こんにちは。

仕事のことで悩んでいるあなたに贈ります。

仕事を長く続けていると悩みが出てきます。

だいたい5年~10年、係長とか課長とかになって

部下の管理を任されるようになると、この悩みが出てきます。

それで良いんです!

それが正常なんです!

なぜならば「仕事の反抗期だからです。」

私もこのことに悩み、全力でぶつかり、そして散って行きました。

これはその実践記です。

いままさに、仕事のことで悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。

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仕事を辞めたい時は反抗期・自己主張訓練期

入社して10年も経つと「仕事の反抗期」に入ります。

「仕事の反抗期」」ってどういう意味だかわかりますか?

子育てにも「反抗期」がありますよね。

それと同じです。

もっとも最近では子どもの反抗期のことを「自己主張訓練期」と言いますので

仕事の反抗期も「仕事の自己主張訓練期」と言えばわかりやすいですね。

そうなんです。

「仕事の反抗期」と言うのは「仕事の自己主張訓練期」と言う意味なんです。

「会社に自分の想いを伝えたくなる」時期なんです。

入社したばかりの頃は、仕事を覚えるのが精一杯ですよね。

3年もすれば一通りの仕事を覚えます。

仕事の面白みを感じられるようになる時期でもあります。

さらに進んで5年位になると、部下を抱えるようになって、

自分の仕事の他に部下の管理・指導をしていくようになります。

このころになると会社のアラが目に付くようになります。

でも、「これには何か深い訳があるに違いない」と

妙に自分を納得させたりしています。

そして、部下の数も増えて係長くらいになると、

会社の方針に対して違和感を感じて

「もっとこうしたら良いのに!」と意見をあげたくなります。

しかし、自分の意見を思うように表現できなくて

もどかしく感じたりもします。

はい、この状態で、すでにあなたは

「仕事の自己主張訓練期」に突入しています。

「自己主張訓練期」とは、

「いままで教わって来た事が本当なのか確かめたくなる時期」なんです。

子どもの「自己主張訓練期」とほとんど同じですよね。

成長の一環というか、これを越えなければマトモな大人にはなれません。

仕事でも同じような現象が起こります。

「会社はこう言うけれども、それは違うんじゃないか!」と

反抗とも思える意見を持つようになります。

これって、とても大切なことなんです。

なぜなら、「自分の足で歩き始めた」って事だからです。

「仕事でも自己主張訓練期が必ず来る!」

このことに気づいた私は会社に対して少しずつ意見を上げるようにしました。

しかし、実のところ、自分で気づいた訳ではなく、ある事件があって、

「気付かされた」、「目が覚めた」、「そうせざるを得なかった」のです。

その事件とは何か。

仕事のやり方を変える

話しはさかのぼること10年前のある日。

私は途中入社組でしたが、新入社員と同じくらい順調に出世していきました。

だって、もともと優等生でしたから、

何をすれば上司が喜んでくれるかなんて朝飯前でした。

そして、支店長にまで出世した頃、一つの転機が訪れました。

それは、会社に反旗をひるがえしたんです。

私のそれまでのやり方は

「会社の指示事項を忠実に部下に伝える会社の忠実なる監視役」でした。

その少し前に、私は新しい支店へ異動になり、ある1人の部下と再会しています。

彼は私と一緒に入社した、私より10歳も若い新卒者。

入社時の研修期間中は、同じ机で研修を受けた1人です。

いわば同期の桜。

ウチの会社は研修が充実していて一ヶ月もの間、

一緒に勉強したり、工場見学に行ったりしました。

そして、研修終了後もたまたま同じ支店に配属され一緒に仕事をしていました。

1年後に私が別の支店へ異動になったので、

それからしばらくは彼と会うことがありませんでした。

その彼のいる支店へ私が異動になったんです。

私は彼と仕事中にいろんなことを話すようになりました。

支店と言っても、部下3人だけの小さな職場だったので、

昼食も一緒にしていましたから。

彼は幼少期の話までしてくれました。

それが私の想像を絶するような内容で、

私は魂を激しく揺さぶられました。

彼の父親は、あまり仕事をしなくてギャンブル好き、

いわゆる駄目な親父の典型のような人でした。

兄弟は妹と弟の三人兄弟。

母親は一生懸命に働いてくれたそうです。

でも父親が作った借金のために、とても貧しかったそうです。

家には食べるものがなくて、学校の給食だけが唯一の食事でした。

だから夏休みとか、冬休みが嫌だったとのこと。

就職してからも厳しい状況が続いていて、

彼はその父親の借金の返済を続けていたそうです。

それが、やっと返済完了したばかりでした。

私は、「こんなドラマみたいな話が本当にあるのか!」と、

びっくりしました。

でも、現実に目の前にいる彼が、それをやってのけたんです。

私は自分がいかに恵まれていたかを実感すると共に、

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自分はまだまだ甘いなと思いました。

このとき、私の中で何かが壊れました。

こころの中で「パリン」って音がしました。

「そうだ!こいつを守ろう!こいつを守れる会社を作ろう!」

それまで、私は会社の指示を忠実に部下に伝え、

従わない社員は追い込んでクビにしていました。

そうなんです。

今までのやり方を続けたら、私は彼をクビにしなければならない!

あんな父親を持ったら、普通はグレて暴れたり極道に行ったりするんだろうに、

彼は身なりも普通で、そんな素振りが全然なかった。

私の中で何かが壊れたのは確かです。

それから読む本が変わりました。

それまでは「上司が鬼にならないと部下は動かないぞ・・・!」

なんて題名のものが多かったのに、

「日本一社員満足度の高い会社は・・・」と言う題名の本に変わっていきました。

ここの支店は1年ほどで、すぐ異動になったので、

彼とはまた別々になりましたが、私は今でも彼を大切に思っています。

私の目を開かせてくれた「師匠」と思っています。

あなたの目は節穴でございますか!?

会社に意見を上げるようになって、

自分がどんどん変わっていくのがわかりました。

「係長の仕事ってなんだろう?」

「会社の指示ってなんだろう?」

「会社の指示は絶対なの?」

「改善ってなに?」

いろいろなことを「自分のこと」として

考えるようになりました。

「会社からのこの指示に対しては、部下はこう感じるんだ!」

いままで見えていなかった事が見えるようになって、

「これを会社に伝えたい!」と強烈に思うようになりました。

意見を上げはじめた頃は「○○ではないでしょうか?」とか、

「○○という面もあるのではないでしょうか?」と

柔らかい表現を心がけていたんですが、

「これでは会社には通じない!」と言うことがわかり、

言葉を変えました。

それが「あなたの目は節穴(ふしあな)でございますか!?」という言葉。

これは「謎解きはディナーのあとで!」というベストセラーミステリーの

主人公である辣腕執事の、あの有名なセリフをヒントにしています。

一度この言葉を使ってからは、なんだか心がとても軽くなりました。

「あ~、私にも言えるんだ!」

そして自分の意見を会議でも文書でも

いろいろな場面において言うことが出来るようになりました。

・・・・・・・

う~ん、なんか違うな!

「会社に意見を言うのはやはり怖かった!」

「でもこれが大切なんだと自分に言い聞かせながら言い続けた。」

これが正直なところかな。

その結果が「左遷」でした。

まとめ

いま、仕事のことで悩んでいるあなた!

その悩みはとても大切です。

自分で歩き始めた証拠だからです。

その歩みを大切にしてください。

もしも結果が思い通りのものでなくても、落ち込まないでください。

ん~、これもなんか違うな!

落ち込んだとしても、また次の目標を決めて進んでいってください。

そしてそれを味わってください。

それはあなたの人生にとって無くてはならないものだからです。

その5年後、私は「ありがとう5万回」に出会いました。

もしも、仕事のことで悩んでいる最中に「ありがとう5万回」に出会っていたら

私の会社人生はまた違ったものになっていたのかも知れません。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

いままさに、仕事のことで悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。

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