こんにちは。

あなたはダウンジャケットの効果的な着方を知っていますか?

私はダウンジャケットの正しい着方を水鳥たちに教えてもらいました。

厳しい自然を生き抜いている動物たちの生き様には生活の知恵がてんこ盛りです。

今日はそんな水鳥たちの驚くべき保温の技術と知恵を見てまいりましょう。

寒い冬を快適に乗り越えて行きたいと考えているあなたの参考になれば幸いです。

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ダウンの効果的な着方とは?フェザーとの違いは?

鳥の羽にはダウンとフェザーの2種類がありますね。

ダウンの製品表示にもダウン○○%、フェザー△△%などと表示されていますよね。

あなたはダウンとフェザーの違いってご存知ですか?

ダウンとは、タンポポの綿毛のようにふわふわとしていて芯がないもののことです。

羽毛(うもう)とも言います。

一方フェザーは羽の軸のあるものであり、身近なところでは赤い羽根募金で使用されているもののことです。

こちらは羽根(はね)といいます。

「羽毛」ダウンは水鳥の胸に生えており陸鳥(ニワトリ)にはありません。

陸鳥の羽根にも根元のところにふわふわとしたダウンのような毛はついてはいますが、これは羽根つまりフェザーの一部なんです。

この単体でダウンを持っているのは水鳥だけなんです。

渡り鳥である水鳥は越冬するために長い時間飛び続けます。

このときの上空の気温はなんとマイナス20℃にもなります。

そんな過酷な環境でも生き抜いていける秘密がダウンなんです。

ダウンは最も身体の近くに生えており、その外側をフェザーが覆っています。

ダウンの役割は保温で、フェザーの役割は風を避けることです。

ダウンが肌着でフェザーがセーターやコートの役割を担っているんですね。

陸鳥にはフェザーしかなく、その根元にダウンのようなふわふわした部分が付いていますので、フェザーだけで十分防寒できるんです。

しかし、水鳥たちの環境はあまりにも苛酷だったために、ダウンを発達させて適応できるようになったんですね。

私たちはそんな水鳥たちのダウンを衣料品としてお借りしているわけです。

ならば水鳥たちのようにダウンを肌の近くに置き、その外側を風から守る素材で覆えば寒さを効果的に防ぐことが出来ると言うわけですね。

ダウンの効果的な着方とは?空気の持つ断熱効果。

ではなぜダウンに保温効果があるのでしょうか?

それは空気の層のおかげです。

空気には断熱効果があるんです。

寒い地方では窓ガラスが2重になっています。

ガラスとガラスの間に細い空気のスキマがあります。

この「細い空気のスキマ」と言うのがポイントなんです。

「太い空気の空間」だと空気の対流が起こります。

するとすぐに空気が混ざり合い、空間全体の温度が均一になります。

ところが「細い空気のスキマ」だと対流が起こりません。

すると外側は冷たいまま、内側は暖かいままという状態が保持されます。

追い炊き式のお風呂に入るときは、最初に上が暖かく下が冷たいです。

だから最初に入る人は温度が均一になるようによくかき混ぜますよね。

空気もあれと同じなんです。

「混ぜない限り外と内で温度差がある」状態が保持されます。

ダウンは、ダウンボールと呼ばれている通り球状をしています。

タンポポの綿毛のようなものです。

ダウンは中心軸(羽軸)から羽枝(うし)という細い毛が何本も生えています。

そして羽枝の表面にはさらに細かい小さな羽枝が生えています。

そうすることで羽枝同士が絡み合わない構造になっているのです。

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このようにダウンはその中に空気の部屋をたくさん持つことが出来るようになっています。

しかも空間が狭いので容易には混じりあうことがない。

このたくさんの空気の部屋によって、ダウンは保温性を発揮します。

この空気の部屋が何層にも重なって、体温で温められた空気をシッカリと保持しています。

例えば一つの空気の部屋の内側と外側で温度差が0.1℃だったとしましょう。

その空気の部屋を10個重ねると1℃の差、100個だと10℃の差が出るんです。

だから水鳥たちはこの空気の層を何十、何百と重ねてあの過酷な環境を乗り越えていたんですね。

ダウンの効果的な着方とは?正しい重ね着の防寒方法

これまで水鳥たちの保温の極意を見てまいりました。

これから導き出させる解答の一つが「ダウンの下には薄い肌着を着る!」です。

なぜならダウン自体に保温効果があるからです。

にもかかわらずダウンの下にセーターとかフリースを着たらどうなるでしょうか?

せっかくの肌の熱がダウンに伝わらず、外に逃げていってしまうのです。

ですから、肌着のすぐ上にダウンを羽織ります。

本当は直接素肌にダウンが理想的なんでしょうが、衛生面を考えて薄い肌着1枚が良いです。

それも肌着は綿ではなくて機能性肌着が良いです。

機能性肌着は吸湿性と発散性の両方に優れ、ジメジメ感がありません。

最近はインナーダウンと言って内側に着るダウンも出てきました。

ダウンの特性を最大限に活かした製品ですね。

それでもダウンだけでは寒いと言う時には、その上からウインドブレーカーのような風を通さないものを羽織るのがGoodです。

これもダウンの上にフェザーを羽織っている水鳥たちから導き出される知恵の一つです。

まとめ

ダウンを着ていてもその特性を知らないと効果は半減してしまいます。

ダウンは水鳥たちの越冬になくてはならないものです。

それをお借りしていることに感謝して大切にしてくださいね。

あなたの防寒対策の一助となれば嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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