ウチの職場は一日の業務の中で朝礼の時間が最も楽しい時間です。

なぜならばグッド&ニューと言うとても盛り上がるゲームを毎日行なっているからです。

本日は職場においてグッド&ニューのやり方とその効果についてお話ししますね。

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朝礼を活性化させる取り組みとは?

職場での朝礼、盛り上がっていますか?

私は今の職場に人事異動で責任者として赴任したのは10年前です。

当時お客様からのクレームが多くて本社に目を付けられていました。

私もお客様のお話しを聞きなんとか理解していただこうと心を尽くしましたが、一度火の付いたお客様の心をなだめるのは難しかったです。

結局本社の人間が出てきて「あなたが言うならもう文句は言いません!」となって、やっと収まるという場面が多かったです。

その時に感じたのは社員の心が殺伐としていたということです。

それで何とかして良い雰囲気の職場を作りたいと悩みました。

そんな時に私の尊敬する他部署の先輩から教えていただいたのが本日ご紹介するグッド&ニューです。

グッド&ニューは英語で Good & New です。

日本語に訳すと「良いことと、新しいこと」ですね。

ウチの職場では「良新(りょうしん)」と呼んでいました。

「じゃあ、良新やりま~す!」ってな感じです。

その時にはあまりよく知らなかったのですが、これは教育学者ピーター・クラインさんによって開発されたもので、主にアメリカで不良高校生の更生に威力を発揮した心理療法の一つなんです。

その手法が職場やチームの活性化にも効果があると実証されて、多くの指導的立場にある人々が取り入れているんです。

「へ~!不良高校生を更生させるなんてスクールウォーズみたいだな!よしやってみよう!」と思いました。

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グッド&ニューのやり方はこれ!

グッド&ニューにはルールがあります。

◎グッド&ニューのルール

①24時間以内に起った「良かったこと、または新しいこと」を発表する

②全員で拍手する



これだけです。

ねっ、簡単でしょ!

基本を押さえつつ、私が実際にやってみて気付いた細かい注意点についてお話ししますね!

◎グッド&ニューの注意点

・継続して行なう

・無理に言わせなくて良い

・人数は5人程度がちょうど良い

・クッシュボールを使う

・発表の時間は一人1分程度

・発表者の発言を肯定する

・テーマは何でもよい



【 継続して行なう 】

これが一番大事です。

グッド&ニューは1回やった程度ですぐに効果の現れるのもではありません。

朝礼や会議の場で定期的に行なうのが基本です。

繰り返し繰り返し行なうことでチームが一つになっていきます。

【 無理に言わせなくて良い 】

発表の上手下手には個人差があります。

これはゲームなんで気楽に発表していいんです。

強制するものではありません。

なので少し考えて何も思いつかなかったら「今日は思いつきません!」でもいいです。

なぜならば「何も起らなかった!」と言うのも極めて自然なことだからです。

繰り返し行なっていくうちに周りの雰囲気に乗って発表出来るのようになるというのが最もいいですが。

逆に半強制的に行なうのも一つの手です。

なぜならば自分の殻を破るにはある程度外部からの圧力も必要だからです。

この辺りはリーダーがその人の状況にあわせて臨機応変に。

【 人数は5人程度がちょうど良い 】

人数は3人以上8人くらいがちょうど良いと言われています。

しかし2人でも構いませんし、もっと多くても大丈夫です。

私は20人の会議で40分かけて行なったことがあります。

リーダーがやりたいと思えば出来ます。

【 クッシュボールを使う 】

クッシュボール( Kooshball )とはアメリカの玩具メーカーのHasbro社が製造している子供向けのおもちゃのボールのことです。

天然ラテックス製の糸状のものが放射状に伸びていて、まるでウニやハリネズミのようです。

クッシュボールの画像はこちら

日本ではおもちゃとして使用されるよりも、企業や団体のグループを活性化させるためのエクササイズに使われています。

グッド&ニュー( Good and New )やアイスブレイク( Ice Break )、チームビルディング( Team Building )などのツールとして大変人気があります。

クッシュボールはアマゾンでも購入出来ますが、私はホームセンターのペット用品売り場で柔らかい素材のボールを買ってきて代用しました。

発表する人はこのボールを持って発表します。

発表が終わったら次の人にボールを渡します。

クッシュボールを渡された人は発表せざるを得ない雰囲気になります。

同時に手触りの良い柔らかいボールは発表者の心を和ませる効果があります。

【 発表の時間は一人1分程度 】

長い時間は不要です。

一人1分で十分です。

とは言っても話し始めると長時間話す人、本当に1分で済ませる人と様々です。

なので私はキッチンタイマーを準備して話し始めてから1分計測しています。

1分後に「ピピピ!」と鳴るので暗に「早く終われよ!」と圧力をかけることが出来ます。

2分後、3分後にも音が鳴るようにセットして置けばムダに長時間話してしまうメンバーへのけん制にもなります。

【 発表者の発言を肯定する 】

周囲の人たちは発表者の発言を肯定します。

基本的に人を批判するような発表は出にくいゲームですが、中には会社の上司や同僚を非難するような言葉の出るときもあります。

それでもそれを否定する必要はありません。

なぜならば「ここでの発言はどんなことでも許される!」という安心感が大切だからです。

【 テーマは何でもよい 】

テーマは基本的に何でも構いません。

仕事の事でもプライベートでも構いません。

私は個人的にプライベート重視で誘導しています。

なぜならば「朝礼でプライベートなことを話しても良いの?」と警戒してしまう社員が多いからです。

私のポリシーに「プライベートの充実こそ良い仕事への近道!」と言うものがあります。

それに従っているのです。

グッド&ニューの効果は?

さて、気になるその効果の程はいかがでしょうか?

私がグッド&ニューで得た情報は以下の通りです。

【 社員A 】

息子さんは独立して所帯を構えている。

今の趣味は犬の散歩、奥様と二人で近くの大きな公園を一緒に散歩している。

ワンちゃんの美容室が今熱いとのこと。

近所のワンちゃんも自分の子ども以上に手をかけてやっている飼い主が多いそうです。

【 社員B 】

こどもが生まれたばかりで奥様が少々ノイローゼ気味です。

車の免許も取って新車を買った。

思い切ってプリウスにした。

【 社員C 】

田んぼの稲刈りをした。

例年以上の豊作で良かった。

いつも兄弟3家庭で均等に分けているが、何も手伝わない他の兄弟二人がそれぞれ、もう1俵余分に欲しいと言って来て困る。

仕方なく自分の家の取り分を二人に分けてあげた。

これはここ最近毎年の事らしい。

娘さんは二人ともお嫁に行き、孫6人が毎年盆と正月に泊まりにくるのが楽しみだ。

【 社員D 】

娘さんが中学から登校拒否していたが、なんとか高校を卒業出来た。

いまは海外へ留学の準備をしている。

息子さんは反対に海外留学から日本に帰ってきた。

おそよこのような仕事とは全く関係のない話しが出てきて、社員同士で意見の交換を行なっています。

田んぼの稲刈りを全く手伝わない兄弟に対する対策には他の社員からこんなアドバイスがありました。

そんなときは収穫量をワザと少なめに言っておいて全体を4分の1に分けるんだ。

そして「もう1俵ほしい!」と言ってきたら「仕方ないね!」と言いながらもう1俵渡せば良い!

もともと4分の1に分けているからもう1俵渡しても自分の取り分は3分の1を下回ることはない。

自分の取り分が減ることもなく、兄弟からも「お兄ちゃん、優しいね~!ありがとう!」と感謝されるので一石二鳥だ!

こんな会話が社員同士で繰り広げられるようになりました。

【 グッド&ニューのデメリット 】

デメリットとしては、社員が業務の改善を求める声を上げるようになったこと。

これには驚いた。

しかしこれは「もっとこうしたら仕事がスムーズに行くのではないか?」という提案であるので一つ一つ向き合って行くしかないですね。

私も新たな課題として一つ一つ取り組んでいますよ。

昔ながらの「四の五の言わずに黙って付いて来い!」タイプのリーダーには部下が謀反を起こしたと感じてしまいます。

実際にグッド&ニューを取り入れて職場がガタガタになったと嘆いているリーダーを何人か知っています。

彼らは組織が活性化すると思って取り組んだけれども「部下が文句を言うようになってしまった!」と感じているようです。

社員が自分の思い通りになるわけではないのでご注意を。

まとめ

本日は朝礼が盛り上がるゲームのグッド&ニューについてそのやり方と効果についてお話ししてきました。

①24時間以内に起った「良かったこと、または新しいこと」を発表する

②全員で拍手する



これだけでしたね。

グッド&ニューは長く続けるほどその効果が現れるといわれています。

これからも続けてやって行こうと思います。

なによりもやってて楽しいですから・・・!

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