昨夜ウチの子どもたちが兄弟喧嘩しました。

普段は「子供の喧嘩に親が出るな!」を守っておりますが、さすがに昨夜は妻が仲裁に入りました。

本日は昨夜の兄弟喧嘩の様子についてお話ししますね。

あなたの参考になれば幸いです。

スポンサーリンク
  

子供の兄弟喧嘩に親が出るなと言うけれど!昨夜は出ました!

昨夜の夕食後のことです。

お姉ちゃんが弟(長男)に「あなたの英語の点数は何点ですか~?」とキツク問いただしました。

これは最近のお姉ちゃんのトドメの一言なんです。

当然、弟は怒りをあらわにしてフスマをビシャと閉めて部屋を出ていきました。

「あ~あ、いつものバトルが始まった!」と思いました。

まっ、いつもの事なので妻がお姉ちゃんに「その言い方は弟が傷つくよって、いつも言っているでしょ!」と言いました。

お姉ちゃんは「わかってるんだけどね!ついつい言っちゃう!」と答えました。

それからお姉ちゃんは勉強部屋に入りましたが、直ぐに泣きながら出て来たんです!

「これ、ヒドイよ!」と大泣きしています。

手にはお姉ちゃんが手書きした「2学期の期末テストにむけての反省と目標」がありました。

それに長男が抗議の殴り書きをしていたんです!

「消えろ」とか「顔面凶器」とかヒドイ言葉が書いてありました。

そして裏面には脅し文句が・・・。

それを見たウチの奥さんが烈火の如く怒って、長男に詰め寄りました。

そしてお姉ちゃんの「反省と目標」を手でバンバン叩きながら「これなによ!いつも言葉で言いなさいって言ってるでしょ!卑怯者!悔しかったら勉強して良い点とってみなさいよ!あなた逃げてるだけよ!・・・」

妻は全てを吐き出すように長男に迫りました。

その様子を見て長男はもちろん、お姉ちゃんもビックリしてしまいました。

「お母さんがこんなになったのは私のせいだ!」と自分を責め始めました。

下の弟も泣き始めました。

「お兄ちゃんヒドイよ!」とお姉ちゃんの横で泣き出しました。

私は食器を洗っていたんですが、その状況を目の当たりにして、どうしようかと迷いました。

「怒るのは父親の役目だから私が怒らなければならないんじゃないか!」とか思案していました。

すると今度は妻が泣き始めました。

お姉ちゃんがどんな気持ちで弟に「勉強しろ!」と言っているのかを切々と訴えました。

後から尋ねてみると「絶対に許さない!」と思ったそうです。

お姉ちゃんと次男が怯(おび)えていたので、私は妻を長男から引き離し、「お姉ちゃんと次男を見てくれ!」とお願いしました。

そして私が長男と向き合いました。

長男はキレて家出するかなと心配しましたが、私が横に座った時には既に反省しており「ごめんなさい!ひどいことをしてしまった!」と泣き出しました。

私は長男を抱き締めました。

私は「大丈夫だよ!大丈夫だよ!」と何度も言いました。

その間、妻はお姉ちゃんと次男をなだめていたようです。

すぐにお姉ちゃんがやって来て弟(長男)に泣いて謝りました。

長男もお姉ちゃんに泣きながら謝りました。

スポンサーリンク

子供の兄弟喧嘩に親が出てはならない理由はこれ!

お姉ちゃんは現在高校1年生です。

そして長男は中2です。

その下に小学6年と4年の次男と三男がいます。

そう、ウチは6人家族です。

普段は仲の良い楽しい我が家ですよ!

と言っても小さな兄弟喧嘩は日常茶飯事です!

私は「子供の喧嘩に親が出るな!」と考えております。

なのでこれまでほとんど兄弟喧嘩に口出ししたことがありません。

妻も「いい加減にしなさい!」と言うことはありますが、基本的に仲裁はしません。

私たち夫婦が子供の喧嘩に口を出さないのは次の理由です。

・子どもは連続性の中で生きているから

・子どもは喧嘩を通して自己主張の方法を学ぶから

・喧嘩をしても仲直り出来ることを体験させるため

【 子どもは連続性の中で生きているから 】

子どもの喧嘩を親が裁いてはなりません。

なぜならば絶対に正しく裁けないからです。

たとえ上の子が先に手を出したとしても、その前に下の子が足を出しているかも知れないからです。

その前にも何かあったのであり、それが積もり積もって爆発したのが子どもの喧嘩なんです。

子どもは連続性の中で生きています。

だから親が目にした1つの場面だけを切り取って裁くことほど、子どもに不公平感を与えるものはありません。

もしも親が目にした範囲だけで、「あなたが悪い!」と裁いていると、そのうち親の見ていないところで手を出すようになります。

親は子どもの喧嘩を正しく裁く事は出来ないと自覚しなければなりません。

【 子どもは喧嘩を通して自己主張の方法を学ぶから 】

子どもの喧嘩は自己主張のぶつかり合いです。

子どもは喧嘩を通して自己主張の仕方を学びます。

スポンサーリンク

自己主張が100パーセント通るとは限らないことを体験を通して学ぶのが喧嘩です。

これが出来るのは年齢の近い兄弟のいる家庭だけです。

一方、一人っ子は自己主張を全開にしたとしても、兄弟に叩かれることがありません。

よほど気を付けていないと、恐ろしくワガママな子どもになってしまいます。

【 喧嘩をしても仲直り出来ることを体験させるため 】

子どもたちは喧嘩をしてもすぐに仲直りして、また仲良く遊ぶことが出来ます。

これは凄い才能です。

子どもは喧嘩をするとすぐに「もうお前とは絶交だ!」とよく言います。

でも次の日には仲良く遊べます。

「絶交!」とは、「また一緒に遊ぼうね!」の意味を内包した言葉なんですね。

このように子どもは喧嘩を通して実に様々な事を学んでいるのです。

しかも机上の空論ではなく、実体験に基づいた「使える論理」です。

だから古くから「子どもの喧嘩に親が出るな!」と大人を戒めて来たんです。

我が家でも余程危険な事がない限り、近くでじっと見つめています。

過去に2回、間に入って喧嘩を止めたことがあります。

それは完全に決着がついているのに、勝っている方が更に殴ろうとした時と、負けている方がヤケになって反撃したときです。

「もう止めとけ!」と言って押さえ込みました。

喧嘩の終わらせ方を教えたいと言う気持ちもありました。

今回は久々の仲裁でした。

しかも私ではなくて妻が飛び込みました。

子供の兄弟喧嘩はその後が大切!

子どもの喧嘩はその後の処理が大切だと考えています。

大喧嘩した後はどちらも傷付いています。

なので、喧嘩をしても「大丈夫だよ!」と伝えます。

そして「何も起きない家族が良い家族ではないんだよ。何か起きたときに解決出来る家族が良い家族なんだ!」と訴えます。

そして、双方の言い分を聞いてやります。

「そうか、それで怒ったんだね!」と認めてあげます。

間違っても「あなたも悪い!」とは言いません。

なぜならば、子どもの主張を全面的に認めてあげた方が不思議と「自分にも悪いところがあった!」と自分にも非があったことを認めるのを体験しているからです。

この自分で悟って謝る事の重要性は声を大にして訴えたいです。

よくある光景として、「じゃあ、仲直りしよう!」と言って握手させたりしますが、表面上は握手をしてくれるかも知れませんが心は燻(くすぶ)ったままとなるのを防ぎたいからです。

子ども達が自発的に「ごめん!」と言うのと親に導かれて「ごめんなさい!」と言うのとでは言葉の重みが違います。

当の子ども達が本音かどうかを見抜いています。

今回もなんとか丸く収まりましたが、本当に大切なのはここからだと考えています。

このまま時間が経過すればまた同じような場面が出てくると思います。

つまり根本に目を向けないと真の解決はないと考えています。

今回の例で言えば、お姉ちゃんは弟に対して英語の成績を非難することは二度としないでしょう。

懲りていますからね。

今はこの殴り書きされた「反省と目標」を自分の机に掲示して二度と同じ事を繰返さないように自分を戒めています。

一番下には「次から成績のこと言わない。言ったら○○は終わる!!」と記入しています。

でもその発言の根本にあるものを解決しない限り別の形で出てくると思うのです。

だから「お姉ちゃんが弟の英語の成績を非難するのは何故か?」をよくよく考えていかなければなりません。

弟(長男)の方もその通りで、「弟はなぜお姉ちゃんに英語の成績の事を言われると腹が立つのか?」を明らかにしない限り解決しないと思います。

弟も「殴り書きをしてはダメ!」と言うのは良く分かったと思いますが、なぜそうしたくなったのかを明らかにしない限り、別の形でお姉ちゃんを攻撃すると思います。

まとめ

本日は昨夜の兄弟喧嘩の様子についてお話ししました。

「子どもの喧嘩に親が出るな!」とは言うけれど、出るときもありますよ。

それはもう決着が付いているのに喧嘩が収まらない時です。

今回の場合は妻の堪忍袋の緒が切れたからなのでちょっとタイプが違います。

妻が「やり過ぎだ!」と感じたからですね。

幸いにも母親の思いをお姉ちゃんも弟も受け止めてくれたと思います。

でも今のところ「お母さんを怒らせないようにしよう!」と言う表面的な解決策に過ぎません。

真の解決は「なぜ子どもたちに怒りが湧いたか?」を明らかにすることです。

それはこれから頑張ります。

スポンサーリンク