こんにちは。

まもなく寒い冬がやってきますね。

あなたの防寒対策は万全ですか?

私もヒートテックなどを着用して備えています。

ところで、あなたはなぜヒートテックが発熱するのか知っていますか?

本日は、ヒートテックをはじめとする機能性肌着がなぜ発熱をするのかについてお話しします。

この原理がわかると、ヒートテックの売れ続けている理由がわかりますよ。

ヒートテックが暖かいのは知っているけれども何故なのかまでは知らないというあなたのお役に立てれば幸いです。

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ヒートテックの効果は?吸湿発熱繊維の仕組みとは。

ヒートテックなどの機能性肌着は吸湿発熱繊維とよばれる素材で出来ています。

他にはイオンの「ヒートファクト」、イトーヨーカ堂の「ボディヒーター」、「ハイブリッドウォーム」なども全てこの吸湿発熱繊維を使った商品です。

この吸湿発熱繊維はその呼び名の通り、「湿気を吸うと熱を発する繊維」と言う意味なんです。

ではなぜ湿気を吸うと熱を発生するのでしょうか?

湿気とはここでは汗として放出される湿気のことです。

汗を吸って熱を発するんです。

これは、汗の水分が繊維表面の水酸基などに吸着されて、運動エネルギーが熱エネルギーに変換されるからです。

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う~ん、難しいですね~!

例えて言えば、先生が廊下を走り回っている子どもに「廊下を走るな!」としかりつけた時に、「ブー」っとふくれっ面をします。

そして一時的には歩くけれども角を曲がって見えなくなると、またすぐに走り出してしまう現象に似ています。

子どもはものすごいエネルギーを持って走り回っていますが、その動きを止めると熱エネルギーを出します。

それが「ふくれっ面」として表現されます。

そして角を曲がると再び走り出してしまうのは、そのエネルギーがまだ身体の中に残っているからです。

つまり、「動きを急に止めると熱が出る」と言うことです。

汗も身体の表面から水蒸気の状態で出てきますから、これを繊維がキャッチして熱を出すんです。

水の分子は水蒸気だと自由に動き回ります。

これが繊維に捕まると動けなくなって熱を出すんです。

別の例えで言うと、交通事故などで「ガシャン!」という大きな音が出ます。

これも運動エネルギーが音エネルギーに変換されたからです。

そう考えると大きな音が出たほうが人体への衝撃が少ないと言うことになります。

もう一つ、自転車に乗っていてブレーキをかけると「ギギギー!」とものすごい音がしますよね。

アレも自転車の動きを急に止めようとするから音エネルギーが出るんです。

「えっ?でも音の鳴らないブレーキもあるよ!」

その通り!

自転車の中には「ローラーブレーキ」と言ってシマノ(Shimano)と言うメーカーの出している全く音の鳴らないブレーキがあります。

これはブレーキ本体をよく見ると、「高温注意!」って書いてあります。

このブレーキは音を全く出さない代わりに熱を出すんです。

長い坂道を下った後に気をつけて触ってみてください。

かなり高温になっているんですよ。

ヤケドしないように軍手をして注意してくださいよ。

アレこそは自転車の運動エネルギーが熱エネルギーに変わっている証拠です。

「今まで動いていたものが急に止まると熱が出る」これが吸着熱のメカニズムなんです。

少しはイメージ出来ましたか?

繊維が水分を吸うと熱を発することを式で表すとこうなります。

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 【 水蒸気 + 乾いた繊維 ⇒ 水を吸った繊維 + 熱 】

乾いた繊維に水が取り込まれるときに熱が出ます。

これが吸湿熱であり、この反応を吸湿発熱反応と言います。

こういった発熱反応による熱のことを他の呼び名では「凝縮熱」、「吸着熱」、「水和熱」などと呼ぶこともあります。

発熱量の多い繊維はたくさんの水蒸気と結合できるようになっています。

これは別に最新の技術というわけではなく、昔から羊毛業者たちは繊維が吸湿して暖かくなることを経験上知っていました。

この技術が陽の目を見るようになるきっかけを作ったのが「ヒートテック」という商品なんです。

ヒートテックの効果は?羊毛の欠点を克服した!

羊毛にも吸湿発熱性があることは昔から知られていました。

しかも他の繊維と比べてずば抜けて吸湿力の強い繊維なんです。

羊毛の吸湿力は通常の状態で綿の約2倍、ポリエステルの約40倍という驚異的な数字です。

羊毛は人間の髪の毛のように、表面にうろこのようなものが無数についています。

これをスケールと呼びます。

このスケールには小さな無数の穴が開いており、ここから水蒸気が出入りします。

しかしスケール表面には水滴が付きません。

だから羊毛はたっぷりの水分を含みながらもサラッとした手触りを維持できるんです。

そんな魔法のような羊毛ですが、一つだけ欠点があります。

それはかさばることです。

薄く出来ない。

なので羊毛で重ね着しようとすれば着膨れ状態になってしまいます。

その欠点を克服した素材が吸湿発熱繊維なんです。

だから吸湿発熱繊維は羊毛ほどの吸湿力はないけれども、極めて薄いためにいろいろと重ね着しても着膨れしないんです。

ヒートテックの効果は?薄いのに暖かい!

オシャレな女性はたいてい薄着です。

でも寒い。

暖かくしようとしてウールを重ね着するとモコモコになってしまう。

それではオシャレでなくなってしまう。

だからオシャレな女性は寒さに耐えなければなりませんでした。

これが過去の常識でした。

この過去の常識を打ち破ったのがヒートテックをはじめとした吸湿発熱素材なんです。

薄いのに暖かい。

暖かいのにモコモコしない。

これによりオシャレな女性たちは寒さを我慢しなくて良くなりました。

これは本当に良かったですね。

やはり冷えは女性の大敵ですから。

オシャレと引き換えに健康を害する女性が多かった・・・!

つまりヒートテックを着るような女性は基本的にオシャレなんです。

たまに例外ありますが・・・!

まとめ

ヒートテックの吸湿発熱の秘密は運動エネルギーを熱エネルギーに変換しているんでしたね。

だから家の中でじっとしていてはいけませんよ。

颯爽と風を切って外に出ましょう!

だって運動エネルギーが熱に変わるんですから!

最後まで読んでくださりありがとうございます。

寒い冬を颯爽と乗り越えて行きたいあなたのお役に立てたら幸いです。

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