節分ですね~!
今年も豆まきされますか?
ウチも毎年豆まきやってますよ!
そして恵方巻ですね。
毎年1月になると「今年の恵方は○○の方角です!」とテレビなどで発表があります。
ところでこの恵方巻きを食べる時の方角はどのようにして決められているのでしょうか?
本日は恵方巻きの方角についてお話ししますね。
恵方巻きを食べる方角は誰が決めるの?
節分が近くなるとスーパーやコンビニなどで恵方巻が売られます。
そして「今年の吉方位は○○!」と書いたのぼりが立てられますね。
ところでこの吉方位は一体どうやって決めているんでしょうか?
全国恵方巻協会の方が、毎年夏頃に「来年の恵方は南南東にしましょう!」なんて決めているんでしょうか?
ファンション関連では毎年の流行色は1年半前に決まります。
こちらは人為的に人が話し合って決めているんです。
「インターカラー(国際流行色委員会)」という、世界14カ国が参加している国際組織がそれです。
日本も加盟しており、この国際組織でトレンドカラーの方向性が決まります。
その会議では特定の一色が決まるのではなく、次世代に共感できるカラーの世界観や、素材の質感や配色のポイントなどが提案されます。
それを受けてアパレルメーカーが商品開発を行なうので、大体似たような色合いの服が店頭に並ぶんです。
あとはこのトレンドカラーが消費者に受け入れられるかどうかです。
なので消費者のニーズにマッチしていれば大流行しますし、消費者の心をつかむことが出来なければあまりパッとしないということが起こります。
これと同じで恵方巻きの吉方角も恵方巻協会の方々が前年の内に「来年の恵方は北北西で行きましょう!」なんて話し合いで決めているのではないかと思っていました。
ところが恵方巻きの方角は話し合いで決められているわけではないのです。
実は恵方巻の方角は既に決まっています。
恵方巻きの吉方位は100年先まで分かっている!
恵方巻の吉方位は今年も来年も再来年も既に決まっています。
今年2018年の恵方は「南南東やや南」でした。
そして来年2019年は「東北東やや東」です。
さらに2020年は「西南西やや西」
2021年は「南南東やや南」
2022年は「北北西やや北」
2023年は「南南東やや南」
・・・・
つまり100年先も決まっているのです。
ちなみに100年後の西暦2118年の吉方位は「南南東やや南」です。
実際には「やや東」とかの表現を省略して単に「南南東」、「西南西」と表現していることが多いですね。
ところで恵方(えほう)とはいったい何を表わしているのでしょうか?
恵方とは九星術から生まれた方位神(ほういしん)の一つです。
その神の方位へ移動すると神々の働きや能力に応じた吉凶(きっきょう)が発生すると言われています。
吉神のめぐっている方位を吉方位と言います。
一方凶神のめぐっている方位を凶方位と言います。
方位神はたくさんいますが、なかでも最も大きな影響を与えるのが「歳徳神(恵方)」と「天道」と「太歳」の3神です。
その恵方ですが、陰陽道(おんみょうどう)における歳徳神(としとくじん)という神様のいらっしゃる場所を表わしています。
その方角に向かって事を成せば全て上手く行くとされています。
歳徳神はその年の福徳(金運や幸せ)を司(つかさど)る神様の事です。
他には年徳(としとく)、年神、正月様などとも呼ばれています。
歳徳神のいる場所は毎年変わり、その度に恵方も変わって来ます。
かつては節分の恵方巻きを食べるときだけではなく、初詣も恵方の方向の神社に参ったり、習い事を始める時も恵方の方向を向いて行いました。
このようにかつて恵方というのはとても身近なものでした。
例えば今の自宅からから南へ引越ししようとした時に、その年の恵方が「北北西やや北」だったらその年は南方向への引越しはしない方が良いことになります。
最も良いのは翌年まで待って「南南東やや南」の恵方の年になってから引越しすることです。
実際にそのようにして引越しを先延ばしにすることがかつては普通に行なわれていました。
今でも恵方と引越しは深い関係があって「恵方 引越し」で検索すると鑑定方法がたくさん出てきますよ。
ところがどうしてもその年の内に引っ越さなければならないことも出て来ます。
そんな時はその年の恵方でなくても凶方位でなければ引越しして大丈夫です。
そうしないと転勤の命令などを全て断っていたら日常生活に支障が出てしまいますから。
しかし凶方位だけはなんとしてでも避けたいと言うものです。
そんな時は方違え(かたたがえ)と言う方法があります。
これは一度別の方位に引越ししておいてあらためて本来の目的地に向かって引越しするという一つの方便です。
恵方巻きを食べる方角はどうやって決まっている?
では恵方巻きを食べる方角、つまり歳徳神の方位はどのように決まっているのでしょうか?
歳徳神の方位は十干によって決まっています。
恵方は基本的に四つの方角しかありません。
その四方と、十干(じっかん)を組み合わせることにより、その年の恵方が決まります。
十干とは 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(こう おつ へい てい ぼ き こう しん じん き) の事です。
もともと中国から伝わったものです。
暦の表示などに用いられています。
この十干と恵方の組み合わせが、その年の歳徳神のおられる恵方を決めるのです。
十干は10進法ですから、西暦と上手く対応しています。
十干の甲(きのえ)は西暦の4の数字に当たります。
つまり西暦の下一桁の数字4・5・6・7・8・9・0・1・2・3が、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸に1対1対応しています。
4が甲(こう)、5が乙(おつ)、6が丙(へい)、7が丁(てい)、8が戊(ぼ)、9が己(き)、0が庚(こう)、1が辛(しん)、2が壬(じん)、3が癸(き)です。
これらのうち陰陽の陽(兄)の年が次の4つです。
4の甲、6の丙、0の庚、2の壬の年にその方位に歳徳神は存在します。
8の戊は中央に位置するため、6の丙の方向と同じ方角になることになっています。
そして5の乙、7の丁、9の己、1の辛は陰陽の陰の年のため5つ先の陽の年の方位を採ります。
よって西暦の下1桁の数字とその年の恵方の方角をまとめると次のようになります。
下1桁 十干 方位
0、5 庚・乙 西南西やや西
1、6 辛・丙 南南東やや南
2、7 壬・丁 北北西やや北
3、8 癸・丙 南南東やや南
4、9 甲・己 東北東やや東
これが延々と続きます。
100年後も、1,000年後もです。
南南東やや南が2回あるのは、本来中央の位置であった「癸、丙」を「辛、丙」の方位で代用としたからなんですね。
ではなぜ中央の位置の「癸、丙」を「辛、丙」の方位で代用するのでしょうか?
う~ん、もうこれ以上は私にも分かりませ~ん!
ごめんなさ~い!ピュー(逃げる音)!
まとめ
本日は恵方巻きを食べる方位がどのようにして決まっているのかについてお話ししてきました。
私はてっきり全国恵方巻協会の皆さんが毎年話し合って決めているんだと思っていましたが、そうではなくて暦で決まっているんでしたね。
これは自慢できますね!
さっそく子どもたちに話して自慢しちゃいましょう!
ウチも子どもたちに話して聞かせたらこんな反応が返って来ました。
「あっ、そう!それがどうしたー!」
う~ん、厳しい反応ですなあ~!チクショウ~!