ウチの勝手口の屋根に設置している波板の屋根が劣化して来ました。
雨漏りするんです。
割れを補修しようにも変形して色も変色してしまったので、全部を新しく交換することにしました。
先ずは古い波板を撤去しなければなりません。
そのためには古い釘を抜かなければなりません。
本日は波板の古い釘の抜き方についてお話ししますね。
あなたの参考になれば幸いです。
波板の交換前の状況
ウチの波板はもう20年以上も前に設置した年代物です。
私がこのウチに住むようになって20年です。
初めはキレイな状態でしたがある時ヒョウが降りました。
アラレよりも氷の粒の大きなあのヒョウです。
そのヒョウのせいで波板に穴がたくさん開いてしまったんです。
その時既に経年劣化で弱っていたんだと思います。
それから穴の開いたところにアクリル板を差し込んだりしてだましだまし使用してきましたが、最近ついに全部交換しようと言うことになったんです。
そして材料を揃(そろ)えて作業を開始していたら、古い釘が抜けないんです。
それでも何度か失敗しながら撤去作業を続けてそのコツをつかんで来ました。
なので本日は波板の釘を抜く方法に注目してお話ししたいと思います。
ウチの勝手口の屋根です。
波板が敷き詰められています。
傷みが激しいですね。
大穴も開いています。
しかも何だか異物がたくさん乗っています。
上から見てみましょう。
うひゃー!汚ねー!
アンテナの線やワイヤーハンガー、すだれの一部も見えます。
黒いのは木材と苔(こけ)です。
よくもまあここまで放置したもんですね。
気合を入れて頑張ります。
波板の古い釘の抜き方はこれ!
ではさっそく古い釘の抜き方を説明します。
元々はこの釘は傘釘(かさくぎ)と言って傘をかぶった釘なんです。
傘が付いているので釘のところから雨が入って来ないんですね。
でももう傘はありません。
傘が無くなっているのか、もしかしたら元々こんな構造の釘だったのかもしれませんね。
まっ、とにかく古い波板は全て捨てる積りでしたから割れるのを気にせずドンドン外していきます。
使う工具はバールとハンマーです。
先ず釘の頭にバールを差し込みます。
細い方がやりやすいです。
このとき波板を押し下げるようにしてバールをグッと差し込むと入ります。
手の力で入らなかったらハンマーでバールを軽く叩くと良いでしょう。
差し込んだら向きを直角に変えて波板の谷の部分に木の棒を置きます。
写真の木の棒は近くにあったハンマーの持ち手の部分です。
そしてハンマーの持ち手を枕にしてテコの原理で釘をエイヤッと抜きます。
釘は錆(さ)びているので大きな力が必要です。
ハンマーで叩くのもGood!
釘が抜けたらバケツに入れていきます。
その辺に投げてしまうと作業中に釘を踏んでケガをすることがありますので注意してください。
【 バールが入らないときは? 】
どうしてもバールが釘の頭と波板の間に入らないことがあります。
そんな時は波板の下からバールを突っ込みます。
釘の足が見えているのでバールを差し込んでグリグリやると釘の頭が少し抜けます。
この状態で再び釘の頭と波板の間に差し込みます。
今度はすき間が開いているのですんなり入るはずです。
波板の張替DIYをするときのコツはこれ!
先ほど紹介した釘の抜き方はどちらかと言えば、新しい波板の釘を抜く時に使う方法です。
上記のように波板の谷の部分に枕を置くことによって波板が割れてしまうのを防ぐことが出来るんです。
ところが古い波板を撤去する時にはここまで慎重にする必要はありませんよ。
だってどうせ廃棄処分してしまうんですから。
それよりもスピードを重視して波板の谷間に枕の木を入れずに、どんどん釘を抜いていくのがおすすめです。
ただし抜いた釘をその辺にポイポイ捨ててはいけませんよ。
釘を踏まないようにするためです。
抜けない釘も多いです。
釘はほとんどが酷(ひど)く錆(さ)びているので、バールで引き抜こうとすれば釘の頭だけが飛んで、本体は板に残ってしまいます。
その釘は無理に抜かなくて大丈夫です。
波板に当たって邪魔な時だけペンチで抜いてあとはそのままにしておいて大丈夫です。
実際私もすべての波板を交換しましたが、古い釘が邪魔になって処理したことは一度もありませんでした。
【 ケガに注意 】
波板を屋根材として使用しているところは普段手の届かないところです。
するとところどころに釘の飛び出しているものがあったり、骨組みの木材がささくれていたりすることがあります。
なのでそういったものに手や頭をひっかけてケガをしないように気をつけてくださいね。
まとめ
本日は波板の釘の正しい抜き方についてお話しして来ました。
谷の部分に木の棒を置くと波板を傷めずに釘を抜くことが出来るんでしたね。
ボロボロになった波板は材料自体がもろくなっています。
バールで釘を抜こうとしたらバリバリ破れてしまうかも知れません。
まあ捨てるものならばあまり気を使う必要はありませんが、再利用するなら慎重に作業してくださいね。
あなたの参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
波板の釘の撤去方法教えていただき誠にありがとうごさいます!
穴がデカくなりすぎたりはしないでしょうか?
また同じ穴で止めれますでしょうか?
安藤さま、こんにちは。
そうですね、穴がデカくなります。
古い釘はサビていたりするので、どうしても穴が大きくなってしまいます。
その穴を再利用する場合の注意点としては、土台となる木材を新調する場合は何の問題もありません。
波板釘がしっかりと固定されるからです。
土台の木材をそのまま再利用するときには少し注意が必要です。
木材に釘がしっかりと固定されないと、風で波板がめくれてしまうからです。
釘を長めにする、古い釘穴にボンドを流し込む、ネジ式の波板ビスを使うなどして、釘が木材にしっかり固定されるように工夫してみてください。