「学校に行きたくない!」と子供が言い出したらあなたは、どんな対応を取りますか?
これからお話しする内容は、ウチの息子の小6の時の体験談です。
今まさに子供さんの事で悩んでおられるお父さんのヒントになればと思い、この記事を書きました。
参考にしてくださいね。
学校に行きたくないと小6の息子が泣いた時の対処法は?
その時は突然にやって来ました。
小6の3学期、1月ころに『学校に行きたくない!』と泣くんです。
それまでにも、町内会子供会のイベントに行きたくないと欠席したりしていましたので、『またか!』と思いました。
すでに4歳年上のお姉ちゃんの時に経験済みでしたので、今回も『話を聴いてあげるしかないかな!』と腹は決まっていました。
あれっ、もう結論が出ていますね。
そうなんです。
ちょっと格好付けて語ってしまいますが、『親が腹をくくるしかない!』というのがわたしの体験から導き出した答えです。
で、どんな腹のくくり方をしたのかと言うと次の三つです。
・ 息子を100パーセント信じる
・ 息子に決めさせる
・ 死ぬ前にみんなで逃げる
【 息子を100パーセント信じる 】
イジメを受けているのかもしれません。
しかし、その原因がウチの息子にあるかもしれません。
それでも息子に非はないと信じてあげられるかが、1つ目の鍵だと思います。
なぜならば信頼関係がなければ心の中をさらけ出すことは出来ないと思うからです。
学校に行きたくない原因を探る中で、とんでもない心の闇みたいなものが出てくるやも知れません。
話を聞く内に『これはウチの息子に非があるな!』と感じても、本人が悟れるまではソッとしておこうと、妻に言いました。
【 息子に決めさせる 】
これはスクールカウンセラーに相談したときに言われた言葉です。
親が『こうした方が良いんじゃない!』と決めるのでななくて、全て子どもに決めさせるのが良いとの事です。
スクールカウンセラーに相談したのはウチの妻ですが、その話を聴いて納得出来るものがありました。
『反抗期は親から教えられてきたことが、本当に正しいのかどうかをと自分で一つ一つ確認している時期である!』
この言葉を思い出したからです。
この言葉は、以前図書館で借りて読んだ子育ての本に書いてあったんです。
「学校に行きたくない!」気持ちは「学校に行きたい!」の裏返しであって、本人は「行きたい!」んだと思います。
でも、何か事情があって「行きたくても行けない!」状況だと思います。
それを息子自身の力で乗り越えさせなければならないので、親が決めてしまってはならないと、自分を戒めました。
と言っても突き放してしまったのではありません。
特に息子の話をジックリ聴いてくれた妻は、『こう考えたらどう?』と提案はしました。
幸いにも『気が乗らないと絶対に動かない!』ような感じでしたので、妻は結構『ああしてみたら!』とか『こんなのは出来ないの?』とポンポン提案していました。
私はそれを横でジッと聴いているだけでした。
【 死ぬ前に逃げる 】
もしも、イジメを受けているなどが発覚したら、担任の先生に相談することになりそうですが、そうなるとスクールカウンセラー、最終的には校長先生や教育委員会まで行くかも知れません。
それでも、何も解決しないかも知れません。
そんなときは、みんなで何処か遠くへ逃げようと話しました。
妻にも話したし、妻は息子にも話しました。
最悪は命を断ってしまうこと。
友達関係がグチャグチャになっても、命さえあれば、誰も知らない土地へ行っていつか立ち直ることが出来ると考えたんです。
幸い今住んでいる土地に執着はそれほどありません。
私の実家に転がり込むことだって出来そうです。
実際に引越しの手続きとか転校の手続きをするようになると、厄介な問題が出てきて転校出来なかったかもしれませんが、 その時は本気でそのように思っていました。
しかし、最初からこんな風に腹をくくれていたわけではありません。
普段から内心で考えていたことが妻と話をしていく内に段々と明確になって言葉となって出て来たのだと思います。
なので、まずは奥様とよく話をしてみてください。
奥様と話をする過程で『こうやってみよう!』というものが見えてくると思うのです。
私とあなたとは生まれ育った環境が全く異なります。
なので、私と同じことをやれと言われてもシックリ来ないと思います。
それよりも、夫婦でよく話し合ってあなたたち夫婦オリジナルな解答を見つけ出すのが良いように思います。
結論です。
息子さんが『学校に行きたくない!』と言い出したときにするべきことは次の二つです。
・腹をくくる
・夫婦でよく話し合う
学校へ行きたくないと言った時は友達関係が原因だった!
ここからは息子が学校に行きたくなくなった原因を探ってみたいと思います。
息子と色々な話をしていく内に、息子の学校での状況が次第に明らかになってきました。
その前に、息子の簡単な生い立ちについてお話しします。
息子は四人兄弟の3番目です。
上から女、男、男、男です。
つまり、お姉ちゃん、お兄ちゃん、そして弟がいます。
ちょうど2学年ずつ開いています。
ウチの小6の息子は小学4年生から吹奏楽部に入りました。
県内でトップを争う強豪校でしたので、練習はキツかったです。
学校での性格はおとなしい方でしたが、家ではよくしゃべる子でした。
で、妻が息子と色々話を聞いてくれました。
それによるとどうも学校で、話し方についてからかわれているみたいです。
息子は少々『どもり』があります。
『どもり』は吃音(きつおん)とも言います。
話す時に「た、た、た、例えば・・・」とか「とっ、とっ、とっ、特に・・・」となかなか言葉が出てこないんです。
言葉が詰まる時には口元も変な動きをするんで、他の子供達はそれが面白くって、息子の真似をしたりクスクス笑ったりしているみたいです。
そのため息子は発表するのがとても嫌いだし、授業で当てられるのをとても嫌がっていました。
なるほど、うちの息子の場合は「吃音をどう乗り越えるか?」というところがポイントだと分かりました。
・学校に行きたくない原因は吃音
学校に行きたくないと言った時の対策はこれ!
原因が分かったところで対策です。
妻と話し合った結果、私たち夫婦が出した結論は本人が乗り越える以外にないということでした。
担任の先生に相談することも考えました。
しかしそれで上手くいくとは限らない。
たとえ担任の先生がの対処がとても上手でうまくいったとしても、中学校に入ったらまた同じ問題を繰り返すと思いました。
つまり本人に乗り越えさせることが一番の解決策ではないかと考えました。
一番良いのは吃音のハンデをさらけ出せること。
自分の欠点をさらけ出して、逆にそれを武器にできればこれは一番強いと思いました。
でも、そんなことが出来るのは、ほんの一握りの子供だけだと思います。
なので息子にそれを期待するのはやめました。
私たち夫婦は息子に伝えたのは「嫌なことは逃げてもいい!」ということです。
それはサボリとは全然意味が違うこと、自分の身を守るために行うそれそういう逃げ方は許される、ということを伝えました。
他にもいくつか提案しました。
・「言葉がつまるから当てないで!」と担任の先生に言ってみたら?
・歌を歌うように話したら?
・話す前に机をトン・トン・トンと叩いてリズムを取ったら?
吃音の人は歌を歌うときには言葉がつまらないんです。
オーストラリアのシンガーソングライターにミーガン・ワシントンというグラミー賞を受賞した方がいます。
彼女も吃音を持っています。
でも歌を歌うときに吃音が出なかったので歌を歌っていたんです。
そして歌手になってしまった。
私の職場にも吃音を持っている社員がいますが、彼もカラオケが上手い!
ウチの息子もまさにそれで、でも発表のときに歌を歌うわけにはいかないから何か工夫をしたらと提案しました。
他にもテレビ番組の「世界の果てまで行ってQ」のいもとあやこさんも吃音を克服したとのこと。
芸能界を見てもそんな方が多くいらっしゃいます。
「言葉が詰まって苦しんでるのは君だけじゃないよ!他にも多くの皆さんが吃音に苦しみ、乗り越えて行ってるんだよ!」ということを伝えました。
息子にどれくらい伝わったかはよく分かりませんが、「どうするかは君自身だ!君が決めていい!」ということを言い続けました。
その後、息子は時々学校を休んだりしましたが、 9割ぐらいは行ってくれました。
もちろん全て本人に決めさせました。
妻はそっと担任の先生に状況だけ報告してくれました。
担任の先生も理解を示してくださって、特に教室の中で息子を特別扱いするということはありませんでした。
卒業式が終わってからも3月の最後日まで吹奏楽部が続いていたので、 頑張って吹奏楽部にも行ってました。
まとめ
私たちの対応もこれが正解だったかどうだかよく分かりません。
もしかしたら、とても危ない橋を渡っていたのかもしれません。
中学校では吹奏楽部をあっさり止めて、陸上部に入りました。
実は今でも色々なことで、すったもんだあるんですが、まだまだ成長の一過程かなと思って見守っています。
お姉ちゃんと息子の登校拒否を通じて感じたことは、子育てに『こうすれば全て上手くいく!』なんて便利な解答はないということです。
その都度「ああでもない!こうでもない!」と夫婦で話し合いながらやっていく以外にないのかなあと感じています。
私たちの体験が、今まさに子供さんのことで悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。
【 2019年11月19日追記 】
この息子は中学に入ってからもいろいろ問題がありました。
勉強が分からないと怒り出したんです。
こちらの記事をご覧になってください。
子供が勉強分からないと怒る!中学生に勉強をやる気にさせる言葉!