縁側の引き戸が重くなりました。

というよりもずっと重いまま放置していました。

しかしアレを交換したら軽くなりましたよ!

本日は引き戸が重い時の修理方法についてお話ししますね。

あなたの参考になれば幸いです。

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引き戸が重い時の修理方法はこれ!

ウチの縁側の引き戸が重くなりました。

その原因はレールの劣化ではなくて、実は戸車の劣化だったんですよ。

私も修理する前はレールが歪(ゆが)んでいるからだと思っていましたが、実は戸車の方が原因だったんです。

先日家の縁側の2枚の引き戸の内、戸車を4個全て新品に交換しました。

そしてレールは2本のうち1本だけを新品に交換しました。

すると引き戸は2枚もとスムーズな動きをするようになったんです。

新しいレールの引き戸はもちろんのこと、古いレールの方の引き戸も同じくらいに軽くなったんです。

つまり、ウチの引き戸が重い原因は、レールの問題ではなくて戸車の問題だったと言うことなんです。

とても重い木枠のガラス扉でしたが、軽い力でも開け閉めが出来るようになりましたよ!

本日は引き戸の戸車の交換方法についてお話ししますね。

レールの交換方法については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
 → 引き戸のレール交換方法はこれ!築50年の縁側の窓の修理。

引き戸が重い時の修理方法はこれ!戸車の外し方。

まず扉を外します。

一般的な襖(ふすま)と同じで上に持ち上げて下部を手前に引くと外れます。

室内の引き戸なら、内側でも外側でもどちらか外しやすい方向で構いません。

縁側の引き戸は、外側に外す物が多いですね。

ウチの家の縁側も外側に外す引き戸でした。

普通はレールのどの位置でも外れますが、中には外すポイントの決まっている引き戸もあります。

木枠(きわく)の上を見て2ヵ所、引き戸の大きさに合わせた切り込みが入っていたら、その位置に引き戸を合わせて外します。

その切り込みのあるところでしか、引き戸が持ち上がらないようになっていて、通常使用時に引き戸が外れるのを防ぐ構造になっているのです。

そのような切り込みがなかったら、基本的にどの位置でも外れるはずです。

ただし、古い建物は歪(ゆが)みが生じて、上の木枠が下がって来ているかもしれないので、ある程度強引に引き抜く必要があります。

私も強引に引き抜いて、戸車を納める場木枠を壊してしまった事があります。

その時には木工用ボンドで接着してなんとかなりました。

本物の大工さんなら、木枠の中央に長い角材を咬(か)ませて、木枠の中央を持ち上げて引き戸を引き抜くと言うようなプロの技を使います。

しかし素人にはそんなこと出来ませんからねぇ。

引き戸が壊れてしまわないように、幸運を祈りしております。

【 戸車の外し方 】

ウチの戸車です。

埃(ほこり)がビッシリですね。

ホコリは歯ブラシで掃除します。

そして戸車と引き戸のすき間にマイナスドライバーを差し込みます。

金槌(かなづち)で叩(たた)くと上手く行きます。

すき間が出来たら、バール(くぎぬき)を差し込んでテコの原理で「エイヤッ!」と持ち上げます。

上の写真はドライバーで叩きすぎて、釘の頭を切ってしまったものです。

釘が錆(さ)びて、ボロボロになっていたんですね。

これでは釘抜(くぎぬ)きは使えません!

ペンチで挟(はさ)んで引き抜くしかありません。。

下の方の釘も錆びていたのでペンチで挟んで引いてみました。

かなり力が要りましたが、なんとか抜けましたよ。

ウチの縁側の引き戸はもう築50年の年代物なんで、さすがに戸車も傷みが激しいです。

戸車に油を差すなどして動きを良くする方法もありますが、これだけ傷んでいたらもうご苦労さんですね。

本当に50年もの間よく働いてくれました!

戸車さんありがとう!

一度も注油をしてあげられなくて、ごめんな!

メンテナンスを一度もしていなかった事に思い至り、しばし反省しました。

ただいま反省中・・・

ただいま反省中・・・

ただいま反省中・・・

では、気を取り直して修理を再開します。

この日は、ついでに雨戸の戸車も交換したんですが、釘の片方ないのがありました。

こちらの雨戸は木枠が削れていますね。

戸車のない雨戸もありました。

こちらも木枠がすれて削られていますね。

だから雨戸が重かったんですね!

こちらは戸車の釘が2本ともなくなっています。

これでよくも戸車が落ちなかったですよね。

木枠にきっちりとはまっていたんでしょう。

もう一度バールを使っての外し方を説明します。

雨戸は釘の頭が飛び出していたのですぐにバールを使うことが出来ました。

バールの平たい方を差し込んで釘の頭を出します。

釘の頭が出てきたら、バールの反対側を使ってテコの原理で引き抜きます。

もう片方も同様にバールを使って引き抜きます。

引き抜けました。

釘がボロボロに錆びていますね。

いやはやよくも分解せずに頑張ってくれましたよね。

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引き戸が重い時の修理方法はこれ!戸車の取り付け方

戸車はホームセンターに古い戸車を持って行き、同じ大きさ・形状のものを購入しました。

ホームセンターには色々な種類のものが多数置いてありますし、家で見るのと、お店で見るのとでは大きさが違って見えるからなんです。

古い戸車を持っていけばそれを見ながら選ぶことが出来るので確実です。

古い戸車の車輪は鉄製でしたが、今回はウレタン製のものを使ってみることにしました。

理由は価格が安かったからです。

音も静かだというメリットもありました。

強度的には少し落ちますが、問題はないだろうとの判断です。

戸車の取り付けは簡単です。

古い戸車と大きさや形が同じものを購入すると基本的に加工することなくそのまま取り付けられるんです。

穴の中央に戸車をセットして付属の釘(くぎ)を打ち込みます。

上下どちらかに偏(かたよ)ると車の動きが悪くなるので気をつけてください。

釘を2本とも軽く打ち込みます。

車の回転がスムーズなのを確認してから仕上げに最後まで打ち込みます。

この時に木枠が邪魔になって打ち込めないので、バールを逆さまにして釘の頭に当てて、バールをハンマーで叩(たた)くと上手く行きます。

横から見たときに、木枠よりも戸車がはみ出ていますがこれで大丈夫です。

本当は、面一(つらいち:戸車と木枠が同じ高さ)になるのが理想ですが、素人の日曜大工ではこの程度で合格としてください。

オオッ!いい感じですね!

【 古い釘穴がユルユルの時の対処法 】

古い釘(くぎ)の穴がユルユルで釘がしっかり固定されない時の対処法をお話しします。

付属の釘でユルユルの時は大きな釘を使うと良いです。

少し太めか、少し長めの釘を使うとしっかりと固定できます。

他には穴の位置をずらしてやるのも有効ですが、それにはノミや彫刻刀で穴を加工する必要があり、上級編となります。

下の写真は穴が大きい様子です。

釘を打ち込んでもすぐに抜けてしまいます。

そんな時は彫刻刀で穴を加工して位置をずらします。

下の写真は下に3mmほどずらそうとしています。

すると穴がずれているのが分かりますね。

この時も位置をずらしたら車の回転が悪くなり、再度戸車を外して穴の加工をやり直したり、結構大変でした。

なので自信のない方へ穴の位置をずらす方法はおすすめしておりません。

でもチャレンジしてみたい方はやってみてください。

車が回らなくなったりして、それを改善するために余計な労力が必要になったとしても、それがとても勉強になるからです。

私も、家の修理をする中で失敗することが多くあります。

でも失敗した時こそ、学ぶことが本当に多いんですよ。

まとめ

本日は引き戸が重いときの修理方法についてお話ししてきました。

ポイントはレールよりも戸車のほうでしたね。

引き戸が重いのはレールが傷んでいるのが原因だと思っていました。

ところが実際にはレールではなくて戸車の劣化だったんですね。

戸車は目に見えないところにあるから意識が行かないんですね。

これまた良い勉強になりました。

これも修理を自分でやってみて気付いたことです。

修理って本当に面白いですね!

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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