退院おめでとうございます。
長い闘病生活お疲れ様でした。
まだまだ予断を許さない状況ですが、一歩前進できたのは良かったですね。
明日はもっと良いことが起こりますよ!
ところで入院中にお世話になったあの方へお返しをしなければなりませんね。
本日は「快気祝い」の意味とは何かについてお話ししますね。
そして「快気内祝い」や「退院祝い」との違いなども説明しますよ。
あなたの参考になれば幸いです。
快気祝いの意味はこれ!
快気祝いの意味をご存知ですか?
「快気」を国語辞書で引くと「病気が治ること。全快」とあります。
そして「快気祝い」の意味は「病気の全快を祝うこと。また、病気が全快したとき、病中に見舞ってくれた人に贈物などして、お礼の気持ちを表すこと。」とあります。
快気祝いとは「病気やケガが治ったことを報告するとともに、入院中にお見舞いなどをしてくださった方に対して、感謝の気持ちを伝えるために贈り物をすること」です。
つまり快気祝いとは入院していた人がお見舞いに来てくださった方へ「入院中はお見舞いに来てくださってありがとうございます。お陰で治りましたよ!」とお礼の贈り物をすることなんです。
快気祝いの品を準備するのは周囲の人ではなく、退院したあなた自身ですよ!
入院中にお世話になった方へ贈るのが「快気祝い」です。
【 快気祝いと快気内祝いの違いは何? 】
ところが退院したといっても完治した訳ではないことも多いですね。
ただ病院のベッドから自宅のベッドに移動しただけで、病状のほとんど変わらない場合もあります。
場合によっては余命を少しでも良い環境で過ごしてもらおうというような深刻な時もあります。
そんな時に使えるのが「快気内祝い」です。
「快気内祝い」とは「完治した訳ではないけれどもとりあえず退院は出来た!一歩前進!」というような場合に使う言葉だからです。
一方「快気祝い」の方は「完治した」という意味も含まれ、「退院してもう元気ピンピンだ!」というような場合にも使える言葉です。
【 全快祝いとは? 】
「快気祝い」に似た言葉で「全快祝い」という言葉があります。
これは文字通り「完全に良くなった!」との意味だけです。
回復の度合いから言えば、「全快祝い」>「快気祝い」>「快気内祝い」となります。
【 まとめ 】
まとめます。
・全快祝い:完全に治って元気な状態
・快気祝い:ほぼ元気な状態
・快気内祝い:とりあえず退院できたがまだ自宅療養や通院が必要な状態
退院祝いや回復祝いの使い方はこれ!
「快気祝い」「快気内祝い」と似た言葉で「退院祝い」「回復祝い」というものがあります。
それぞれどのような場面で使うのでしょうか?
【 退院祝いとは 】
「退院祝い」とは病気やケガで入院していた人が退院したことを知ってお祝いを贈ることです。
よって、「退院祝い」は退院した本人が周囲の人へ贈るものではなくて、周囲の人が退院した人へ贈るんです。
【 回復祝いとは 】
「回復祝い」も同様に、周囲の人が入院していた人の回復を祝って贈ります。
このように「退院祝い」と「回復祝い」は周囲の人が病気や怪我をした人へ贈る「お見舞い」の一種なんです。
退院出来たし、ほぼ完治している場合には「回復祝い」を使って構いませんが、退院はしたけれども引き続き自宅療養や通院をしなければならない場合は「退院祝い」を使うのが良いです。
完治しているのかどうかケガの具合や病状がよく分らない場合も「退院祝い」の方が良いです。
退院した時に快気祝いをもらったらどうする?
まれに「快気祝い」の意味を勘違いされている方がいらっしゃいます。
退院した時に「快気祝い」と書かれた熨斗(のし)の付いた贈り物が届いたら、その贈り主は勘違いされていますよ。
そんな時はどうしたら良いのでしょうか?
送り返しますか、それとも黙って受け取りますか?
そのような場合には、黙って受け取るのが賢明です。
その方は意地悪をしたのではなく、単なる勘違いだからです。
このような場合、贈り主に「あなた間違えていますよ!」とは訂正しないのが日本文化です。
そしてその方へお返しをするときには「快気祝い」と書いて大丈夫です。
「快気祝い」とは失礼な!「快気内祝い」と書きなさい!
と逆に怒られるかもしれませんが、そんなときも「あっ、そうなんですか!知りませんでした!」と答えるのが良いです。
いつかご自身で間違いに気付くまでそっとしてあげましょう。
決して失礼なことではありませんよ。
これは老舗旅館の女将も使っている上級な対話術の一つです。
まとめ
本日は「快気祝い」「快気内祝い」「全快祝い」の言葉の意味についてお話ししました。
これらは退院の報告と入院中にお見舞いに来て下さったことに対するお礼の意味でしたね。
ところがこれらの細かい使い分けにも諸説あるのが実状です。
ぶっちゃけ言うと「快気祝い」だけで何ら問題ありません。
「お礼」や「感謝」を使っても構いません。
これらは退院した本人が準備するものでした。
反対に周囲の人が準備するものとしては「退院祝い」と「回復祝い」がありましたね。
参考にしてください。