こんにちは。

あなたも靴のかかとの修理をされているんですね。

素晴らしいです。

私も自分で靴のかかとの修理をしていますが、最近では「靴のかかと修理」よりも「靴のかかと減り予防」の方に力を入れるようになりました。

本日は「靴のかかと修理」よりも「靴のかかと減り予防」をおすすめする理由とその具体的な方法についてお話しします。

あなたのお役にたてれば幸いです。

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靴のかかと修理を自分でやるなら減り予防をおすすめする理由。

【 私が靴のかかとの修理をするようになったきっかけ 】

私は仕事で革靴を履いています。

以前は街の靴修理コーナーでかかとの修理をお願いしていました。

大体1,500~2,000円で修理してもらえるし、仕上がりも良かったので満足していたんですが、見ているうちに「自分でやりたい」と思うようになりました。

そして、いろいろ試してみました。

【 かかと全体の交換に挑戦するも断念 】

先ずはかかと全体を交換するゴムが100円均一ショップに売っていたので、部品を購入しました。

ところがサイズが大きすぎました。

説明書には「はみ出た部分はナイフなどで削ってください」と書いてありました。

ここで早くも挫折してしまいました。

というのも、かかとの補修材は結構硬いんです。

これをナイフで削っても「きれいに切れるはずがない!」と思ったんです。

街の修理やさんは、グラインダーと呼ばれるゴムを削る専用の機械があるので簡単ですが、ウチには簡易のグラインダーもありません。

「これでは無理だな!」と判断したんです。

【 すり減ったかかとに貼り付ける方法に挑戦 】

続いて、かかとのすり減ったところにゴムを貼り付ける方法に挑戦しました。

材料は100円均一ショップで購入しました。

接着剤は別売りの靴用接着材を購入。

まあまあの仕上がりでした。

すり減った面がカーブしているので接着剤だけではなかなかうまく付かないんですが、釘(くぎ)が付属しているので釘で固定できます。

しばらくはこれで履いていました。

しかし、釘を打っているので時々かかと全体を交換するために街の修理屋さんへ持ち込んで、かかと全体を交換してもらっていました。

こんなことを10年くらい続けていました。

【 新しい靴を購入した時にかかとすり減り予防を思いつく 】

そして靴もいよいよボロボロになってきたので買い換えることにしました。

百貨店でアシックスの「ランウォーク」というシリーズを購入してみました。

立ち仕事の多い私の為に妻が百貨店の商品券を援助してくれたんです。

今までにない高額商品なので、大切に履いて長持ちさせたいと考えました。

そこで「かかとが減る前に予防したいなあ」と考えて、新品の靴に上記の補修材を貼り付けてみました。

これが結構上手く出来て、満足しています。

この方法では釘を使いません。

なので靴のダメージも少ないです。

新品の靴にかかと補修材を貼り付けているので、補修材がすり減ってきて本体にまで及ぶ前に補修材を交換すれば、本体は新品のままです。

今、その靴を2年履いていますが、かかとに関しては新品の状態をキープしています。

私の靴はかかとの外側が大きくすり減る癖があるので、長く使用しているとだんだんガニ股になっていたんですが、この方法を取り入れてからガニ股が少し改善されたと言う副産物もあります。

足元がきれいなので制服の方もきれいに着こなそうと意識が行くようになりました。

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靴のかかと減り予防の方法。具体的な作業手順。

【 道具の説明 】

準備する道具は次の通りです。

・靴のかかと補修キットミニ

100円均一ショップで売っているものです。

釘(くぎ)とやすりが付属していますが釘は使いません。

接着剤は、これを使っています。

・セメダインスーパーX(エックス)ブラック

スーパーで700円くらいでした。

では予防補修を始めましょう。

【 予防補修前の靴の状態 】

これが私の靴です。

かかと減り予防の補修材を貼り替える前の状態です。

これで2年目です。

かかとが全然すり減っていないのがわかりますね。

【 古い補修材をはがす 】

まず、古い補修材をはがします。

補修材がすり減っています。

本体がすり減る前に交換するのがコツです。

このようにペンチではがれます。

左右とも古い補修材をはがします。

【 やすりがけ 】

靴と補修材の両方の接着面にやすりをかけます。

・靴のやすりがけ

靴の方はでこぼこを修正するだけで大丈夫です。

溝に入り込んだ接着剤は取り除かないでください、これが残っていたほうが強力な接着力が得られます。

表面を整えた状態です。

このように溝に入り込んだ古い接着剤は残しておきます。

・補修材のやすりがけ

補修材の接着面はツルツルしているのでこれにやすりをかけます。

このままでは接着力が弱くなってしまうのです。

これにやすりをかけて表面をざらざらにします。

左がやすりをかける前の状態、右側がやすりをかけた後の状態です。

右側の補修材は表面がザラザラしているので光が反射していないのがわかりますね。

【 接着剤を塗る 】

・補修材に接着剤を塗る

ヘラを使うのは面倒くさいので、チューブから接着剤を少しずつ出しながら、上からトントンするようにして接着剤を乗せていきます。

この接着剤が手に付くとなかなか取れないので、直接触らないように工夫してください。

私は写真のようにボロ布ではさんで作業します。

接着剤が塗れました。

同様に靴の方にも接着材を塗ります。

補修材よりも少し広めに塗って大丈夫です。

【 乾燥させる 】

瞬間接着材と違ってこの接着剤は5~10分ほど乾燥させます。

冬場は15分乾かしています。

ボロ布で触ってみて接着剤がはがれるようであれば乾燥がまだ足りません。

ガムテープのような粘着力が出てきたところで貼り付けます。

【 補修材の貼り付け 】

かかとのすり減る部分に補修材を貼り付けます。

私の場合はかかとの外側がすり減る癖があるので、写真のような位置に貼り付けています。

あなたの靴の最もすり減る位置に貼り付けてください。

かかとの線にキッチリとは合っていませんが、これで十分です。

むしろ、かかとの線よりも1mmくらい内側に貼り付けた方がきれいに見えますよ。

ハンマーなどでトントン叩いて接着面の空気を抜きます。

ハンマーで叩いていて位置がずれてもまだ動きますので修正可能です。

位置を決めたら、補修材が動かなくなるまで平らなところで静かに置いておきます。

下の写真はでこぼこしているところに置いていますが、これはイメージ写真です。

実際には玄関のコンクリート上の、でこぼこしていない所に置いています。

以上で作業は終わりです。

取説には「約1~2時間で動かなくなり、約24~48時間で実用強度に達します」と書いてあります。

私も48時間おいてから使用しています。

はじめの頃は1~2日で補修材がはがれてしまうこともありました。

しかし最近は、技術が向上したようでそんなことはありません。

【 後片付け 】

セメダインの口がだんだん汚れてきますので、ボロ布などできれいにふき取ってください。

これをしていれば、セメダインが長く使えます。

ふき取り前の状態

ふき取り後の状態

まとめ

靴のかかとの修理をやったことのあるあなたならこの方法も簡単に出来ると思います。

補修直後はかかとの外側が高すぎるような感覚がありますが、すぐに慣れますよ。

補修材はすぐにすり減って行きますが、本体がすり減らない限り大丈夫です。

私の場合、4~6ヶ月くらい持ちます。

かかとの外側が大きくすり減って気になっていたのですが、この悩みは完全に解消されました。

釘を使わないのでかかとも傷みません。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

あなたのお役に立てれば幸いです。

もう一つの靴も補修してみました。

右足(画像左側)のかかとが3mm内側に貼れてしまいました。

貼り付けて乾かしている時に斜めのところに置いていたため、ずれてしまったんです。

これで使用してみてどうなるか、また後日報告します。

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