京都車いす駅伝大会です!
「車椅子は早いの?」
ウチの小学4年生の息子が言いました。
『そりゃ、早いよ!』
「どのくらい?僕の自転車よりも早いの?」
『う~ん?どれくらいかなぁ~?ちょっと待ってて!』
おっ!これは面白そうだ!
私はさっそく車椅子駅伝の選手の速さを計測してみました。
本日は全国車いす駅伝大会の選手がどのくらいのスピードで走っているのかについてお話ししますね。
車椅子駅伝大会とは?
全国車いす駅伝競走大会(ぜんこくくるまいすえきでんきょうそうたいかい)は、毎年3月に京都で開催されている駅伝競走です。
競技用車いすを使用して行う車椅子陸上競技の一つですね。
この大会は1988年10月に京都で開催された第24回全国身体障害者スポーツ大会の公開競技として実施されたのが始まりで、毎年開催されています。
そして翌年度の1990年2月に名称を「全国車いす駅伝競走大会」と改めました。
全国車いす駅伝大会の詳細はこちらをご覧になってください。
【 コース 】
コースは国立京都国際会館前を出発し、京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場をフィニッシュとする21.3 kmです。
このコースは全国高校駅伝男子や全国女子駅伝の復路と同じなんですよ。
第1区 6.4 km 国際会館 → 京都大学前
第2区 2.8 km 京都大学前 → 烏丸下立売
第3区 2.4 km 烏丸下立売 → 烏丸紫明
第4区 5.8 km 烏丸紫明 → 西大路御池
第5区 3.9 km 西大路御池 → 西京極
【 中継方法 】
中継区域内で次の走者の身体に触れることで中継を完了します。
駅伝競走のようなタスキは使用しません。
【 歴代優勝チームの成績 】
京都車いす駅伝大会の速さはどれくらい?時速何kmで走っているの?
ではさっそく第29回大会の優勝チームである大分Aチームのタイムから車椅子選手のスピードを計算してみましょう。
大分Aチームの優勝タイムは46分23秒です。
時速は距離を時間で割ります。
46分23秒 → 2,783秒 → 0.77306時間
21.3÷0.77306=27.553
つまり時速27.6kmで走っているんです。
さっそく息子に伝えました。
『時速27kmだよ!』
「すっげー!早ぇー!」
自転車の普通の速さが時速12kmですから2倍以上の早さですね。
彼はこの速さが実感出来ているんです。
なぜなら息子と長い下り坂を自転車で駆け下りたことがあるからです。
息子の自転車にはスピードメーターが付いています。
その時が時速25kmでした。
息子はそれ以上早く走ろうとしても怖くてブレーキをかけてしまったんです。
自動車に乗っていたら時速40kmは怖くありませんが、自転車で時速25kmは慣れている私でも怖いです。
つまり車椅子の選手は私たちが怖くなるくらいのスピードで平地を走り続けていることになります。
ちなみに電動アシスト車も時速24kmを越えると電気が遮断されてただの自転車になるように設計されています。
自転車ではなくて車いすでこのスピードを越えるんですからこれは凄いことでね。
【 50m走に換算すると何秒なの? 】
以前駅伝大会の選手がどのくらい速いかを子どもに説明するのに50mを何秒で駆け抜けるか計算したことがあります。
ではこの車いす駅伝の選手のスピードを50m走に換算すると一体何秒で走っているのでしょうか?
計算式は次の通りです。
46分23秒 → 2,783秒
21.3km → 21,300m
2,783÷21,300×50=6.53
車いすの選手は50m走を6.53秒で走っています。
小学6年生の学年トップの記録が7.3ですからその凄さが分りますね。
走るのと車いすの違いはありますが、なんとなくその速さが実感出来たでしょうか?
全国車いす駅伝競走大会に天皇杯が贈られる!
今年2019年の大会から天皇杯が贈られることが決まっています。
昨年宮内庁は車いす駅伝のほか、日本車いすバスケットボール選手権など障害者スポーツ計4大会に天皇杯・皇后杯を贈ることを決定しましたがこれには天皇陛下のお気持ちの表れです。
天皇陛下は皇太子時代の1964年に、東京オリンピックと共に開催された東京パラリンピックでも名誉総裁を務められました。
障害者スポーツへの理解が深く本年4月の退位を前に贈ることが決まったんです。
また今年から健常者の車いすチームがオープン参加する予定で、今後ますます注目を浴びることになりそうです。
まとめ
本日は全国車いす駅伝大会の選手がどのくらいのスピードで走っているのかについてお話ししました。
時速27kmでしたね。
これは坂道を猛スピードで駆け下りるスピードを越えているんでした。
しかも平地でこのスピードを出す選手達は凄いです!
参考にしてください。