家の鍵、車の鍵、自転車の鍵、職場の鍵・・・。
私たちの大切な財産を守ってくれるのが鍵(カギ)ですね。
カギって突然開かなくなることもありますが、ほとんどは少しずつ調子が悪くなって行くものです。
なのでカギに引っ掛かりが出て来たらホームセンターに売っている鍵穴専用の潤滑スプレーを購入することになります。
ところがホームセンターが近くにないと、わざわざ買いに行けないことがあります。
そこで私は鍵穴潤滑専用スプレーの代用品が身近なものの中にあるのではないかと思い、いろいろ試してみました。
この記事では私が実際に試した鍵穴スプレーの代用品の使い勝手についてお話ししますよ。
鍵穴潤滑専用スプレーボロンの代用品はこれ!身近にあるもので!
私が実際に試した鍵穴潤滑専用スプレーの代用品は下記の四つです。
①プレシェーブローション
②ベビーパウダー
③鉛筆の芯
④シリコンスプレー
どれもたまたまウチにあったものです。
なので鍵穴の滑りを良くするためにワザワザ購入したものではありません。
上から順番に使い勝手が良いです。
その理由を一つずつ述べていきます。
その前に鍵穴専用スプレーとは何かを簡単に説明したいと思います。
鍵穴潤滑専用スプレーボロンとは何か?
みなさんは鍵穴専用スプレーと言うものをご存知ですか?
鍵穴専用スプレーとは粉末の潤滑剤です。
主成分はホウ素(ボロン)と呼ばれる元素の化合物です。
潤滑剤と言えば液体の潤滑油、半固形のグリース、固体潤滑剤の3種類があります。
そのうち鍵穴に使うのは固体潤滑剤です。
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手のひらサイズの小さなスプレーがたくさん市販されています。
購入するなら一番小さなものでOKです。
これでほぼ一生分の量があります。
メーカー各社はメーカー専用の鍵穴潤滑スプレーを使うように推奨していますが、私の経験上メーカーが異なっても特に問題はありません。
注意点としては鍵穴に液体の潤滑油や半固体のグリースは絶対に使ってはならないと言われています。
液体の潤滑剤とはクレ5-56のようなオイルスプレーやシリコンスプレーの事です。
グリースとはもっと粘度の高いハンドクリームのような油のことです。
その理由は油が鍵穴の中で固まってしまうからです。
これらの油はホコリを吸着してしまいます。
鍵穴の中はすき間が小さいのでホコリは入りにくい構造ですが、一度ホコリが入ってしまうと今度は外に逃げていく道がないんです。
一時的にはカギの滑りが良くなりますが長い目で見るとお勧めできないというわけです。
でも実際にはシリコンスプレーは多くの人が使っているというのも現状です。
建築関係の方でもシリコンスプレーを使っている方を知っています。
ただし、「シュッ!」と一吹きするだけです。
シリコンスプレーで鍵穴をギトギトにする建築関係者はいません。
なので手元にシリコンスプレーしかないのなら、「シュッ!」と一吹きするのは構わないと考えています。
この問題は使い勝手の最後の方でもう一度取り上げたいと思います。
鍵穴潤滑専用スプレーボロンの使い勝手はこれ!
前置きが長くなってしまいましたが、身近にある代用品の使い勝手についてお話ししますね。
私が実際に使ってみて使い勝手の良かった順番に並べると次の通りになります。
①プレシェーブローション
②ベビーパウダー
③鉛筆の芯
④シリコンスプレー
【 プレシェーブローション 】
プレシェーブローションとは何かご存知ですか?
男性がヒゲを電気シェーバーで剃るときに使う潤滑剤です。
私も電気シェーバーで毎朝ヒゲを剃ってから出勤しているので家にありました。
プレシェーブロションの成分に摩擦を少なくするスムーズパウダーが含まれています。
これを使ってヒゲを剃ると肌と電気シェーバーの滑りが良くなり、スムーズにヒゲを剃ることが出来ます。
更に電気シェーバーの外刃と内刃の間の摩擦も軽減し、刃の寿命が長持ちするという優れものです。
ローションタイプとジェルタイプがありますが、スムーズパウダーの配合されたものなら何でも使えます。
揮発性のあるアルコール溶剤なので、すぐに乾きます。
乾いた後には白い粉末の潤滑剤が残る仕組みです。
このスムーズパウダーに鍵穴潤滑専用スプレーの固体粉末潤滑剤と同じ働きがあります。
ただ一つ残念なのはスプレー式のものがないことです。
鍵に塗りつけて鍵穴に差し込む動作を何度か繰返す必要があります。
私がいつもやっているのはストローで少し吸って直接鍵穴に噴射するというやり方です。
プレシェーブローションは口の周りに塗るものですから口に入れても安全なように出来ています。
万が一口の中にプレシェーブロションが入ってきてもそのまま吐き出してから口をよくすすげば人体への問題もありません。
100円均一ショップに売っている小さなスポイトも使えます。
【 ベビーパウダー 】
ウチには小さな子どもがいるのでオムツかぶれを防ぐために購入したベビーパウダーがありました。
商品名で言えば和光堂のシッカロールです。
これが鍵穴専用スプレーの粉末潤滑剤にそっくりなんです。
ベビーパウダーを鍵穴に差し込む時もプレシェーブローションのように次の三つの方法で使います。
・鍵に塗って鍵穴に何度か差し込む
・ストローの先端に少量のパウダーを取り息を吹きかけて鍵穴に送り込む
・スポイトで鍵穴にシュッと吹きかける
他にも手で鍵穴に塗りこんでから強く息を吹きかける方法でも鍵穴の中にうまく入って行きますよ。
鍵穴にホコリ防止用のフタが付いている鍵穴の場合は、小さなドライバーなどでフタにすき間を作ってから行なってください。
【 鉛筆の芯 】
鉛筆の芯は鍵のメーカー各社も推奨している方法になります。
やり方は同じです。
鉛筆の芯を削るのが少々面倒臭いですが、メーカー推奨の方法なので安心感があります。
【 シリコンスプレー 】
最後にシリコンスプレーです。
私は自転車修理の趣味があるのでシリコンスプレーをよく使うんです。
ホームセンターで840mlの特大缶が300円程度です。
実は個人的にはこのシリコンスプレーが最も使い勝手が良いです。
それはスプレー式だからです。
鍵穴だけでなく蝶番(ちょうつがい)のきしみや引き戸のレールにも使えます。
もちろん自転車のチェーンなんかにも使っています。
クレ5-56などのオイルスプレーよりも粘度が低い(サラサラしている)のでベタベタしません。
他の代用品はスポイトを購入したり、ストローで吸い込むことに気を使いながら使用しなければなりませんが、シリコンスプレーはシュッと一吹きするだけです。
しかし鍵メーカーが「絶対にやめて下さい」と言っているので念のために最後にもって来ました。
でも実際にはシリコンスプレーを鍵穴に挿している人を何人か知っています。
私もシリコンスプレーで十分にいけるというのが実際の感想です。
しかし、大丈夫だからといって大量に差すのはやめた方がいいです。
鍵穴専用スプレーであっても「大量に使用するのは避けてください」と取り説に書いてあるからです。
そして最新式の精密鍵にも止めた方が良いです。
最新式の鍵は精度がとてもシビアに作られているからです。
鍵と言っても昔ながらの簡単な作りの鍵はすき間も大きいので、シリコンスプレーが固まるほどの精密さではないという意味です。
なのでもしもシリコンスプレーを鍵穴に挿すなら極少量にしてください。
それで動きが良くならなかったら別の方法でチャレンジするのが良いです。
プレシェーブローションとベビーパウダー、鉛筆はやりすぎるということがありませんよ。
と言ってもやはり限度がありますけどね・・・
まとめ
本日は鍵穴潤滑専用スプレーの代用品についてお話ししました。
①プレシェーブローション
②ベビーパウダー
③鉛筆の芯
④シリコンスプレー
でしたね。
ところで私の昨年書いた記事の中に玄関ドアのラッチ(ヘソみたいなやつ)が戻らないときの対処法を書いたものがあります。
玄関ドアラッチが戻らない時の対処法は?シリコンスプレー?修理?
これには鍵穴スプレーではなくてシリコンスプレーを使っています。
注目していただきたいのはその使用場所です。
ドアノブを分解してシリコンスプレーをシュッと一吹きしていますが、鍵穴にはシュッとしていません。
どういうことかと言うと鍵のメーカーがシリコンスプレーを禁止しているのは鍵穴だけなんです。
その他の部分にはシリコンスプレーが普通に使われているんです。
実際にこの記事を書いたときにシリコンスプレーを使ってから1年になりますが、調子いいですよ。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
あなたの参考になれば幸いです。