今年もやって参りましたバレンタインデー!
あなたの職場ではどうしていらっしゃいますか?
会社によって実に様々な状況ですね。
本日は我が社でのバレンタインデー当日の状況についてお話ししますね。
あなたの参考になれば幸いです。
バレンタイン会社での義理チョコの行方はこれ!
ウチの職場は男性7名に女性が1名の極めて男臭い職場です。
職種はサービス業です。
そのため早朝から深夜の11時まで常に誰かが営業所にいます。
営業所では社員が出たり入ったりを繰返しております。
昼食や夕食なども営業所内で食べる社員がほとんどです。
そんな中に紅一点20代の女性社員がいます。
彼女は毎年バレンタインデーの日にチョコレートを準備してくれます。
価格にして1,500円程度かと思います。
ゴディバのような高級チョコではなくて、普通のチョコレートです。
それがバレンタインデーの日になるとノートパソコンくらいの大きさの箱にチョコがてんこ盛りになって置いてあります。
そして手書きの看板が設置されメッセージが書いてあります。
文言はいたって普通で「いつもお仕事お疲れ様です。チョコでエネルギーを補給して頑張ってくださいね。真奈美(仮名)より」と書いてあります。
一昔前に「呼吸チョコ」というのが流行りましたが、その時は「呼吸チョコ」でした。
他には「ブラックサンダー」というチョコバーがドンと大袋で置いてあったこともあります。
ですから誰の目にも「義理チョコ」というのが明らかです。
つまり「バレンタインデー」と言うイベントとして彼女が準備してくれているんです。
さて気になるその義理チョコの行方ですが、甘党の男達の胃袋に納まっていきます。
チョコの嫌いな社員は取っていないと思いますが、私の見る限りほぼみんな1個は取っています。
甘党の社員は2個~3個と何度も食べていますね。
私も甘党なので最初に1個もらって後は様子を見ながら、だいたいみんなが食べたかなと思ったら2個目、3個目をもらうようにしています。
だからバレンタインデーの翌日か遅くとも3日目には全てのチョコが完売になります。
完売と言ってももちろん無料ですよ。
イメージでいえば帰省土産です。
社員の買ってきたおみやげが休憩所に置かれると、気付いた社員から順々に取って行きます。
そして1日か2日でそのお土産が自然になくなっていきますよね。
そして「係長は新潟出身でしたね!このおせんべい美味しいですね~!正月は雪が凄いんですか?」といった会話になりますね。
それと同じような感じです。
「このチョコ美味しいね!どこで買ったの?」
「近所のお菓子スーパーですよ。今、このチョコが人気なんですよ!」
「へー!そうなんだ~!いつもありがとう!」
バレンタインデーの会社での義理チョコが禁止に!
こんな状態がここ5年ほど続いております。
でも実はここに至るまでに長い苦労の日々があったんです。
真奈美(仮名)ちゃんは5年前に途中入社した社員です。
それ以前は聖子(せいこ:仮名)ちゃんという別の女性社員がいたんですが、彼女はバレンタインデーで大変苦労したんです。
当時聖子ちゃんは一人ひとりに個別に購入して手渡ししていました。
それは彼女が始めたことではなくて、もっと以前からの当社の伝統行事だったんです。
ところが彼女の負担があまりにも大きかったので、当時の所長が今のような形に変えたんです。
聖子ちゃんは男性社員の一人ひとりにそれぞれ見繕って購入してくれていたんです。
個別にそれぞれ違うものを購入するというのも、その前の女性社員からの伝統でした。
そしてあるとき男性社員から「あいつの方が高級チョコをもらっている!」とクレームが出たんです。
「なんと器の小さい男か!」と周囲の者はその男性社員をボロかすに言いましたが、この事件で聖子ちゃんの堪忍袋の緒が切れました。
バレンタインデーの相場が1人2,000円で7人いると合計14,000円です。
しかも7人全て違う種類のチョコを買わなければならないからです。
バレンタインデーに若い女性がポケットマネーから14,000円も出すことを誰もおかしいと思わなかったんです。
さらにホワイトデーには1人3,000円くらいのお返しが来ました。
つまり男性社員7人全員が彼女にお返しをすると21,000円分のクッキーやらが彼女の机に山積みされるんです。
こんなんだれが食べるんか~い!
それで聖子ちゃんはこの会社を去ってしまいました。
退職理由は表向きは「親の介護のため」でしたが、本当はバレンタインデーが原因だとみんな知っていました。
当時の所長がこのことに気付き翌年からバレンタイン中止命令を出しました。
そしてその次に入った真奈美ちゃんに「バレンタインデーのチョコは来年から禁止!」と伝えられて正式に禁止になりました。
バレンタインデーの会社での義理チョコルールはこれだ!
チョコ禁止令が出てから1~2年は本当に何もありませんでした。
何しろ業務命令の「チョコ禁止」でしたから。
ところが真奈美ちゃんが「ルールを決めたら復活しても良いのではないか?」と所長に提案したんです。
真奈美ちゃんは「お土産として営業所に置くのは問題ないのではないか?」と考えたからです。
そして所長と真奈美ちゃんと係長の3人が検討して次のようなルールを作りました。
・バレンタインのチョコは普通のお土産と同じ扱いとする
もともとウチの会社にはお土産に関する暗黙のルールがありました。
帰省旅行をした時にお土産を買ってくるのは社員の自主性に任されていました。
買ってくる社員もいたし、帰省や旅行に行っても何も買って来ない社員もいます。
そしてお土産は休憩所のみんなの目の付くところに置き、自由に食べてよいことになっています。
そして1~2日で自然になくなります。
バレンタインのチョコもこれと同じ扱いをすると決めたんです。
ですからバレンタインデーのチョコを買ってくるのは女性社員の自主性に任されるようになりました。
そしてお返しも不要になりました。
だってお土産と同じ扱いですから。
帰省土産に対してお返しをする習慣はありませんでしたからね。
これは結構うまく機能しました。
まだ5年くらいですが今のところ女性にも男性からも不満は出ていませんよ。
まとめ
最近は「バレンタインデーは悪しき習慣」として排除する動きが多いと聞きます。
しかしルールを決めることで楽しむことは可能であると考えます。
・バレンタインのチョコは普通のお土産と同じ扱いとする
このルールならば社員の自主性に任せるわけですから嫌なメンバーはしません。
食べたいメンバーは食べます。
お返しも自由です。
お返ししたければお土産を休憩所に並べればよいことです。
あなたの会社もバレンタインデーのチョコをお土産扱いにしてみませんか?
あなたの参考になれば幸いです。