こんにちは。
寒くなってきましたね。
あなたは風邪をひいてませんか?
私は今のところ大丈夫です。
私は風邪の予防に毎日甘酒を飲んでいます。
もともと甘いものが好きなこともありますが、甘酒を飲むようになってから風邪をひきにくくなりました。
最近ではコーヒーの代わりに甘酒を飲んでいます。
なぜ、甘酒が風邪の予防に良いのでしょうか?
今日は知っているようで実は知らない甘酒の種類と歴史についてお話します。
あなたもきっと甘酒のとりこになるに違いありません。
風邪を予防する飲み物は甘酒がおすすめ。甘酒の種類。
甘酒(あまざけ)は日本の伝統的な発酵食品の一つです。
昔から庶民の手作りの飲み物として親しまれ、作り方も意外と簡単で一晩でできることから一夜酒ともいわれていました。
「醴酒(こさけ、こざけ(「濃い酒」の意))」とも呼ばれていました。
「甘粥(あまがゆ)」と呼んでいる地方もあります。
【 甘酒の種類 】
大きく分けて二種類の甘酒があります。
一つ目はお米に麹(こうじ)を加えて発酵させたもので、もう一つは酒粕(さけかす)に砂糖などの甘味を加えたものです。
酒とい字が入りますが、アルコール度数は1%未満であり、分類上はソフトドリンクつまり清涼飲料水になります。
コーラとかオレンジジュースとおんなじですね。
【 甘酒と「どぶろく」の違い 】
白く濁っているので「どぶろく」と似ていますが全く別物です。
とは言っても原料は「甘酒」も「どぶろく」も全く同じです。
何が違うかと言えば、アルコール発酵しているかどうかです。
お米を麹で発酵させると、ブドウ糖が出来ますが、このブドウ糖を材料にして酵母菌で発酵させると「どぶろく」が出来ます。
つまり、甘酒はどぶろくの一つ手前の工程で加熱し、それ以上発酵が進まないようにしたものなんです。
【 甘酒と白酒の違い 】
白酒も甘酒とは製法が異なります。
白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込みます。
そしてこれを1ヶ月程度熟成させたものを、臼などで軽くすりつぶして造ったお酒のことをいいます。
つまりもともとお酒だったものを熟成させて加工しているわけですね。
濁りと粘りと甘みがあり、アルコール分は9%程です。
雛祭りの際に飲まれるこの多い「白酒」ですが、割高でアルコールが含まれていることから、最近では甘酒を供えることが多くなっています。。
子どもにとっては甘酒の方が美味しいですしね。
風邪を予防する飲み物は甘酒がおすすめ。甘酒の歴史。
日本の伝統的な飲み物である甘酒ですが、一体いつごろからあるのでしょうか?
【 甘酒の歴史 】
甘酒の歴史は古く『日本書紀』にも記述されています。
日本書紀には天甜酒(あまのたむざけ)と書かれています。
奈良時代には山上憶良が、『貧窮問答歌』において「糟湯酒(かすゆざけ)」を和歌に詠んでいます。
(引用はじめ)
風雑(まじ)り 雨降る夜(よ)の 雨雑り 雪降る夜は
すべもなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ
糟湯酒(かすゆさけ) うち啜(すす)ろひて 咳(しはぶ)かひ 鼻びしびしに
(引用終わり:万葉集5巻 貧窮問答歌の冒頭部分より)
(現代語訳)
風が吹き、雨や雪の降る夜は何もすることがない。
ただただ寒いだけだ。
私は固い塩を舐めながら、酒粕湯を啜った。
ただただ咳と鼻が出るだけだ。
(現代語訳終わり)
甘酒は庶民の飲み物だったんですね。
そして日本の農耕文化の中で長い時間をかけて大切に育まれて来たんです。
日本のソウルフードと言ってもいいでしょう。
山上憶良の和歌にもあるように甘酒は冬の飲み物という印象ですが、俳句において甘酒は夏の季語なんです。
これは江戸時代には甘酒が夏の風物詩の一つで「夏の栄養ドリンク」として大変人気があったからなんです。
江戸時代は今のようにエアコンなんてありませんから、栄養豊富な甘酒を飲んで夏バテを防いでいたんですね。
酒蔵も夏場の収入源として、甘酒を製造し販売していました。
また江戸幕府も庶民の健康を守るために、甘酒を奨励していたんです。
まあ、これには年貢が減らないようにという目論見もあったんでしょうがね♪
庶民でも購入できるように甘酒の価格を低く抑える法度を出したり、武士の内職として甘酒造りを奨励したりしていました。
正月に神社やお寺の参拝客に甘酒を振る舞う習慣ができたのもこの頃のこと。
神社やお寺も積極的に甘酒を販売していました。
各地のお祭りの中にも、農家が五穀豊穣を祈願するために甘酒を作って奉納する習慣が多数残っています。
明治時代になると、お酒は国の許可がなければ製造することが出来なくなりましたが、甘酒は大丈夫でした。
それで「甘酒売り」の行商人が天秤かついで商売をしていました。
今では冬場になるとコンビにや自動販売機にも「あま酒」がありますね。
風邪を予防する飲み物は甘酒がおすすめ。毎日の一杯!
最近では、発酵食品としての甘酒が見直されております。
そのまま飲める「甘酒ドリンク」のほかに、茶碗蒸しのように固めた「食べる甘酒」も販売されています。
【 甘酒で身体を温める 】
冬場に甘酒を飲むと体がポカポカ温まります。
風邪の原因の一つである身体の冷えを改善するので風邪をひきにくくなります。
私の掛かり付けのお医者さんも風邪引いて診察に行くと「熱い飲み物を飲め!熱いものを食べろ!」っていつも叫んでいます。
なので喉をやけどしないように気を付けながら、毎日アツアツの甘酒をすすっていますよ。
ウチの義父はショウガを刻んだものを入れて飲んでいます。
義父の話では「昔からそうしていた」とのこと。
【 朝一杯の甘酒で目がパッチリ 】
甘酒には、ブドウ糖が大量に含まれています。
このブドウ糖は、胃から吸収されいち早く脳に届きます。
朝から頭をフル回転させなけらばならない受験生などは、朝甘酒を飲んで登校すると頭が冴えて、授業の内容がドンドン頭に入ってきます。
「受験生にはコーヒーよりも甘酒を!」です。
またビタミン類、食物繊維や、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸も豊富です。
これらの栄養素が病院で処方される点滴とほぼ同じなんです。
そのため甘酒は「飲む点滴」と呼ばれているんですよ。
【 アルコール分について 】
やはり気になるアルコール含有量につていお話しします。
お米に麹を加えて発酵させるものは、ほとんどアルコール分は入っていません。
一方酒粕を原料にしたものは、少々アルコール分が残っています。
原料の酒粕にアルコール分が約8%ほど残っているからです。
なので酒粕から甘酒を作るときには十分に沸騰させてアルコールを飛ばす必要があります。
お酒に弱い人や子どもが飲んで酔っ払ってしまうからです。
市販されている甘酒は、原材料に「酒粕」と書かれていても、「アルコール分1%未満」の表記があれば、ソフトドリンクの分類になりますので、未成年でも大丈夫です。
法律上もアルコール分1%未満は清涼飲料水なので問題ありません。
ただし、大量に飲むと酔っ払ってしまうことがあります。
甘酒は一度に大量に飲むものではありません。
毎日少しずつ飲むことで、身体中に栄養が行き渡ります。
毎日コップ一杯の甘酒を飲んで風邪を引きにくい身体を作りましょう。
まとめ
甘酒はかなり甘いので砂糖の代わりに甘味料として使うことも出来ます。
海外では「ジャパニーズヨーグルト」として売られているとか。
お米の持つパワーに私たち日本人は沢山の恩恵を受けてきました。
冬こそ温かい甘酒をのんで風邪に負けない身体を作りましょう!
日本人のDNAに刻み込まれた一番合った方法ですよ。
今朝も一杯の甘酒を飲んで、お仕事頑張ってください!
頑張るあなたに甘酒パワーをそっと送ります!
最後まで読んでくださりありがとうございます。