自宅屋根の雨どいが曲がってしまいました。

水が上手く流れません。

雨水を集めるところに流れていかずに途中であふれていたんです。

この雨どいの清掃と簡単な修理によって上手く流れるようになったのでこれについてお話ししますね。

あなたの参考になれば幸いです。

スポンサーリンク
  

屋根の雨どいが流れない!

ウチの屋根の雨どいの様子です。

いやはや、ひどいもんですなぁ~!

雨水は本来左手前から右奥の集水器へ向かって流れるはずなんですが、集水器へは向かわずに、真ん中付近であふれて全て下にこぼれていたんです。

原因は雨どいの曲がりです。

ウチの家屋は義父の持ち家で築51年です。

私は結婚してから妻の実家に転がり込んだという訳です。

つまりマスオさん状態ですな。

もうかれこれ20年住んでいますから、20年はもっていますね。

あっ、せっかくなので義父に聞いてみましょう。

私:「お父さん、この雨どいはこの家建ててから途中で交換してるんですか?」

義父:『いや、このままやで~!新築のままや!」

へーっ!と言うことはこの雨どいは51年持っているんですね!

すごいですね。

雨どいを支える金物で使えないものは1本もありません。

プラスチックの雨どい本体にも割れた所は一つもないんです。

よっぽど腕の良い職人さんに作ってもらったんですね!

あっ、反対側の軒先の雨どいは一部壊れているところもありますので念の為。

上の写真をもう一度良く見てください。

こちらは家の北側です。

しかも隣の家のベランダがすぐのところに迫っています。

この環境のお陰で51年もの間、風雨に耐えてきたんだと思います。

反対側、つまり南に面している軒先の雨どいは、壊れて一部補修したところがあります。

南側は太陽の陽射しもキツイし、大きな黒松が植えられていたので、松の葉や枝がたくさん落ちてきましたから環境的に厳しいんですね。

【 曲がりの原因はコケ 】

ではなぜこの場所の雨どいが曲がってしまったんでしょうか?

原因は苔(こけ)です。

雨どいの中に苔(こけ)がびっしり貼り付いていたんです。

うひゃー!

そのため雨どいを支えている金具が重量に耐え切れずに樋(とい)が曲がってしまったんです。

苔は水を多く含むことが出来るので、雨の日が続くと重量がかさみます。

そして土もキャッチしてしまうので苔(こけ)がドンドン増えてしまいます。

南側には大きな松の木が生えていましたから、松の葉も飛んできたと思います。

そういったものが積もり積もって土となり、苔が生えたんだと思います。

【 修理掃除の方針 】

雨どいを見たところ幸いにも割れているところが一つもありません。

なのでこれは曲がりを直すだけで修理できそうだと判断しました。

もう一つ実はこの雨どいの掃除修理はその下にある波板の交換作業のついでに行なったものなんです。

上の写真の黄色で囲ったところが波板です。

この部分がかなり傷んできたので全面張替えを計画しました。

そのついでに屋根の雨どいの修理をしようとしたんです。

自分は日曜大工が趣味で自由に家の修理をさせてもらってます。

お義父さんありがとう!

なのでこの波板交換と雨どいの修理も自分でDIYで行なうと決めました。

【 安全面に気を付けて! 】

もしあなたの家の雨どいの修理をするときには自分で出来るか、それとも業者にお願いするかを良く検討してくださいね。

長い梯子(はしご)や脚立(きゃたつ)を立てて不安定な環境での作業となります。

落下しないのが一番ですが、万が一落下した時でも「命の保証があるのか?」、「ケガは小さくて済むか?」、「仕事に影響はないか?」などを検討してくださいね。

私もDIYが趣味と言っても南側にあった大きな黒松を半分に切ったときは専門の業者にお願いしましたよ。

その時は、黒松の木を根元から切った時に家に向かって倒れたら家を壊すかも知れない、幹の中央で切ったら屋根瓦(やねがわら)を壊すかも知れない、木に登って上から順番に切ったら途中で落下して命を失うかも知れないという不安を感じたからです。

命は助かったとしても「半身不随にでもなったら嫌だな!」と感じて業者に任せました。

この記事をご覧になって「自分でやってみよう!」と奮起されるのはとても嬉しいことなんですが、そのためにあなたが怪我してしまうのはとても心が痛みます。

無理のない範囲で行なってくださいね。

【 私が自力で出来ると判断した理由 】

私がこの作業を自分で出来ると判断した決め手は高さと波板の骨組みです。

古い一軒家なので雨どいの高さは2.7メートルあります。

脚立の天板の高さが1.7メートルです。

脚立で作業する時には安全面を考慮して最上段に立つような作業はしないほうが良いんです。

脚立は最上段での作業が禁止されています。

その最上段に立たなくても何とか作業できる高さでした。

また幸いにも下に波板があります。

波板の骨組みを所々修理しながら波板と雨どいの清掃と修理を同時進行で進めていきます。

なので「万が一落下しそうになっても波板の骨組みに掴(つか)まれば骨折くらいで済むだろう!」と判断したんです。

本音としては、すり傷も嫌なんですけどね。

スポンサーリンク

屋根の雨どいの掃除方法はこれ!

雨どいには苔がたくさん付いていたのでこれを取り除きます。

【 苔の取り方 】

作業はタッパーと洗濯用洗剤に付いていた計量スプーンを使いました。

この計量スプーンで苔や土をかき出し、タッパーに集めます。

そして脚立を降りて庭に捨てます。

手間ですがこれを何度か繰返しました。

【 小雨の日がおすすめ 】

上から落とさなかったのは真下がコンクリートの場所だったのと、近隣への配慮です。

ホコリが舞わないように気を使いました。

作業の日程にも気を使いました。

晴れの日はお隣さんが洗濯物を出すので、小雨の降る日や、お隣さんが洗濯物を収納してからの作業にしました。

小雨の日の作業では苔(こけ)や土が適当に湿っていてホコリが立たなくてやりやすかったです。

苔を取り除いた後は歯ブラシや雑巾(そうきん)で雨どいを磨きました。

でもこびりついた汚れなどはそのまま放置しました。

上の写真をご覧になってください。

本当は黒ずみも綺麗にしたかったんです。

しかし掃除にこだわりすぎても時間が掛かりすぎるので、清掃は適当なところで止めました。

屋根の雨どいの修理はこれ!曲がりの戻し方!

次に曲がった雨どいの形を整える作業です。

【 雨どい金具の曲げ作業 】

雨どいは下記のような金物で支えられているんです。

この金物は実は木材に釘で横から打ちつけて使うものです。

実際には外壁に釘のように打ち付けて埋め込むタイプのものが使用されています。

この金物の首のところが曲がりやすいのでここを上に曲げます。

折れることはありません。

粘りのある金属です。

プラスチック部分を曲げるのではなくて金物の方を曲げます。

そして全体を見渡しながら屋根と平行になるように調整してください。

水勾配(みずこうばい)と言って水がスムーズに流れるように微調整しなければならないんですが、私でも難しいので屋根瓦(やねがわら)に対して平行になるようにしました。

多少上がり下がりがあっても、今までのように雨どいの途中から流れ出ることはないだろうとの判断です。

【 金物が折れてしまったら? 】

もし金物が折れてしまったら、錆(さ)びて腐食していたことになります。

その場合は新しい金物をホームセンターで購入して取り付けます。

1本が100円~200円くらいです。

壁面にドリルで穴を開けて新しい金物を打ち込むしかないですね。

古い金物の足が残っていればその足に新しい金物を括(くく)り付けても使用出来るでしょうが、強度を出すのが難しいですね。

【 針金をかける 】

最後に針金をかけます。

これは雨どいが風で飛んでいくのを防いでくれます。

また金物が開かないようにする働きもあります。

元々取り付けてあった針金を一旦緩めて締めなおしました。

針金の切れているところは1箇所しかありませんでした。

こちらが補修した雨どいの様子です。

う~ん、なかなかいい感じですね~!

今まで雨が降るとジャバジャバと雨が波板に落ちていたんですが、その音がしなくなりました。

そして波板の下のスペースに洗濯物を干すことが出来るようになりました。

波板も新品に交換したので雨漏りがしなくなったんです。

奥さんが喜んでくれたのは言うまでもありません。

これで夫の株が上がると良いなあ~!

まとめ

本日は屋根の雨どいの掃除と修理方法についてお話ししました。

幸いにも骨組みに異常がなくて雨どいの交換もしなくて済んだので掛かった費用は0円です。

大体修理といえば腐った木材を取り替えたり、腐食してしまった金具を新品に交換したりしなければなりません。

ところが今回の雨どいの修理は全て掃除と調整だけで済みましたので、費用が全く掛かりませんでした。

これは非常に珍しいケースなんですよ。

普通は部品を交換したりしなければならないので、部品代だけはかかると思っていてくださいね。

あなたの参考になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

スポンサーリンク