先日財布を落としましたが無事に返って来ました。
ところが拾ってくださった方が「お礼」を希望されていると警察の方に言われてしまいました。
この場合どの程度のお礼をお渡ししたら良いのでしょうか?
本日は自分の体験を元に財布を落としたときのお礼についてお話ししますね。
財布を落とした時にお礼はどうしたらよいの?
私は通勤の途中でコンビニに寄ったときに財布を落としてしまいました。
コピー機を使った時に財布を置いたままにしたのだと思います。
お昼ごはんの時に財布が無いことに気付いて慌ててコンビニに行ってみましたが、コンビニにはありませんでした。
そこで交番に遺失届けを出しに行くと既に届いていました。
幸いに現金(8,000円くらい)や健康保険証、カード類も全て無事でした。
ところが拾ってくださった方の名前とスマホの電話番号が書いてある紙を渡され、「お礼の連絡をしてください」と言われました。
私はすぐにその方のスマホに連絡しました。
すると「そうですか~!無事に届きましたか!良かった~!」と言われました。
そして「お礼をしたいのですが・・・」と切り出すと「いや、いいですよ!私は無事に落とし主に届くのかが心配で連絡が欲しいと答えただけなんです!」とおっしゃるではありませんか。
私は「本当にありがとうございます!」とお礼の言葉を述べて電話を切りました。
財布を落とした時に報労金は必ず支払うの?
私はちょっと嬉しくなって先ほどの交番にすぐに駆け込みました。
そして警察官の方に「電話したけれども、先方さんはお礼はいらないとおっしゃいました。無事に届いたかを確認したかっただけだと言ってましたよ。」と報告しました。
すると「そうですか!それは良かったですね!」と言われました。
その警察の方は少し暇そうにしていたので(お巡りさん、ゴメンナサイ!私にはそう見えた!)少しお話しして色々と教えていただきました。
このような場合には通常5パーセントから20パーセントの範囲内で報労金(ほうろうきん)を渡すケースがほとんどです。
例えば財布の中に現金が10,000円入っていたら、500円から2,000円のお礼をするのが一般的です。
一般的に「落し物のお礼は1割」と言われているのはこのことです。
直接会って渡すのが良いかそれとも郵送や振込みでも良いかについてはケースバイケースで一概には言えません。
相手さんの状況によるので電話で直接お話しして判断してください。
お礼をとても期待している場合には直接お会いしてお礼を述べ、お礼の品(現金やお菓子など)を直接お渡しすることもありますが、ただお礼の言葉だけで良い場合もあります。
相手との距離感を大切にしてサッと引くことも重要です。
いずれにしろ落し物のお礼は「相手に感謝の気持ちを伝える」ことです。
一般的には日本では「お礼は要りません!」と言う場合が多いです。
警察に届けてもお礼を要求する人は10人に1人もいないとの事。
お礼の連絡すらしないで欲しいという場合もあります。
その場合は警察から「お礼は辞退されています」と言われます。
5パーセントから20パーセントと言うのは法律でそのように決められていることであって、実際に支払う金額は双方の話し合いで決めることになっています。
だから今回のようにお礼が0パーセントもあり得るし、また1万円渡しても構いません。
双方で話し合いが付かずに裁判になった場合には裁判所が財布の価値を総合的に判断します。
そしてその価値の5パーセントから20パーセントの範囲内の金額に決まります。
パーセンテージはそういう使われ方をするものであって、必ずしもお金を支払う必要はありません。
あくまでも双方の話し合いで決めます。
財布を落とした時に報労金を要求されたらどうしたら良いの?
ただお礼を要求してくる人もたまにいます。
これはその人が変な人だからではなくて正当な対価を要求しているのです。
なぜならばその人は財布を拾ってそれを交番に届けます。
そして交番では書類作成に少なくとも30分はかかります。
その労力に対する正当な対価を要求することが出来ます。
そもそも遺失物法の精神が「落し物が持ち主に速やかに返還されること」です。
そのためにお礼は5パーセントから20パーセントの範囲としているのです。
だから要求されたとしても20パーセントを超えるものに応じる必要はありません。
落し物を拾ってくれた人に対するお礼の事を報労金(ほうろうきん)と呼んでいます。
なのでもしも財布を落として報労金を要求された場合にはその財布の価値を総合的に見て5パーセントから20パーセントの範囲内で支払うのが妥当です。
「財布を届けてお金を要求するなんて非常識!」と考えるとトラブルの元になります。
「財布を届けてもお礼は求めない!」と言うのはたまたまその方が善意の人だっただけです。
日本にはまだそんな善意の方が多いのも事実ですが、それを全ての人に要求することは出来ません。
元はと言えばあなたが財布を落としたのが全ての原因です。
財布を落としたあなたに100パーセント非があります。
過去に見たニュースで民家の解体工事していたら土の中から大量の現金が出てきたことがあります。
そのときは持ち主(土地の所有者)と解体工事業者(発見者)との間で報労金で折り合いが付かずに裁判になりました。
結局最高の20パーセントが適用されたそうな。
この場合は遺失物ではなくて埋蔵金と言うそうですが・・・
報労(ほうろう)とは労(ろう)に報(むく)いると言う意味ですね。
「財布を拾ってくれた」という労には正当に報いてあげるのが良いです。
ちなみに私のスマホには「拾ってくれたらお礼に1万円差し上げます。(電話番号)までお電話ください。」とテプラで書いてます。
これは「スマホを落としたら1万円は支払えよ!」という自分への戒めでもあり、こうすることによってスマホが見つかりやすくする工夫です。
「1万円もらえるなら交番に届けてあげようかな!」と言うのを期待しての事です。
今回の私の場合は報労金を2,000円くらい支払うつもりで電話しました。
ところがたまたま相手の方が「お礼の言葉だけで良い」というラッキーなケースでした。
まとめ
本日は財布を落としたときのお礼についてお話ししました。
日本では報労金を要求されることはあまりありません。
連絡も不要という場合がほとんどです。
でもお礼を要求された場合にはそれなりのお礼をしてくださいね。
なぜならば相手の労力があって財布が戻ってきたわけですから。
その金額は5パーセントから20パーセントの範囲内で現金や商品券などをお渡しするのがベストでしたね。
参考になさってください。