年末調整のお悩みですね!
奥様の収入が配偶者控除をギリギリ出るかも知れないと言う場合に会社から「今年の年末調整の申告書には記入せずに会社に提出し、個人で確定申告をして下さい!」と言われることがあります。
その時に「会社の言う通り確定申告をした方が本当に良いのかしら?」と悩むことがあります。
あなたはどう思いますか?
本日はこのような疑問にお答えしますね。
年末調整や確定申告の基本的なことを知りたいと言う方に向けてこの記事を書きました。
年末調整のことがよく分からないと言う方の参考になれば幸いです。
年末調整しようとして会社から個人で確定申告してと言われたらどうする?
奥様の収入が配偶者控除をギリギリ出るかも知れないと言う場合に会社から「今年の申告書には配偶者控除の欄に何も記入せずに会社に提出し、確定申告をして下さい!」と言われることがあります。
会社の本音はこうです。
「これはややこしいな!配偶者控除として年末調整をして、奥様の収入がオーバーしてしまったら、また年末調整のやり直しをしなければならないな!反対に配偶者特別控除で年末調整してても、結局奥様の収入が配偶者控除の範囲に収まっても、これまた年末調整のやり直しをしなければならない。なので、今年は本人に確定申告をしてもらおう!」
つまり会社が年末調整のやり直しという面倒臭いことを嫌がって、「自分で確定申告してね!」と言っているわけです。
大きな会社ならこんなことはほとんどありませんが、小さな会社や大きな会社でも経理担当者の人員が少なかったりするとこう言うことが起こります。
原因は経理担当者の手が回らないという会社の事情のせいです。
でも会社の経理担当者を責めてもあまり効果はないので、諦(あきら)めてご自身で確定申告をしてしまいましょう。
確定申告は必ずしなければならないの?
ここで、次なる疑問です。
「そもそも確定申告をしなかったらどうなるんだろうか?」
「もしかしたら国税庁の査察、つまりガサ入れがあるの?」
「後から追徴課税でガッポリ請求されるの?」
「もしかして前科が付くの?」
安心してください。
確定申告しなくてもそのようなお咎(とが)めがすぐに来ることはありませんよ。
むしろ国税庁からは感謝されるかも知れません。
なぜならば、普通は毎月の給料から引かれている所得税は少し多目に引かれているからです。
つまり確定申告しなければ、他の人よりも税金を多く納めることになるからです。
だからほとんどの方は年末調整や確定申告をして、多く納めていた所得税が返ってくるようにしているんです。
でも中には追加で税金を支払わなければならない人もいます。
例えば、子供さんの就職などて扶養家族が少なくなった方です。
そのような方は年末調整や確定申告をすると不足額を追加で納めなければなりません。
そんな状況の方が年末調整や確定申告をしないと、税金を少なく納めている訳ですから、言ってみれば脱税です。
遅かれ早かれ税務署から指導を受けることになります。
そんなときには、すぐに指導に従いましょうね。
それを無視していると所得を故意に隠したとして本来納めるべき金額にプラスして追徴課税を取られるかもしれません。
なので、会社て年末調整をしなかったら必ず確定申告をするようにしてくださいね。
年末調整と確定申告の違いは何?
年末調整をしなかったら、確定申告をしなければならないことは分かりましたね。
では次の疑問です。
年末調整と確定申告は何が違うの?
あなたは年末調整と確定申告の違いが何だか分かりますか?
実は年末調整と確定申告は全く同じことをやっているんです。
会社が行うのが年末調整で、個人で行うのが確定申告なんです。
だから「会社で年末調整するよりも自分で確定申告の方がお得だよ!」なんてことはないんです。
正しく計算すれば、会社で年末調整しても、自分で確定申告しても全く同じ金額の税金が返ってくる(または納める)ことになります。
税金が返ってくると言うことは使えるお金が増える訳ですから何だか嬉しいですよね。
特に出費の多い年末(12月)や年度末(3月)は尚更そう感じます。
自分で確定申告するのは手間がかかるので会社に年末調整をしてもらった方がずっと楽チンです。
多くのサラリーマンが会社で年末調整してもらうのはその方が楽だからです。
確定申告は面倒臭いですが税金の勉強にはなります。
なので会社で年末調整してくれなかったら、勉強と思って自分で確定申告してみてはいかがでしょうか!
「あなたの税金は確定申告すればもっと安くなりますよ!」なんて誰も教えてくれません。
私も若い時は建築現場の日雇いの仕事をたくさんしましたが、日給月給制と言って日給を毎月まとめて給料としてもらっていました。
日給ですから毎日の給料から所得税が引かれていたんです。
当時の私は何も知らなかったので、年末調整も確定申告もしていませんでした。
もしも確定申告していたらかなりの金額が返ってきていたと思います。
みなさんも税金の正しい知識を学んで正しく申告してくださいね。
それがあなたの豊かな生活につながっているからです。
まとめ
本日は会社から「今年の年末調整の申告書には記入せずに会社に提出し、個人で確定申告をして下さい!」と言われたときにどうすれば良いかについておはなししました。
自分で確定申告をするんでしたね。
所得税を多く納めていたら返ってきますし、少なく納めていたら追加で納めます。
「な~んだ!追加で税金を納めなければならないんだったら確定申告には行かないでおこう!」
これこれ、納税は国民の義務ですから、それは通りませんよ!
あなたの参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。