シティサイクル自転車のチェーンが外れてしまったんですね。
でも大丈夫ですよ。
この記事を読めば、あなたはチェーン外れを自分で修理出来るようになりますよ。
私は自転車のチェーンが外れたときの修理は、自転車に乗る全員が出来るべきだと考えています。
なぜならば、簡単だからです。
でも、自転車修理をやったことのない人には敷居が高いと感じてしまうのも理解しています。
そこで、私は自転車修理が初めての人に対して、チェーンが外れたときの修理の方法を分かりやすく説明します。
自転車チェーンの外れを自分で修理したいと考えているあなたの参考になれば幸いです。
シティサイクル自転車のチェーン外れるのはなぜ?
本日はシティサイクルやママチャリなど、いわゆる普通の自転車のチェーンの修理方法についてお話ししますね。
まずは自転車のチェーンが外れる原因から説明します。
チェーンが外れるのは、必要以上に何らかの外力(がいりょく)が掛(か)かった時です。
その多くがペダルに無理な力を加えた時です。
車道ではなくて歩道を走るときなどデコボコが多いところでペダルに力を加えると外れてしまうことがあります。
そして自転車の種類によってチェーンの外れやすいものと外れにくいものとがあります。
ここでは自転車を三つの種類に分類してお話しします。
・外装変速機の自転車
・ハーフカバーの自転車
・フルカバーの自転車
この分類の仕方は大雑把(おおざっぱ)過ぎて問題もあるんですが、初心者に分かりやすいようにと敢えてこの三つに分けてみました。
あなたの自転車に一番近いと思われる項目を読んでくださいね。
【 外装変速機の自転車 】
外装変速機の自転車とはこれです。
後輪にギアが5~6枚付いていて、変速機を切り替える時(シフトチェンジと言う)に、ガチャガチャと機械的な音がして、チェーンが歯車を移動していくものです。
このタイプが最もチェーン外れが多いんです。
自転車のチェーン外れの実に90パーセントがこのタイプの自転車で起こります。
この外装変速機の自転車にとってはチェーンの外れは宿命のようなものなんです。
ただし、ほとんど何の工具も使わずにチェーン外れの修理が出来るというメリットもあります。
このタイプの自転車のチェーン外れを修理するにはこちらの記事が参考になります。
→ ママチャリ自転車のチェーン外れを直す方法はこれ!外装5段変速車。
【 ハーフカバーの自転車 】
外装変速機でない自転車は、基本的にこのハーフカバーの自転車か、次に説明するフルカバーの自転車です。
ハーフカバーは内装変速機のついたものと、付いていないものとに分かれます。
下記は内装変速機のハーフカバータイプの自転車です。
後輪の軸(ハブと言います)の太いのが特徴で、この中に変速機が入っているんです。
これは基本的にチェーンが外れない構造です。
もしもこのタイプの自転車のチェーンが頻繁に外れるようであれば、何らかの原因があります。
チェーンを歯車に戻す作業の外に、その原因を取り除かない限りまた外れてしまいます。
本日はこのタイプの自転車のチェーン外れについて詳しくお話ししますよ。
【 フルカバーの自転車 】
これは変速機の付いていない普通のママチャリ、シティサイクルに多いタイプです。
チェーンを全面カバーで覆(おお)っているので、このカバーを外さない限り、修理できません。
このチェーンカバーを外すのに素人の方は戸惑ってしまうんですね。
なのでチェーン外れを修理するのはこのタイプが一番難しいと感じてしまいます。
この自転車のチェーン外れについてはこちらの記事が参考になります。
→
と言う事で、本日はハーフカバータイプの自転車のチェーン修理についてお話ししますよ。
シティサイクル自転車チェーン外れ修理の方法はこれ!
修理の具体的な手順は下記の通りです。
①軍手をはめる
②チェーンを引っ掛ける
③ペダルを回す
たったこれだけです。
この三つの工程でチェーン外れは修理出来てしまうんですよ。
もう少し詳しく見て行きます。
【 ①軍手をはめる 】
軍手をはめて作業しましょう。
これは指を怪我(ケガ)しないようにです。
またチェーンは油がべっとり付いていますから軍手をしないと手が大変なことになってしまいます。
この油汚れは普通の石鹸で洗ってもなかなか落ちないんです。
自転車屋さんは専用の石鹸で洗っています。
軍手の外に、ビニール製の簡易手袋でも構いません。
慣れてきたら外出先でチェーンが外れたときにはティッシュをチェーンに巻きつけて作業する方法もあります。
それでも多少は指が汚れてしまいますので覚悟して作業してくださいね。
【 ②チェーンを引っ掛ける 】
チェーンが外れるのはほとんどがペダル側の歯車です。
後輪の歯車の部分が外れることもありますがあまり数は多くありません。
もしも後輪側のチェーンが外れていたら一旦ペダル側のチェーンを外してから先に後輪のチェーン外れを直します。
ペダル側のチェーンが外れていない状態で後輪のチェーン外れを直すことは自転車屋さんにも難しいんですよ。
なので「チェーンはペダル側で直す!」と覚えて置いてくださいね。
私は「チップンデールの法則」と呼んでいます。
あのディズニーキャラクターの「チップとデール」の事をどうしても思い出してしまうのは私だけでしょうか?
「チップとデール」の画像はこちら
「チップとデール」を英語表記にすると「Chip ‘n Dale」か「Chip and Dale」ですね。
「チップとデール」 → 「チップンデール」 → 「チェーンはペダル!」
ね!似ているでしょ!
話しを元に戻します。
チェーンを摘(つま)んで、ペダルの歯車に引っ掛けます。
【 ③ペダルを回す 】
そしてペダルを回します。
ペダルを回す方向は左回りです。
以上の作業で本当にチェーンが元に戻るんですよ!
シティサイクル自転車チェーン外れ修理の方法はこれ!写真で解説。
これがウチのハーフカバータイプの自転車です。
内装3段変速機付きです。
チェーンを歯車に引っ掛けます。
ペダルを持って左に回します。
矢印の方向が左回しです。
カバーにチェーンが当たっても気にせず強引に回します。
180度も回転させれば修理完了です。
いやはや簡単ですね。
シティサイクル自転車チェーン外れを防止するには?
これで一件落着と行きたいところですが、下の写真をご覧ください。
チェーンがたわんでいますね。
チェーンの張りが足りない状態です。
正常なのはこんな感じです。
このチェーンの緩みが外れやすい原因なんです。
このタイプの自転車は基本的にチェーンが外れないはハズなんです。
この自転車の場合はチェーンが緩(ゆる)んでいたからなんですね。
なぜチェーンが緩んでしまうかの説明は他の機会に譲(ゆず)るとして、チェーンの張りの調整は次の手順で行ないます。
①後輪のボルトを緩める
②チェーン引きを締める
③後輪ボルトを締める
これも簡単な調整だけなのでついでに覚えてしまいましょう。
【 ①後輪のボルトを緩める 】
変速機が邪魔なので変速機のワイヤーを外します。
先ずカバーを外します。
ハンドルの変速機レバーを「①」にします。
機種によっては「③」とか「⑤」など一番大きな数字にします。
要はワイヤーを長くすれば良いんです。
そして親指のところを押し込みます。
するとワイヤーの先端が出てきます。
この先端を持ち上げて、親指を離すとワイヤーが外れます。
外れました。
次にボルトをスパナで緩(ゆる)めます。
ボルトを完全に外す必要はありません。
ボルトは左右の2箇所とも緩めます。
反対側にあるブレーキを固定しているネジも緩めます。
このボルトは10mmでした。
これも緩めるだけで大丈夫です。
そして後輪タイヤを足で蹴ります。
蹴ると後輪が動きやすくなります。
【 ②チェーン引きを締める 】
チェーン引きとはチェーンの張りを調整する部品のことです。
この小さなボルトを締めます。
右に回すと締まります。
これも10mmでした。
このボルトを締めていくとチェーンが引っ張られて行きます。
どの程度締めるかというと、チェーンを指で押して1cm動く程度です。
慣れてきたら後ろから見て分かるようになります。
チェーン引きは左右あるものと片方しかないもの、両方ないものとあります。
左右あるものは両方とも少しずつ引きながらタイヤの左右の幅が均一になるようにします。
この自転車は片方しかありませんでした。
タイヤの左右のバラスが崩れるので手で調整します。
左手をこのように置いて、薬指と小指でギュッと握ると左右のバランスが整います。
後ろから見るとこんな感じです。
タイヤとフレームの位置関係を左右同じにしてください。
【 ③後輪ボルトを締める 】
チェーンの張り調整が出来たら、ボルトを締めて固定します。
ボルトを締める力の大きさも大切ですが、素人の方はしっかり締めてください。
上の写真は大きなモンキーレンチですが、素人の方は工具も短いものしかなかったりします。
ハンマーでカンカン叩くほどキツク締める必要はありませんので、手の力でしっかりと締めれば大丈夫です。
反対側のブレーキ固定ネジも締めます。
空回りする時には裏にあるネジを別のスパナで固定して締めてください。
そして変速機のワイヤーを元に戻します。
ワイヤーの先端を持ち上げて、親指で押し込むと上手くはまります。
はまりました。
最後に変速機カバーを取り付けて完成です!
今回使用した工具はこれです。
・軍手
・モンキー
・スパナ(10mm)
・スパナ(9mm)
モンキーの代わりにスパナで回す時には15mmのスパナを使ってください。
まとめ
本日はハーフカバータイプの自転車のチェーン外れについてお話ししました。
最初は上手く行かないかも知れませんが、何回かやってみるうちにどんどん上手くなって行きます。
どうしても上手く行かない時には自転車屋さんに助けを求めてください。
あなたが頑張って出来なかった土台で自転車屋さんに行くと、職人さんの手際の良さにビックリしてしまうんですよ!
私もそうやって失敗を繰返しながら上手になりました。
あなたの参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。