玄関ドアのラッチボルト(三角形のへそ)の動きが悪くなることがあります。
ラッチが引っ込んだまま出てこなくなるんです。
玄関ドアラッチの動きが悪い時に、すぐに業者に修理を依頼するのも一つの手ですが、まずは自分でシリコンスプレーをさしたり、簡単な修理をしてみましょう。
意外にあっさりと症状の改善することがあるからです。
本日は玄関ドアのラッチが引っかかって出て来ない時の自宅で出来る修理法についてお話しします。
玄関ドアのラッチが戻らない時の修理法はこれ!
玄関ドアのラッチが戻らない時の対処法は次の三つです。
・潤滑剤をさす
・分解し修理する
・業者を呼ぶ
【 潤滑剤をさす 】
先ずは基本中の基本が潤滑剤をさすことです。
「潤滑油」ではなくて「潤滑剤」です。
機械物は金属同士が触れ合っている部分に「潤滑油」をさすことで、動きの良くなることが多々あります。
潤滑油と言えばKURE556が有名なので、おそらく多くのご家庭にあると思います。
ただし、ドアノブだけは少し気をつけてくださいね。
潤滑油はたっぷりと吹き付けるものではありません。
ちょっとだけにしてくださいね。
なぜならば、プロの業者は住居カギ専用の油の含まれていないパウダータイプの潤滑剤を使うからです。
カギ専用のパウダータイプの潤滑剤はホームセンターにも売っていますが、KURE556に比べて割高です。
しかし一家に1本あると消費期限もなく将来必ず使うので、この機会に購入されてはいかがでしょうか!
一番小さな手のひらサイズ(15ml以下)で十分です。
これでも30回程度使えます。
ホームセンターではだいたい1,000円前後です。
メール便を選択すると送料が無料なのも嬉しい!
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またパウダータイプの潤滑剤の代用品として使えるのは「鉛筆の芯」です。
鉛筆の芯は、パウダータイプの潤滑剤に成分が似ているのです。
直接鉛筆の芯をゴリゴリこすりつけたり、ナイフで削って粉末状にしてから、カギ穴に入れたりします。
他にはシリコンスプレーが良いです。
シリコンスプレーはKURE556よりもサラサラした油で、精密機械の潤滑に適しています。
シリコンスプレーは420mlのスプレー缶がホームセンターで、KURE556と同じ位の値段(300円以下)で売っているので、この機会に購入を検討してみてください。
シリコンスプレーも一番小さなタイプで十分です。
シリコンスプレーをネットで購入しようとするとどうしても送料の方が高くなってしまうのでホームセンターでの購入をお勧めしています。
まとめると、ドアノブ、カギ関連の潤滑剤としておすすめするのは下記の通りです。
・カギ専用パウダータイプの潤滑剤(白い粉状のものです)
・鉛筆の芯(削るのがめんどくさいですね)
・シリコンスプレー(KURE556よりもサラリとしています)
【 分解し修理する 】
潤滑油、潤滑剤でもダメな場合は、分解して修理します。
分解修理と言っても私たちに出来ることは、ドアノブの内部に潤滑剤を吹き付けることくらいで、本格的な修理とまでは行きません。
しかし、ドアノブの不具合は内部機構の摩擦が原因のほとんどなので、ちょっとだけ分解して内部機構に潤滑剤を吹き付けることが出来れば、直る可能性大です。
壊さない範囲で修理に挑戦してみましょう。
【 業者を呼ぶ 】
それでもダメなら業者を呼ぶことになります。
業者にお願いすると点検だけでも10,000円近くかかるので、それなりの出費は覚悟しておいてくださいね。
しかし業者さんはプロですから、お願いすれば安心は安心ですよね。
近所の金物屋さんに相談しても業者を紹介してもらえるし、ホームセンターも専属の業者と提携しているので紹介してもらえますよ。
玄関ドアのラッチにシリコンスプレーをさして症状が改善した!
先日我が家のドアノブを修理したので、その時のことをお話します。
【 症状 】
ウチの玄関ドアのラッチの動きが悪くなりました。
2週間ほど前から玄関のドアが風にあおられて、自然に開いてしまいました。
調べてみるとドアノブのラッチが引っ込んだまま、出てこなくなっていました。
ラッチとは、三角形の出たり入ったりする金物の事です。
まず考えたのは潤滑剤を吹き付けることです。
パウダー式の潤滑剤が家にはなかったのですが、自転車修理用に置いていたシリコンスプレーがあったので、それを使ってみました。
【 シリコンスプレーの使い方 】
ラッチのところの隙間(すきま)からシリコンスプレーをさします。
ラッチを出した状態でまずひと吹き、続いてラッチを凹ませた状態でひと吹き。
これでノブをガチャガチャ回してシリコンスプレーをなじませます。
しかし、我が家のラッチはこれでは改善しませんでした。
そこで第二段階の分解修理に挑戦してみました。
玄関ドアのラッチの修理方法はこれ!
修理の手順は次の通りです。
1、ドアノブの分解
2、シリコンスプレーをさす
3、ドアノブを組み立てる
【 1、ドアノブの分解 】
ドアノブの内側(部屋側)の根元に溝があります。
ここに先のとがった千枚通しのようなものを差し込みながらノブを引っ張るとノブが外れます。
コツとしては、千枚通しに力をギュッとれたり、力を緩めたりしながらノブを引っ張ると、ある時「ボコッ!」と外れます。
その力の入れ具合が難しいのですが、力を入れっぱなしでは上手く外れません。
ウチの場合もノブが外れ始めた時に、千枚通しの力を抜くと上手く行きましたよ。
【 2、シリコンスプレーをさす 】
ノブが外れたら、隙間からスプレーをさします。
この時もたくさん吹き付ける必要はなくて、1~2回シュッと吹き付ける程度で大丈夫です。
そして玄関外側のノブを回してみました。
「う~ん、滑らか~!」
今まで引っ込んだまま出てこなかったラッチがスムーズに出てくるようになりました。
これでしばらくは使えそうです。
【 3、ドアノブを組み立てる 】
ノブを組み立てる時は下の写真のように、ノブの切れ込み(凹み)を溝に合わせて差し込むだけです。
奥まで差し込んでガチャガチャしてください。
ノブが抜けなくなったら完成です。
抜けてしまったら、再度差し込んでガチャガチャしてください。
まとめ
本日は玄関のドアノブのラッチが戻らない時の対処法についてお話ししました。
・潤滑剤を吹き付けてみる
・分解して修理してみる
・業者にお願いする
の三段階でしたね。
業者にお願いする前に上記の事を自分でやってみてください。
意外と簡単に直ってしまうことがあります。
私は自転車修理を趣味でやっていますが、ネジが緩んでいるだけ、油が切れているだけという症状の実に多いことに気付かされました。
あなたの家のドアノブの不具合も油を指すだけで改善することは大いにあり得ます。
それでもダメなら潔く専門の業者を呼ぶのが良いですよ。
ウチの玄関のドアノブはもう20年以上も使っていますが、修理しながら使っているのでまだまだ現役です。
「鍵穴に専用スプレー以外の潤滑油を絶対に差してはならない!」とおっしゃる業者さんがいます。
確かにそれはその業者さんのおっしゃる通りなんですが、今回の修理は鍵穴そのものではなくてその周辺機構です。
鍵穴に潤滑油を差してはならないと言うのは、鍵穴が精密な作りになっているので下手に潤滑油でベタベタになると空気中のホコリを引き寄せて、鍵穴の奥で油が固まってしまう恐れがあるからです。
なので周辺機構に少量のシリコンスプレーならば大丈夫なんですよ。
参考にしてくださいね。