傷つけないで外す方法についてお話ししました。
エアーコンプレッサーがあると便利でしたね。
エアーコンプレッサーがない場合は、潤滑剤を吹き付けて地道に外すんでしたね。
そして緩くなったグリップはゴムのりで固定するんでした。
あなたの参考になれば幸いです。
その他、自転車の修理に関する記事はこちらにまとめています。
自転車タイヤの修理を自分で!ブレーキのやり方とその他まとめ。