恵方巻きの季節がやって参りました。

今年はどんな恵方巻きを食べますか?

でもちょっと気になるのがスーパーやコンビニで売れ残った恵方巻きが毎年大量に廃棄されてしまうという事実ですね。

本日は恵方巻きの大量廃棄の原因とその対策についてお話ししますね。

あなたの参考になれば幸いです。

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恵方巻きがスーパーやコンビニで大量廃棄されている!

今年(2018年2月)の節分に兵庫県の老舗スーパーである「ヤマダストアー」が恵方巻きの廃棄が出ないような施策を打ち出して話題になりましたね。

きっかけはヤマダストアーが掲示したチラシです。

チラシには現在のシステムである大量生産と大量販売、そしてそれに伴ってどうしても出てしまう大量廃棄を「もうやめにしよう」と一石を投じるものでした。

通常、スーパーなどの小売業においては前年の売上個数よりも多くの数を用意するのが当たり前だったんです。

ヤマダストアーのチラシはSNSで話題を呼び、「こんな取り組みをするスーパーマーケットもあるんだなと感心しました」「すばらしい!」など称賛の声がたくさん上がりました。

さらに「これが当り前です。他店も見習うべき!」といった厳しい意見もあります。

ヤマダストアーのチラシがこれ程までに反響を呼んだのは何故でしょうか?

業界の常識にあえて挑戦状を叩きつけたのでしょうか?

いやいや、そうではありません。

ヤマダストアーのチラシはむしろ一般消費者に対して食品廃棄の現実を直視させる効果があったということなんです。

つまりスーパーやコンビニで余った食品が大量廃棄されていることを多くの消費者が知らなかったと言うことなんです。

知っていてもあまり深刻に受け止めていなかったということです。

それがこのチラシによって白日の元にさらされてしまいました。

先ほどのヤマダストアーの取り組みに共感する意見が多かったのは、企業が廃棄食品の問題で色々な取り組みをしていることを一般消費者がほとんど知らなかった証拠です。

そういった面から考えると、ヤマダストアーが一石を投じたのは一方で業界に対してであることは間違いありませんが、他方消費者に向けてもメッセージを送っていた訳です。

だから消費者の心にもヤマダストアーのメッセージが届いたということなんです。

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恵方巻きがスーパーやコンビニで大量廃棄されるのはなぜ

もともとスーパーやコンビニなどの小売業界では、以前からこの食品の大量廃棄が常に問題になっています。

それが、恵方巻きと言う一大イベントによってクローズアップされたんです。

この問題に取り組むことは企業の社会的責任と自覚して様々な取り組みを行なって来ました。

廃棄食品をいかに減らすかと言う問題に対してにどの企業も頭を悩ませています。

この廃棄食品の問題は根が深く、企業努力だけでは解決出来ないことがすぐに分かります。

例えば先ほどのヤマダストアーの恵方巻きの例で言えば、兵庫県内の8店舗中5店舗で完売しました。

ということは完売した5店舗においては閉店時間前に商品がない状態です。

恐らく最も早い店舗は夕方の6時には恵方巻が完売していた可能性があります。

ここでちょっと想像してみてください。

これはある小学生の日記です。

昨日は節分でした。

僕のお父さんは夜一緒に豆まきをしてくれると約束してくれました。

お父さんは仕事の帰りに駅前のスーパーに寄りました。

節分の豆まき用の豆と恵方巻きを買うためです。

ところがお父さんがスーパーに行った時には、もう節分の豆も恵方巻も全部売り切れていました。

それで今年の節分には豆まきをすることも恵方巻きを食べることも出来ませんでした。

とても残念でした。

なぜこのようなことになったのでしょうか?

それはスーパーの品揃えが不十分だったからです。

スーパーが昨年実績を元に十分な仕入れをしていればあの小学生のお父さんのような悲劇は避けることが出来ました。

これが現実なんです。

ある程度廃棄食品の出るのを覚悟しない限り、スーパーやコンビニはお客様の願いに応えることが出来ないんです。

「ストア」とは英語で「お客様のために商品を保管しておく」と言う意味があります。

「ストア」の使命はお客様の商品を一時的に保管する場所の提供です。

「○○スーパーに行けば私の買いたい物があるに違いない!」と思って人は足を運びます。

ところが先ほどのお父さんのような状態が何度も続くと「このお店はいつも売り切れている!」と感じるようになります。

するとどうなるか?

そのお父さんはそのお店には行かなくなります。

こうしてお客様が1人減り、2人減り、そして次第に誰も行かなくなりましたとさ。

つまり商品の売り切れている状態が続くと客足が遠のきます。

なぜならば人はいつも売り切れているお店に行こうとは思わないからです。

するとますますそのお店は商品を少なくせざるを得ません。

それが進むとそのお店は経営が成り立たなくなり、やがて閉店してしまいます。

このように売り切れが常態化することは経営上大変なリスクを背負うことになるんです。

ですから「ヤマダストアー」の挑戦も実はとても危ない戦略なんです。

一歩間違えたら「いつも商品がない!」というイメージが付いてしまうからです。

そうなるとお客様は他のお店へ流れ始めます。

これは経営の危機です。

このように突き詰めて考えるとこの大量生産、大量消費、大量廃棄のシステム自体が様々な問題を抱えていることが分かって来ます。

スーパーやコンビニで多少の食品廃棄を考慮して仕入れをしているのはお店がお客様のニーズに応えているからなんです。

ここが大事なところです。

お客様に満足していただくためには、食品廃棄は必ず出てしまうものなのです。

恵方巻きがスーパーやコンビニで大量廃棄されるのを防ぐにはこれ!

廃棄する量の多い少ないはありますが、原因をたどれば結局行き着く先は消費者です。

消費者に喜んでいただこうとお店が努力すればするほど、廃棄食品が出てしまいます。

消費者の欲望こそが、諸悪の根源と言うことになってしまいます。

それってもしかして、「私たちのせい?」って言うこと?

残念ながらそう言うことになりますね。

私たち消費者の欲望がその原因を作っているんですね。

そうなると消費者の反応も二手に分かれます。

・「これは仕方のないことなんだ!」と現実を受け止める派

・「我々に何が出来るか?」と現実を変えようと動き始める派

どちらも大変意義のあることだと思います。

【 現実を受け止める! 】

現実を受け止めることはとても重要です。

その上で何が出来るかを考えていくことにつながるからです。

【 我々に何が出来るか? 】

「我々に何が出来るか?」と考えて動き始める人たちは一歩先を行っていますね。

なぜならば現実を受け止めない限り先へは進めないからです。

私が考える「我々に出来ること!」は次の二つです。

・大事なことは予約する

・たとえ売り切れていてもお店に文句を言わない

この二つを実践することです。

どうしても他では代用できないという場合には事前に予約するようにしましょう。

お店としても計画が立てやすいです。

そしてお店に買い物に行った時に売り切れていたからと言って文句を言わないようにしましょう。

そのようなクレームが入らないだけでもお店がどんなに助かるか!

この二つの文化が根付いていけばかなりの量の食品廃棄を減らすことが出来ます。

このような観点から見ると先の「ヤマダストアー」のチラシも「売り切れていたらゴメンね!」とのメッセージにも取れますね。

恵方巻が売り切れていたと言うだけでたくさんのクレームが入るのかも知れませんね。

まとめ

本日は節分の恵方巻きの大量廃棄問題についてお話ししました。

恵方巻きに限らず食品大量廃棄は業界全体の難解な問題の一つです。

それが恵方巻きという一大イベントによってクローズアップされた事象でしたね。

そしてその原因が消費者にあるということも分かりました。

だから企業側がどんなに努力しても解決しないんです。

この問題を解決するには消費者の「多少の不便は受け入れる」と言う姿勢が必須だということです。

あなたの参考になれば幸いです。

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