ご結婚おめでとうございます。
式の準備を始めたところですね!
何から準備するべきか迷うところですが、最も気を付けたいのが引き出物です。
本日は「そもそも引き出物とは何なのか?」、「引き菓子や縁起物とは何が違うのか?」と言った、今さら人に聞けない基礎的な事についてお話ししますね。
あなたの参考になれば幸いです。
結婚式の引き出物とは何?
引き出物とは、一般的に言うと結婚式やパーティなどの祝い事の席で招待客に対して配られる贈呈品のことです。
簡単に言うと結婚式などの式典に参加した時に頂くお土産のことです。
法事のお返しにも引き出物という言い方をしますので、必ずしも結婚式だけとは限りません。
弔事のお礼も引き出物ですが、こちらは「通夜返礼品」、「会葬返礼品」、「香典返し」などと言うことが多いです。
このように引き出物は日本の古くからある冠婚葬祭の習慣の1つです。
結婚式の引き出物と引き菓子や縁起物との違いは何?
「引き菓子」も引き出物の一種です。
ただ披露宴のキャンドルサービスなどで各テーブルをまわるときや、お開きのお見送りの際に、新郎・新婦からゲストに手渡しする「プチギフト」のような位置づけです。
引き出物よりも気軽なイメージなので格式にこだわらず、自由に準備して構いません。
例えばバレーボール選手のカップルならばバレーボールの形をした入浴剤を贈る等、遊び心を取り入れることも可能です。
価格も500円以下のリーズナブルなもので大丈夫です。
では「縁起物」とは一体何でしょうか?
縁起物(えんぎもの)とは、よい事があるようにと祝い祈りを込めるための品物のことです。
例えばお正月に関連する縁起物は次のようなものがあります。
注連縄(しめなわ)
門松(かどまつ)
おせち料理
鏡餅(かがみもち)
お年玉
福袋
福笑い
羽根突き(はねつき)
独楽廻し(こままわし)
凧揚げ(たこあげ)
七草粥(ななくさがゆ)
鏡開き(かがみびらき)
御汁粉(おしるこ)・善哉(ぜんざい)・黄粉餅(きなこもち)
これら全て縁起物です。
物だけでなく初日の出などの気象、天気雨や稲妻などの自然現象も縁起物です。
さらに面白いのは「笑い」です。
人間の行為も縁起物なんですよ。
このように縁起物は引き出物の種類のことではなくて、「引き出物の中に入れると良いもの」と言う意味なんですね。
【 引き出物と引き菓子や縁起物との関係は? 】
このように引き出物とは結婚式で参列者に贈る贈り物の総称です。
そして通常はメインの品物の他に引き菓子と縁起物を3点セットにして贈ります。
この3点セットで引き出物と言うことです。
【 引き出物はなぜ3点セットが良いの? 】
引き出物を3点セットにするところがポイントです。
2点だとダメです。
なぜならば2は偶数だからです。
偶数は割り切れます。
この「割り切れる」が「分かれる」、「割れる」を連想させます。
結婚式は2人の永遠の愛を誓う式ですから2人が「別れ」ては困ります。
そんな願いを込めて「割り切れない」3数にするんです。
こじつけと言えばこじつけですが、他にも「死」を連想させる「4」と言う数字を避けるために、アパートには「4号室」がないのと同じ発想です。
また「3」と言う数字は平面を決定する要素でもあります。
平面を支えるにも最低三本の足が必要ですからね。
ただし最近では縁起物を入れる代わりにメインの品を充実させることも増えています。
なので必ずしも3点セットではないようです。
結婚式の引き出物や引き菓子や縁起物はどうやって選ぶの?
以前は結婚式の引き出物として料理を折詰(一種の弁当)にして持ち帰ってもらううものでした。
また主に鰹節(かつおぶし)などの食品を配っていました。
また地方によっても独特の慣習がありました。
例えば北海道では引き出物に赤飯に甘納豆を贈ります。
山形では布団。
富山や熊本では加工した蒲鉾(かまぼこ)。
新潟では引き出物の一部に「松の葉」をつける習慣がありました。
石川では鶴亀と紅白の饅頭(まんじゅう)。
滋賀や兵庫、香川などの関西圏では紅白の餅(もち)です。
冠婚葬祭に関連するサービス業の発達とともに、こういった引出物をパッケージ化したサービスも出てくるようになりました。
そして今では結婚式場を予約する段階で引き出物もセットになっている場合がほとんどです。
また出席者の嗜好(しこう)の多様化に対応するために、引き出物の習慣にも変化が見られます。
披露宴の料理を豪華にすることで引出物を簡素化したり、カタログギフトを贈り参列者に商品を選んでもらえるようにしています。
これは食器などの重いものは参列者に負担となるために気軽に着ていただきたいとの配慮の表れでもあります。
【 金額の目安は? 】
金額の目安は披露宴の一人当たりの飲食費の三分の一程度です。
一人当たりの料理が10,000円ならば、引き出物には3,000円~4,000円です。
【 包装 】
包装の飾りには、表書きに「寿」の文字を入れ、「結び切り」(本結び)の金銀の水引を掛けます。
紅白に水引でも構いません。
これに二人の名もしくは姓を書き入れます。
必ず持ち帰り用の紙袋もしくは風呂敷を用意します。
【 どのようなものを選ぶのか? 】
引き出物を選ぶ時のポイントは次の2点です。
○誰にでも喜ばれるような実用性のあるもの
○複数あっても困らないもの
これを満たすものとして、食器・時計や花瓶などインテリア用品、調味料・乾物・酒・菓子・コーヒー・紅茶などの食料品が喜ばれます。
反対に避けた方が無難なものとは次のような品物です。
○特殊なもの
○強烈な趣味を反映したようなもの
○結婚する二人の名入れの記念品
これらは参列者が持ち帰っても処分に困るので避けた方が良いです。
このような現代的な状況を最も無難にクリアしてくれるものがカタログギフトです。
カタログギフトならば品物を自由に選んでもらえるので食品などのカタログギフトを贈るととても喜ばれます。
まとめ
本日は「そもそも引き出物とは何なのか?」「引き菓子や縁起物とは何が違うのか?」などについてお話ししてきました。
結婚式の引き出物はメインの品に引き菓子と縁起物の3点セットで贈るのがポイントでしたね。
参考にしてくださいね。