電化製品をコンセントに差し込むプラグと呼ばれる部分の線が切れたときの修理方法をご存知ですか?
先日古い電気蚊取り器のプラグの付け根の部分が折れてしまいました。
プラグの部分は初心者でも簡単に交換できるんですよ。
電気工事士の資格も不要です。
なので本日は電化製品のプラグの交換方法についてお話ししますね。
あなたの参考になれば幸いです。
コンセントに差すプラグの線が切れた!
先日私が仕事で留守にしている時に家で電気蚊取り器を使用していたら白煙が出たんです。
娘が異変に気付きすぐにコンセントから全てのプラグを抜きました。
そして詳しく調べてみると、プラグの付け根の部分が切れていたんです。
おそらくここで線がショートしたんだと思います。
娘に聞いてみると「火花が見えてた!」とのこと。
これが原因だと分かりました。
プラグの付け根は最も線が切れやすいところなんです。
中を通っている線は20~30本の銅線ですが、この部分が折れ曲がって中身の線が数本切れることがあります。
数本くらいなら大丈夫ですが、半分以上切れると、切れていない線に大量の電気が流れます。
そうすると銅線は発熱するんです。
そのために線が焦げたり、溶けたりします。
そして酷(ひど)くなると煙が出て、最終的には発火して線が焼けます。
火災の原因にもなるんですね。
上の写真もよ~く見ると、焦(こ)げていますよね。
このまま使い続けていたらもっと発熱し、やがて発火して火災になるところでした。
あぶないところでした。
コンセントに差すプラグの修理交換方法はこれ!
このプラグの断線の修理方法です。
修理方法はとても簡単です。
プラグの交換修理が初めての方にも出来るように写真付きで詳しく説明していきますよ。
【 新しいプラグ 】
新しいプラグは家電量販店やホームセンターで購入することが出来ます。
15A-125V(15アンペア125ボルト)と書かれたものを選ぶのが良いでしょう。
価格は200円くらいです。
良く分からなければプラグの部分だけ切り取ってホームセンターの係員に見せて「これを修理したいんですが、どれを選べば良いですか?」と尋ねてください。
みなさん丁寧に教えてくれますよ。
【 プラグを開ける 】
プラグを開けます。
ネジは右ネジなので左に回すと緩(ゆる)みます。
プラグの中身です。
中にネジが二つありますね。
一方、線も2本ありますね。
この二つのネジに線を一本ずつ結線させればいいんです!
ではやってみましょう。
この2本のネジもそれぞれ緩めて準備しておきましょう。
【 線の加工 】
線を加工します。
プラグの先端をペンチで切り落とします。
切れました。
線の真ん中にハサミを入れて5cmほど二つに裂(さ)きます。
裂けました。
【 ビニールをはがす 】
線の先端のビニールをはがします。
この工程が初心者は難しく感じるんですよね。
でも大丈夫!
失敗したらやり直せば良いだけの話しです。
先端から2cm~3cmのところにカッターナイフで外側のビニールにだけ切れ込みを入れます。
机を傷つけないように新聞紙などを置いてその上で線を転がしながら、ビニール部分に傷を付けます。
これが一番難しいところです。
力が弱いと傷が付かなくてビニールがむけないし、力が強すぎると中の銅線を切ってしまいます。
失敗したらもう一回チャレンジしてください。
線が短くなっても何の問題もありません。
傷が入ったら、ペンチで挟んで引っ張ります。
ペンチで挟む時はビニールの傷の部分にペンチの刃の部分を当てて引っ張ると上手く行きます。
【 銅線をよる 】
このままでは銅線がバラバラになって使いにくいので銅線をよります。
指でつまんで2~3回捻(ひね)ってください。
2本ともよります。
【 ネジ留めする 】
プラグのネジに引っ掛けてネジで留めます。
上の写真のようにUの字を逆さまにしたような形にして巻きつけます。
同様に右側の線も巻き付けます。
ネジの下は黄色の線のようになっています。
ネジは左側も右側もしっかり締(し)めます。
拡大して見てみましょう。
ポイントは左側の線と右側の線が触れ合わないようにすることです。
【 フタをする 】
フタをします。
ネジは右に回すと締まります。
しっかりと締めてくださいね。
【 完成 】
これで完成です。
根元の様子です。
使用した工具はこれ!
本日使用した工具です。
・ドライバー
・ハサミ
・カッターナイフ
・新聞紙
【 ドライバー 】
100円均一ショップで売っているような安いもので十分です。
ネジの大きさもありますのでぴったり合う大きさのものを使うと作業が楽です。
【 ハサミ 】
小学校で使っている普通のハサミです。
線を二つに裂くときに使うだけなので、なければカッターナイフで二つに裂いても大丈夫です。
【 カッターナイフ 】
普通のカッターナイフで大丈夫です。
銅線を切るのではなくてビニール線に傷を入れるために使います。
【 ペンチ 】
写真には映っていませんが、ペンチも使います。
ビニール線のビニールをはがすときに使います。
ペンチも100円均一ショップで売っているもので大丈夫です。
まとめ
本日はコンセントに差すプラグの線が切れたときの修理交換方法についてお話ししました。
この部分は電気工事士の資格がなくても出来る作業なんです。
この部分は電化製品の中で最も傷みやすい部分なんです。
なのでこの修理方法を習得しておけば家の中のほとんどの電化製品のプラグの交換が出来るようになります。
最初はちょっと難しいと感じるかも知れませんが、2~3回挑戦したら簡単に出来るようになりますよ。
レッツ、チャレンジ!
最後まで読んでくださりありがとうございます。