コロナウイルスの影響で、外出自粛が続いておりますが、皆さんお元気ですか?
家にいて、出来ることといえば家の掃除になります。
うちも庭の植木の剪定作業してみました。
ところが新品のノコギリに木の樹液がびっしりとついてしまいました。
この汚れが付いていると切れ味が落ちてしまいます。
またこのまま保管しているとすぐにのこぎりの刃が錆び付いてしまいますので汚れを綺麗に落としてから保管しなければなりません。
本日はシルバー人材センターの方から聞いたノコギリのヤニの取り方についてお話しします。
ノコギリのヤニの取り方はこれ!
ノコギリで植木を切ると樹液で刃物が汚れます。
ネバネバしたボンドのような粘着力があります。
ヤニとも言いますね。
ホームセンターに行くとノコギリや丸ノコチップソーなどの売り場にこのヤニ取り剤が売っています。
その中で有名なのは次の三つです。
・シルキーのヤニクリーン
・アルスの刃物クリーナー
・AZのヤニ取りクリーナー
いずれも安心の日本のメーカーです。
シルキーはノコギリの専門メーカー、アルスは刃物のメーカー、AZ(エーゼット)はグリス等の専門メーカーです。
どのメーカー品も吹き付けて布などで拭き取るだけで簡単にヤニを取ることが出来ます。
ヤニクリーンの使い方
サニクリーンを直接汚れた刃物にスプレーします。
エヌクリーンは泡状で刃物によく定着します。
5分ほどそのまま放置し、後は水で洗い流します。
仕上げに同じシルキー製品のアイアンガードと言う潤滑剤を吹き付けます。
このアイアンガードには水置換効果があり、ノコギリが水に濡れている状態でも使用して大丈夫です。
アイアンガードをスプレーすることにより、刃物の水分がアイアンガードの油分と入れ替わってしまいます。
刃物を振って水分を飛ばすと油分のみが刃先に残ります。
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ヤニクリーン300とヤニクリーン180は容量の違いであり、品質には差がありません。
ホームセンターには上記三つのメーカーの内、どれかが必ず置いてあります。
刃物クリーナーの代用品はこれ!
その他、刃物クリーナーの代用品もご紹介します。
・お湯
・灯油
・CURE5-56
・除光液
【 お湯 】
切ってすぐの汚れならば、お湯でも落ちます。
80℃くらいのお湯につけて歯ブラシなどでこすってください。
【 灯油 】
灯油を付けてブラシでこする方法もあります。
灯油缶からわざわざ灯油を抜き出すのが面倒くさいですね。
ニオイも少々気になります。
【 CURE5-56 】
クレ5-56は最も有名な潤滑剤ですね。
ハサミでガムテープや両面テープを切ったときに刃先に付いてしまう粘着テープのノリを落とすのに私はこれを使います。
ニオイのさわやかなのが良いですね。
【 除光液 】
除光液はマニキュアを落とすのに使いますね。
これでも刃物のヤニが取れます。
これら身近にあるものを使ってヤニを落としてください。
多少力が必要であったり、時間のかかるものもありますが、身近にあるものを使うというのはとても大事な視点です。
しかしこれらの代用品では、キレイにはヤニが取れないということもあります。
そんな頑固なヤニには、次に紹介するある洗剤を使うときれいに落とすことが出来ますよ。
カビキラーを使ってノコギリのヤニを取る方法はこれ
プロの方はプラスチックの容器に10パーセントの苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)溶液を作り、刃物を10分間漬け置きします。
苛性ソーダは強アルカリ性なので、金属製の容器ではなく、ペットボトルの空容器などのプラスチックの容器を使うようにしてください。
苛性ソーダの溶液は5パーセントを越えると劇薬に指定されるため、スーパーなどでは購入できません。
薬局にて印鑑と身分証明書を提示して購入することになります。
私は薬局で苛性ソーダを購入しなくても、各家庭にある洗剤を使ってヤニを落とす方法をシルバー人材センターで庭木の剪定作業をしている方から教えてもらいました。
その方法を解説します。
各家庭にあるヤニを落とす洗剤とは「カビキラー」です。
カビキラーは水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)の含まれた洗剤です。
でも苛性ソーダの含有量が0.5パーセント以下なので、個人でもスーパーなどで普通に購入することが出来るのです。
そのカビキラーを使ったヤニの落とし方を解説します。
①刃物にカビキラーをまんべんなく吹き付ける
②ラップで包む
③歯ブラシでこする
④水で洗い流す
⑤乾燥させる
⑥油を塗る
まず、ノコギリの歯の両面にカビキラーを吹き付けます。
そしてラップを巻いて乾燥を防ぎます。
10分後に歯ブラシを使ってこすると、ヤニがキレイに落ちます。
少しのヤニ汚れならば、10分も待つことなく、すぐに柔らかくなっています。
ひどい汚れでも10分で柔らかくなっています。
歯ブラシで擦っても落ちない時には歯ブラシのプラスチックの部分を使ってこするとポロッと取れます。
後は水でカビキラーを洗い流して乾燥させ、油をひけば完了です。
油はどんな油でも大丈夫です。
一般的なCURE5-56でも構いませんし、100均ショップに売っているミシン油(マシン油)でも大丈夫です。
このようにして保管しておくと、次に使う時いつでも使うことができます。
注意点としては次の2点です。
カビキラーの注意点
カビキラーは手が荒れます。
カビキラーが手に触れないようにしてください。
また真鍮製のブラシで刃先をこすると真鍮製のブラシを傷めてしまうことがあります。
ブラシはプラスチック製や昔ながらのタワシを使って擦ってください。
一連の流れを動画にまとめていますので、ご覧になってください。
まとめ
本日はノコギリの刃先についたヤニを効果的に取り除く方法についてお話ししました。
最も簡単なのはクリーンなどの専用の薬剤を使うことです。
専用の薬剤を使うほどの作業はしないと言うのであれば、カビキラーがおすすめです。
一度試してみてくださいね。