掃除機のホースの蛇腹(じゃばら)が裂け時に、ペットボトルで修理することが出来るってご存知ですか?
しかし全てのペットボトルのラベルが使えるわけではありません。
本日は掃除機のホースの蛇腹の破損の直し方と、ペットボトルのラベルで熱収縮しないタイプのものを見分けるコツについてお話しますよ。
掃除機ホースの補修はペットボトルで出来る!
ウチの古い掃除機のホースのジャバラ部分に2ヵ所の穴が開いてしまいました。
まだ小さな穴なのでそれ程たくさんの空気が漏れているわけではないんですが、これ以上穴が広がらないようにと思って修理することにしました。
掃除機のホースに穴が開いたときの修理方法は次の4つです。
・新品を購入する
・ホースだけ新品を購入する
・粘着テープで補修する
・ペットボトルで応急処置する
【 新品を購入する 】
ホースに穴が開いたら、いっそのこと新品の掃除機に買い換えるのも一つの方法です。
なぜならば古い掃除機の場合は、ホースを修理したとしても別の場所に不具合の出てくることも多いからです。
しかも最近の掃除機は省エネはもちろんのこと、本当に便利になっています。
もしも、10年以上も使い続けている掃除機の場合は買い替えも選択肢の一つに加えてくださいね。
【 ホースだけ新品を購入する 】
購入して5年くらいならばまだまだ修理して使えます。
メーカーに電話してホースだけ購入することも可能です。
ネットオークションやフリマサイトでは部品だけ出品されていることもあります。
全部を買い換えるのには少々もったいないと感じたら、部品を探してみてください。
メーカーは製造終了後7年間は部品の供給を義務付けられています。
【 粘着テープで補修する 】
ホームセンターに行くと性能の良い粘着テープがたくさん売られています。
粘着テープとはガムテープの進化したものと考えれば良いでしょう。
一時的な応急処置ならば普通の布テープでも十分ですが見た目がカッコ悪いですね。
いろいろなメーカーから出ているので一度ホームセンターに足を運んでみてください。
例えばこんな製品が売られています。
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掃除機以外にも洗濯機や流し台の下の排水ホースの修理にも使えます。
色は黒です。
ニトムズは工業用の粘着テープから、スポーツ選手が怪我の予防に使用する医療用のテーピングなどを販売している日本のトップメーカーです。
メール便を選択すると250円で発送してもらえますよ。
【 ペットボトルで応急処置する 】
ペットボトルを使って修理をすると言っても、ペットボトルの本体を使うのではなく、ラベルを使って修理するんですよ。
ペットボトルのラベルの中には熱を加えて収縮する素材のものがあるんです。
それを掃除機のホースに通してラベルをドライヤーの熱で温めるとラベルが収縮しホースの亀裂の修理をすることが出来るんですよ。
本日は実際に私がやってみて感じたカン・コツを紹介します。
またペットボトルのラベルの中には熱を加えても収縮しないものがあるので、使えるラベルと使えないラベルの見分け方についてもお話ししますよ。
掃除機ジャバラの修理方法はこれ!
これがウチの掃除機のホースです。
2ヶ所穴が開いて空気が漏(も)れるようになりました。
これを修理するのにペットボトルのラベルが使えるんです。
今回準備したのはこちらの2本です。
【 ラベルの抜き取り 】
先ずはラベルをなるべく破らないように抜き取ります。
ちょっと端っこが破れるくらいは問題ありませんが、全面破ってしまうと補修材として使えなくなりますので気をつけてくださいね。
このままではラベルを取ることが出来ないのでペットボトルの空気を抜きます。
口で吸って抜いても良いですが、私は掃除機で吸わせてしまいます。
あっ、ちなみにこの掃除機はホースのジャバラが破れていない別の掃除機です。
もしも他の掃除機がない場合、ジャバラに穴の開いたものしかないときは、穴をガムテープなどで一時的に塞(ふさ)いでやってくださいね。
ペットボトルのフタを取り、このようにセットします。
そして掃除機のスイッチを入れます。
ウィ~ン!と大きな音を立ててペットボトルの空気が抜けていきます。
ラベルは写真のように上へ引き抜きます。
この時、どうしても端っこが少し破れてしまいます。
もう一本も同様に掃除機をセットし、空気を抜きます。
このくらい潰(つぶ)れるとやりやすいです。
しかし2本ともペットボトルの底面が固くて手で押しても潰れなかったので、ラベルを無傷のまま抜き取ることは出来ませんでした。
端っこが2cmほど破れています。
このくらいなら問題ありません。
【 ラベルのカット 】
次に、ラベルを適当な大きさに切ります。
ラベルの両端を3cmずつカットします。
カットする長さは適当で構いません。
端っこの破れが無くなるまでカットすれば十分です。
こちらがカットする前です。
そしてこちらがカットした後です。
2枚目も同様にカットします。
【 温める 】
それではいよいよラベルをセットして温めていきます。
このようにホースをラベルに通します。
そしてドライヤーで温めます。
だんだん縮んでいきます。
ピッタリ張り付くまで温めます。
もう一枚のラベルを重ねてセットします。
そして同様に温風で温めます。
コツとしては、下の写真のようにホースにくっ付けるように近づけて温めるのが良いです。
ウチのドライヤーは妻が持っている650ワットの普通のドライヤーです。
それ以上の高温の出るドライヤーの方は少し離した位置から温めて、熱が足りないと思ったら徐々に近づけるようにしてください。
左手をヤケドしないよに気をつけてくださいね。
ラベルがピッタリ張り付いたら完成です!
ペンギンさんの絵が可愛らしいですね。
ラベルを2重にしたのは、強度を出すためです。
ホースの穴の大きな場合には、3重4重に重ねてみてください。
ペットボトルのラベルで熱収縮しないのはこれ!
実はこの方法、全てのペットボトルのラベルで出来るわけではありません。
その見分け方についてもお話ししておきます。
【 使えるペットボトルの特徴 】
使えるラベルは熱収縮するものです。
下記の写真をご覧ください。
特徴は最上部と最下端が少し内側に曲がっていることです。
つまりは、このペットボトルのラベルは製造の過程で熱を加えてペットボトルにピッタリ貼り付けているんです。
ですから、ペットボトルの形に添ってきれいにフィットしています。
廃棄する時にラベルを剥(は)がしやすいように、ミシン目のはいっているものもあります。
【 使えないペットボトルの特徴 】
一方、使えないペットボトルのラベルの特徴は糊(のり)で貼り付けてあるものです。
下記の写真をご覧ください。
特徴は「はがし口」と書いてあります。
これらは長方形のラベルをペットボトルに巻きつけて、糊(のり)で貼り付けただけなんです。
このラベルはどんなに熱を加えても収縮しません。
もしかしたら高温の出るドライヤーなら可能かも知れませんが、ウチの650ワットのドライヤーではビクともしませんでした。
まとめ
本日は掃除機のホースのジャバラに穴が開いてしまったときの応急処置的な修理方法をご紹介しました。
亀裂があまりにも大きくなったらこの方法では無理なので、その時はホースを購入してくださいね。
ペットボトルのラベルは色もカラフルで楽しくなっちゃいますね。
応急処置とは言えないくらいのしっかりした補修が出来ましたよ。
あなたの参考になれば嬉しいです。